足の痛み

2015/06/13

妊娠中に起こる足の付け根の痛み、原因と対処法は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中に起こる足の付け根の痛み、原因と対処法は?

妊娠中の身体の変化はダイナミックです。お腹が大きくなるにつれて足やお尻が痛むことを心配するママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

妊婦さんからの相談:「お腹が大きくなるにつれ強くなる足の付け根の痛みは何ですか?」

第2子を妊娠中です。お腹の膨らみが目立つようになってきた頃から、右足太ももの付け根部分が痛くなりました。かばいながら歩くようにしていたら、お尻の右半分が引きつられるような痛みも感じるようになりました。上の子がまだ2歳なのでどうしても抱っこをすることが多いのですが、それが原因でしょうか。また、この痛みは出産後には治まるのでしょうか。(30代・女性)

妊娠の進行に伴い骨盤が開くため、痛みが出ることがあります

足の付け根やお尻の痛みは、妊娠が進むにつれて骨盤に負担がかかることなど、様々な要因が考えられます。出産後は痛みが治まるでしょう。

下半身の痛みの原因として、お腹が大きくなることで皮膚が引っ張られて骨盤や背骨が前傾し、姿勢が悪くなることや、妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンの影響、大きくなったお腹が足腰に負担をかけることなどが考えられます。また、妊娠後期に入ると骨盤が広がりやすくなるため、尾てい骨や恥骨も痛くなることがあります。(産科看護師)
妊娠すると徐々に骨盤が開いてきます。骨盤と子宮につながる靭帯が赤ちゃんの成長とともに大きくなる子宮を支えていますが、この靭帯が伸びるために足の付け根の痛みが起こると考えられています。またお尻の痛みに関しては、靭帯の伸びによるものか、もしくは足の付け根の痛みをかばって他の筋肉に負担が掛かっている可能性があります。いずれも出産後には痛みが治まるでしょう。(内科看護師)

骨盤に負担をかけない生活を送りましょう

上のお子さんの抱っこのしかたを工夫したり、日常生活で骨盤に負担をかけないよう配慮するとよいでしょう。痛み止めを使用したい場合は主治医に相談してください。

上のお子さんを抱っこするときは、椅子に座った状態やベッドの上などで、骨盤にかかる負担ができるだけ少なくなるようにしましょう。(内科看護師)
できるだけ正しい姿勢を心がけ、下半身を冷やさないようにし、軽い運動やお風呂で温まる、マッサージをするなどして血行を良くしましょう。また、骨盤ベルトで骨盤を固定すると痛みが和らぐようです。横になる時は、腰に負担をかけないよう、横向きで軽く曲げた膝にクッションをはさんだり、背中にクッションや枕をあてて楽な姿勢で横になると良いでしょう。湿布や塗り薬などの痛み止めを使用する場合は、事前に主治医と相談しましょう。(産科看護師)

妊娠中の足の付け根やお尻の痛みは、お腹が大きくなるにつれて骨盤が広がるなど、身体の変化によって起こるものなので、出産後には治まります。それまでは腰に負担をかけない過ごし方を心がけるとよいでしょう。


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