子宮頸がん

子宮頸がん検診は検診車より病院で、毎年受けるべき?

これまで子宮頸がん検診を2年に1回検診車で受けていたという女性から質問がありました。病院の医師から、検診車ではなく病院で、毎年検診を受けるよう勧められたため、疑問に思っているようですが、専門家は何と答えているでしょうか。

身体についての相談:「検診場所や回数について」

出産後から2年に1度必ず子宮頸がん検診を受けてきました。出産してすぐからは出産した病院で検診を受けていましたが、その後は市の検診車で受診していました。ある時病院の先生から検診車で検診を受けても詳しいことまで調べられないから病院で受けた方が良いと言われました。受診期間も空けずに毎年受けることを勧められました。病院と検診車では検査結果の違い等分かることが異なるのでしょうか。また検診は毎年受けた方が良いのでしょうか。(40代・女性)

通常は検査内容に変わりなし

子宮頸癌の検査自体は、検診車も病院も検査の内容に差はないようです。ただ、子宮体がんの検査をしたいときや卵巣を診てもらうための超音波検査をしたい場合、何か不安がある場合は、病院での検査が勧められています。

子宮頸がんの検診は、主に問診・視診・細胞診が行われます。細胞診で異形成が発見された場合は、病院での精密検査が必要となります。病院での初期検査でも問診・視診・細胞診が行われますので、市町村で検診を受けても病院で検診を受けても検査内容に差はありません。(看護師)
子宮頸がんは進行が遅いがんであり、異形成が発見されてから浸潤がんに進行するまでに2~3年ほどかかると言われています。そのため、市町村の検診は2年に1度と設定されています。もし、心配であれば市町村の検診のない年に病院での検診を受けると安心ですね。(看護師)
自治体のがん検診では子宮頸がんの検査が主で、子宮体がん検診は本人が希望されたとき、または医師が必要と判断された時になると思います。子宮のがんは、初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、発見が遅くなることもあります。自治体のがん検診の方が費用が安く済みますが、がんの疑いがある場合・自治体の健診では不安がある場合は、病院で毎年の健診をお勧めします。(看護師)

HPVの種類によっては毎年病院での検査を

高リスク型のHPVに感染していることがわかっている場合は、病院で毎年検査するほうがよいようです。

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因となりますが、このウイルスに感染しているかどうかを検査する場合は検診車の検診で充分だと思います。また、感染していても低リスク型のウイルス(HPV6,HPV11など)の場合や、細胞診のステージがクラスⅠの場合は2年に1度の検査で良いと思います。しかし、高リスク型のウイルス(HPV16,HPV18など)に感染している場合や細胞診のステージが進行している場合は毎年検査された方がより安心だと思います。(看護師)
病院で検査する場合と検診車で検査する場合とで結果が異なるということはないと思います。ですが、病院の方がより精密に検査できますし、担当医が継続して診断結果を見ることができますので、必要のある方には病院での検査をお勧めすることになると思います。(看護師)
子宮頸がんは扁平上皮がんと腺がんに分けられますが、腺がんは通常の検診では見つけにくく、予後が悪いと言われています。腺がんは主にHPV16型と18型が関与していますので、このタイプに感染されている方は腺がんのリスクも高いと考え、より精密な検査を勧められると思います。(看護師)

通常の場合は、検診車でも病院でも検査内容に変わりはなく、頻度も2年に1回で十分とされているようです。ただし、子宮体がんの検査もしたい場合や、高リスク型のHPVに感染している場合は、病院で毎年検査することが勧められています。


2019/03/13

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この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美