叱り方

適応障害と診断…子どもへ関わり方は?

子どもが発達障害や適応障害と診断された場合、どのように関わったら良いのでしょうか。かんしゃくを起こしてしまった時は、特に悩みますよね。そこで、専門家に相談してみました。

40代女性からの相談:「適応障害と診断…どう対応したら良い?」

3歳の時に発達障害のADHDと診断され療育に3年通いました。その後、転居を機に別の病院にかかったところ、「発達障害は誤診であり(低年齢では見分けがつきにくい)適応障害だったと思われます。」と言われました。「適応障害が完治するまで5年くらいはかかります。」と言われましたが、子どもが病院を嫌がるという事と、特別に必要な治療もなく日常生活に大きな支障をきたしていなければ定期的に通院する事はないと言われています。家でイライラすると暴れ、キーキーと近所中に聞こえる声で叫ぶ事も多々あります。通っていた歯医者でも急にパニックが起きてしまい治療が出来なくなってしまいました。上記は適応障害の症状だと思いますが、家庭でどのように接して良いか分かりません。イライラした時に大声を出し叫ぶのを止めさせたいのですが、どうしたら良いのでしょうか?(40代・女性)

ストレスによって適応障害が起こる

適応障害は、ストレスが原因になってさまざまな症状が現れます。原因になるストレスは、人によって異なるようです。

イライラしたり、突然大声を上げたりする・暴力的になるなどの行動は、ADHDにも起こる特徴的な症状です。発達障害と適応障害は類似する症状が多いですが、発達障害は脳機能障害による精神疾患であり、適応障害はストレスに対する反応という特徴を持つ精神疾患です。(看護師)
適応障害は、何らかの強いストレスがかかることによってそのストレスの原因となるもの(環境・場所など)に接触すると心身の様々な症状が現れることを言います。そのため、ストレスの原因から離れると症状が出なかったり、改善したりします。(看護師)
適応障害は、ストレスに適応できないために精神症状、身体症状、年齢や社会的役割に不相応な行動など、様々な症状があらわれ、日常生活がうまく送れなくなるという疾患です。ストレスを我慢したり、耐え続けたりすると慢性化・重症化し、うつ病や不安障害などの疾患を発症することもあります。(看護師)
子どもは、環境や状況への適応力が高いですが、大きなストレスがかかることで赤ちゃん返り(退行現象)やお漏らし・夜尿症などが起こることがあります。子どもの適応障害の場合、特に入学や学校生活でのトラブルなどが契機となり、不登校となることで発見されることも少なくありません。(看護師)
適応障害の原因として個人の性格があると考えられています。ストレスの原因は様々です。家庭内や友達関係、学業などです。本人の性格は傷つきやすく、感情の揺れ幅が大きい、まじめで頑固、頼みごとを断れないなどです。適応障害の発症を左右する原因の一つです。(看護師)

かんしゃくが起きたら見守ろう

かんしゃくが起きたら叱らずに治まるのを待ってあげましょう。かんしゃくが起こった原因を把握することも大切です。

適応障害であるのなら、大声を出したり、パニックになってしまったりしたときにはストレスの原因から離すことが一番です。そのため、適応障害の症状が起こる原因を把握することが大切です。(看護師)
お子さんは泣いたり・暴れたりすることで自分のパニックを落ち着かせようとしています。身の回りの危険物を片づけて見守ってください。外で暴れ出したら、そっと抱きしめてあげてください。(看護師)
1日の予定や、これから何をするのか、前もってお子さんに教えてください。その場でやってはいけない事、(例えば、大声を出したり・走り回ったりなど)もきちんと伝え、できた時はたくさん褒めてください。音や人の声でパニックを起こすこともあります。日頃から何を嫌がるのか観察し、できるだけ原因となるものは避けてください。(看護師)
かんしゃくを起こしても叱らず、治まるのを待ってあげてください。そしてイライラしないような環境作りをお子さまと一緒に整えてみてください。急には変わりませんが、少しずつ気持ちのコントロールができてくることもありますよ。(看護師)
発達障害も小さいうちは診断が難しく、また、小さいうちに見つけられず、ちょっと変わった子として成長してしまう場合もあります。一旦、パニックを起こすと手がつけられないと思いますが、パニックを起こした子には何を言っても届きませんし、叱るとますますパニックになります。ママは落ち着いて、お子さんが治まるのをじっと待ってください。(看護師)
家でイライラして叫んだり、暴れたりするということですが、まずは本人の相談や話を聞き、抱えている問題やストレスに気づいてあげましょう。無理に押さえつけたり、怒ったりすると更にストレスがかかってしまいます。(看護師)
イライラすることを書き出していくと少し落ち着くかもしれません。何がどうストレスになっているのか向き合い、改善できそうなものから取り組んでいきましょう。お子さん本人も頑張っています。おおらかになんでもOKというくらい肩の力を抜いて、お子さんを見守っていきましょう。(看護師)

症状が続くようであれば病院を受診しよう

症状がなかなか改善しない場合は、病院を受診しても良いでしょう。子ども自身が過ごしやすくなるよう治療に通うのも1つの選択肢です。

ストレスの原因となるものが近くにないにもかかわらず症状が現れる場合には、今一度、発達障害の可能性も考えて、小児診療科や小児精神科を受診することをおすすめします。(看護師)
通院を嫌がるのも分かりますが、長い目で見てお子さま自身が過ごしやすくなるように治療に通われると良いのではないかと思います。(看護師)

子どもが適応障害でかんしゃくを起こした時は、叱らずに見守ってあげることが大切です。ストレスが原因で症状が現れる場合もありますので、原因を把握することも大切です。症状が改善しない時は病院を受診して治療に通う選択肢もあるようです。

監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2019/02/26

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