成長痛

2015/06/12

子どもの足の痛み、それって本当に成長痛?専門家に聞いてみた

この記事の監修/執筆

小児科医/女医+(じょいぷらす)大井 美恵子

子どもの足の痛み、それって本当に成長痛?専門家に聞いてみた

言葉が未熟な子どもは、自分の状況を上手に人へ伝えることができません。子どもが訴える痛みの原因について不安を持つママに対し、小児科医の大井先生はどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「子どもの足の痛みは、成長痛ではなく精神的なもの?」

小学1年生の娘は、入学当初「足が痛い」と頻繁に言っていました。私は成長痛だと思っていたのですが、実は成長痛というものはなく、精神的なものが原因で痛みが出ると聞きました。最近は「足が疲れた」と言うこともあるので、ただ疲れたという概念がなかっただけなのかと思いましたが、肩の痛みを訴えることもあり、愛情が伝わっていないのではないかと育児に自信を失くしています。(30代・女性)

成長痛と実際の成長とは無関係ですが、疲れがたまると痛みが出ます

子どもが訴える足の痛みは、未発達な身体を活発に動かして溜まった疲れが原因といわれ、これを成長痛と呼びますが、実際の成長と成長痛は関係がありません。

「成長痛」というのは成長期の子どもに発症する痛みを伴う病気の総称で、医学的には明確な定義はありません。子どもは夕方や夜になると、膝の裏側、太股、ふくらはぎ、足首などの痛みを訴えることがありますが、朝になると解消し、検査をしても何の異常も見つからない場合に成長痛と呼びます。痛みと成長は無関係で、子どもは筋肉や骨、関節が未発達なのにもかかわらず活発に動くことから、疲労が溜まり痛みの原因になると考えられています。痛みは成長とともになくなりますので、特に何もする必要はありません。

ストレスや不安を表現する手段として、痛みを訴えることがあります

子どもが訴える痛みは、心に抱えたストレスや不安、疲れ、親に構ってほしい気持ちなどを言葉でうまく伝えられないために、表れると考えられます。

子どもは、家庭環境の変化、学校での出来事や人間関係においてストレスや不安を感じたとき、言葉でうまく表現できないため、痛みとして訴えると考えられます。また、日中の疲れや、親に構ってもらいたい気持ちの表れともいわれます。子どもでも自分の言いたいことをしっかりと伝えられる子もいれば、ストレスを抱えていながら認識がなく、親の愛情を感じたいために痛みとして訴える子もいます。成長するための過程と考えてよいでしょう。

痛みを訴えたら、お子さんの話を聞きスキンシップをはかりましょう

お子さんが痛みを訴えたら、話に耳を傾けたりスキンシップをはかるなどして、側に寄り添うことで安心させてあげましょう。もし痛みの訴えが続くようなら、専門医を受診してください。

お子さんが痛みを訴えたら、寄り添ってマッサージをしながら、話を聞いてあげましょう。湿布や痛みどめの軟膏をお母さんが塗ってあげるのもよいでしょう。充分にお子さんへ愛情を注いでいると思いますが、子育てはマニュアル通りにいかないものですから、自信を失くす必要はありません。積極的にスキンシップをはかり、お子さんに応えてあげてください。もし、歩き方がぎこちなくなったり、頻繁に痛みを訴えるようなら整形外科を受診しましょう。

お子さんが訴える痛みは、未発達な身体で活発に動くことから起こる疲労による場合と、不安やストレスを言葉にできないため、痛みとして表現する場合が考えられます。お子さんが痛みを訴えたらゆっくり話を聞き、積極的にスキンシップをはかるとよいでしょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加