子どもの心

自分の髪を抜いてしまう我が子…これって病気?

子どもが自分の髪を抜いてしまう場合、どのように関わってあげたら良いのでしょうか。もし心の病気であれば、心配になりますよね。そこで、専門家に相談してみました。

40代女性からの相談:「子どもが自分の髪を抜いてしまう」

10歳くらいから娘がストレスからなのか髪を自分で抜いてしまうようになりました。癖のように後頭部の髪の毛を抜いてしまうようになり、どうすればそのような行為が無くなるのか相談したいです。学校でのいじめも含めて、親としてできることがあるのか、精神的に落ち着くまでは、あまりこちらからも言わない方がいいのかが分かりません。それがどこからくるものなのか、精神病なのかご意見いただきたいです。(40代・女性)

抜毛症の可能性がある

自分の髪の毛を抜いてしまう症状のある病気を抜毛症と呼ぶそうです。小学生、中学生に起こりやすく、ストレスなどの原因によって発症します。

爪を噛む癖や、指しゃぶりのように、自分で髪の毛を抜くことが癖になってしまうことがあります。抜毛症という診断がつく場合もありますが、珍しい病気ではなく、学童期や思春期の患者さんが多い傾向です。ストレスが原因であることが多いようですが、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が誘因となることもあるようです。(看護師)
自分で髪を抜いてしまう行為は抜毛症(ばつもうしょう)と言われ、思春期前後の小学生や中学生(特に女子)に発症しやすいと言われております。髪を抜くのが癖になっている・ストレス・髪を抜くことが快感になっている・暇つぶしの場合もあります。(看護師)

叱らずに寄り添うことが大切

抜毛症の対策は、叱らずに子どもに寄り添うことが大切です。スキンシップを図り、話をよく聞いてあげると良いですね。

対策としては、お子さんとスキンシップを図り、お子さんの話をよく聞いてあげてください。可愛い髪型にしたり・髪飾りをつけてあげたりするのもいいかと思います。また、手を使う遊び、あやとり・知恵の輪・ゲームなどで気をそらすのも良いと思います。髪の毛以外の事に集中させることで、髪を触る頻度が減ってくると思います。(看護師)
行為をなくすというよりも、どうして抜いてしまうのかを考えることが重要です。単なる暇つぶしなのか、何かしらのストレスを抱えているのでしょうか。何かに悩んでいたり、困っていたりする様子はありませんか?髪の毛が抜けてしまっていることを娘さんは気づいておられますか。多感な時期だからこそ、ゆっくり時間をかけて話を聞いてみてください。(看護師)
叱ることで委縮し、さらにエスカレートする場合もありますが、悪い事と叱ることも必要ですし、叱らずに見守ることも必要です。どうしてダメなのか、お子さんが納得いくよう説明し、お子さんにあった対応をしてください。(看護師)
子どものストレスになっている原因を知ることで症状が緩和されることにつながります。子どもが話す事に対して辛かったね、嫌だったねと共感してあげましょう。話したがらない場合は無理に聞こうとせず、話したくなった時に聞いてあげましょう。学校の先生に症状を話し、協力を得ることも必要でしょう。(看護師)

解決できない時は受診しよう

抜毛症は、やめようと思ってもなかなかやめられません。解決できない時は、精神科や心療内科を受診してみましょう。

自分ではやめようと思っても、なかなかやめることが出来ません。娘さんとよくコミュニケーションを取る必要がありますが、どうして髪を抜いてしまうのか(ストレスの原因)、どうしたらやめられるのか、一緒に考えていくことは出来そうですか?家族内での解決が難しい場合は、一度精神科、もしくは心療内科を受診し、相談してみてもよいかと思います。(看護師)
自分で治すのは難しい病気です。まずは、皮膚科や心療内科で一度見てもらうことをおすすめします。(看護師)

自分の髪の毛を抜いてしまう抜毛症は、思春期の子どもによくみられるそうです。髪を抜いてしまったら叱るのではなく、寄り添って一緒に解決する姿勢が重要なポイントになります。なかなか解決しない時は、病院を受診しても良いでしょう。

参考文献:
氏家 幸子監修 「母子看護学 小児看護学 第2版」 廣川書店 2007年3月

監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2019/02/28

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