子宮頸がん

子宮頸がんの検査が苦痛…どうすれば?

子宮頸がん検診で異常と診断された場合、どのように検査を進めていくのでしょうか。痛みを感じるようであれば、なるべく簡単な方法で済ませたいですよね。そこで、専門家に相談してみました。

30代女性からの相談:「子宮頸がんの再検査の方法とは?」

3年前、会社の健康診断で再検査になり子宮頸がんのクラス3aと診断されました。その後、定期的に通院しているのですが、毎回コルポ診と組織を取られます。悪化はしてないようなのですが、毎回組織も取るので出血もあり苦痛です。知り合いには毎回組織は取らないようで細胞診だけで悪くなっていれば組織診と聞いたことがあります。基本的にはどちらの診察の流れが多いのでしょうか?そして、そのようにしてもらえるよう主治医の先生に相談しても構わないのでしょうか?(30代・女性)

子宮頸がんクラス3aは一時的な変化の場合がある

子宮頸がんのクラス3aであれば、一時的に炎症が起きている可能性があります。3ヶ月後に再検査を受けて、進行していないか確認をします。

子宮頸がんは30代後半から40代にかけて発症しやすい病気でしたが、近年では20代後半から、30代前半の若い女性に増加傾向にあります。子宮頸がんのクラス3aは正常細胞ではなく、細胞に何らかの力が働き、活動力がより活発になった可能性があります。このままクラス3aから3bそして4までがんとして進む可能性は低く、正常に戻る確率のほうが高いといわれています。(看護師)
クラス3bはがんへと進行する確率のほうが高いのですが、クラス3aは一時的な炎症による変化も含まれています。7~9割の人は自然にクラス1や2に戻っていくのです。そのため、初めてクラス3aが出たらたいてい、3ヶ月後に検査を受けてもらいます。(看護師)
3ヶ月で炎症が治まり、自然にクラス1、2に戻っていればそれ以上詳しい検査をする必要がありません。連続でクラス3aがでたらその一部にクラス3bの高度異形成が混ざっていないかを確かめるために組織診をとります。この検査でも経度異型性という結果が出たらまた3ヶ月後にがん検診を受けましょう、となります。大体7~9割は2年以内に正常に戻るというデータがあります。(看護師)

クラス3aであれば組織診がベスト

子宮頸がんクラス3aであれば、定期的に検査を受けます。がんの見落としを防ぐためにも組織診が必要なようです。

一般的な子宮頸がんの検査は、問診・視診・細胞診を行い、異常ありの場合に精密検査としてコルポスコープ・組織診を行います。そこで異常がなければ1年後の再検査という流れです。子宮頸がんの「クラス3a」とは、細胞診の結果が偽陽性で軽度から中度の異形成細胞がある場合を言います。クラス3aが確認された場合、3ヶ月後の再検査となることが多く、それで正常に戻っていれば、6ヶ月後の検査、その後通常の1年に1回の検診で良いとされます。その場合は、また細胞診からの流れとなるでしょう。(看護師)
一般的に子宮がん検診で行われるのは細胞診になり、細胞診で異常があればコルポスコープで異常な部分の細胞を採取し、組織診を行います。組織検査で病変部位を切り取ると、小さな病変は一時的に消えてしまうことがあり、その後の細胞診で陰性になる可能性があります。(看護師)
日本婦人科医会医事紛争対策委員会では、細胞診のみでの偽陰性、すなわち、がんの見落としは約6%発症すると言われています。細胞診のみで偽陰性を防ぐには、適切な細胞組織を検査しなければなりません。(看護師)
クラス3aの診断が継続した場合は、細胞診はせずダイレクトに組織診を行い高度異型性への進行がないかを確認する必要があります。細胞診を経ずに組織診をするには理由があります。 (看護師)

不安な点はきちんと確認しよう

経過が落ち着けば、検診の回数も減ってくるでしょう。不安な点は、主治医にきちんと相談するよう心がけましょう。

経過が落ち着けば、検診の回数は減ってくると思います。検査に対して不安なことがあれば、主治医に相談してください。(看護師)
なぜ毎回コルポ診と組織診をしているのか、どうして必要なのかを納得できるまで主治医に聞いてみてください。その上で出血のことや苦痛に思うことを伝えて今後の方針を相談してみてください。話しにくい場合は看護師に伝えてもらっても良いと思います。(看護師)

子宮頸がん検診で再検査になった場合は、定期的に検診を受けるそうです。確実な検査のためにも状況に応じて組織診は必要になります。不安な点は、きちんと主治医に相談するようにしましょう。

参考資料:
公益社団法人 日本産婦人科医会 「婦人科医療におけるインフォームド・コンセント(4)子宮がん検診時


2019/02/17

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美