子育て

カブトムシの成虫を飼育したい!これだけは知っておきたいポイント

カブトムシって、どんな生き物?

カブトムシといえば、夏の虫の王様。夏休みに自分の家で飼いたがる子も多いでしょう。虫嫌いなママにとってはなかなかハードルが高いでしょうが、飼い方をきちんと知ればそれほど難しいものではありません。お世話を子どもに任せることで、子どもの自立心もアップしますので、ぜひお子さんと一緒に飼い方を勉強してみましょう。

カブトムシは、夏の間に発生する甲虫で子どもたちに大人気。頭の部分に大きく発達した角を持ち、それがカブトのように見えることからカブトムシと呼ばれています。国内の広葉樹林に生息しており、特にクヌギ、コナラ、カシなどの木によく集まっています。

クワガタとの幼虫の違い
カブトムシと並んで人気の高いクワガタムシ。攻撃的で機敏な動きが人気ですが、幼虫のときはカブトムシとの見分け方が少しむずかしく、カブトムシの方が顔の色が黒っぽく、クワガタはオレンジ色っぽい顔をしています。

カブトムシの種類

海外には1200種類を超えるカブトムシがいますが、日本に生息するのはヤマトカブトムシ、クメジマカブトムシ、コカブトムシの三種類しかいません。その中でも、最も一般的なのはヤマトカブトムシで、デパートやホームセンターなどで1,000円くらいから売られていますので入手もしやすく、初心者にはオススメの種類です。

カブトムシはどれぐらいの大きさに成長する?

オスの体長は角を入れずに30-54mm、メスは30-52mmほどが一般的な大きさです。エサや飼育環境によって、80mmまで成長することも珍しくありません。

カブトムシを上手に飼うために

次は、カブトムシを上手に飼うために必要なポイントをまとめて見てみましょう。


・カブトムシのエサ
昔はカブトムシと言えばスイカやメロンのイメージがあったかもしれませんが、これらの食べ物は水分が多すぎてカブトムシのおしっこの量が増えてしまうので、ケース内が不衛生になりがち。あまりおすすめできません。最近ではカブトムシ専用のゼリーをエサとしてあげることが一般的です。どうしても果物をあげたい場合は栄養のいいバナナやリンゴがオススメですが、痛む前に取り出してあげないと雑菌の繁殖の原因になってしまいます。人間用のゼリーは甘すぎるのでオススメできません。
昆虫ゼリーがこれほど一般的になった背景としては、果物のように腐らず、長期間の保管もできてフタを剥がすだけですぐにあげられる便利さが挙げられます。

・カブトムシの寿命
飼育状況に大きく左右されますが、上手に育てれば飼育ケースの中で卵を産み、幼虫になることも珍しくありません。国産のカブトムシの寿命はだいたい12〜15ヶ月ほどで、成虫になってからだと1ヶ月から3ヶ月くらい。風格のある姿に、もっと長生きのイメージもあるかもしれませんが、地上にでてきてからの寿命はたったの1~2ヶ月です。

カブトムシの飼育に必要な用意

カブトムシを飼うことに決めたら、次は必要な道具を用意しましょう。カブトムシの長寿の最大の秘訣は、飼う人のカブトムシ愛だとも言われます。家に迎える準備はお子さんと一緒に楽しく出来ると理想的です。

飼育ケースは、飼うカブトムシの数によって変わってきます。一匹で飼う場合は、小さめサイズのケースで十分。ふたのある容器でも大丈夫ですが、通気のために、ふたに穴を開けてあげることが必須です。中には、エサ皿の他にカブトムシがもぐれるようにチップやおがくずなどを敷いてあげると良いでしょう。止まり木を入れてあげると、転倒防止にもなります。

また、飼育ケースの中の適温は20~28℃くらいです。湿度はある程度必要ですので、霧吹きを使い土の表面が乾燥しないように気をつけてあげましょう。目標は、自然の湿気ある林の環境の再現です。ケースとフタとの間に新聞紙などを挟み込んで、蒸発してきた余分な水分を吸収させてしまうなどの工夫も良いでしょう。

中に入れる土や木の選び方
飼育用の土は、ホームセンターなどで売られています。自然の土や枯葉を入れても問題はありませんが、その場合カブトムシ以外の虫も一緒に飼うことになる可能性は高いです。園芸用の土で飼育する人もいますが、園芸用のものには農薬が入っている可能性があるため注意が必要です。

飼育にかかる予算の目安
カブトムシの飼育にかかる初期費用は、ケース、マット、霧吹きやエサ皿、昆虫ゼリーなど、ざっと計算しても年間で4000円ほど。最近は夏になると100円ショップもさまざまな飼育グッズが入手できます。それほどコストがかかるペットというわけでもありません。

カブトムシの飼い方のポイント

カブトムシは夏の虫ですが、いつもは雑木林の中や木陰などで生息しており、真夏の炎天下で暮らしているわけではありません。気温が30℃を超えるとカブトムシには暑すぎて、弱ってしまう原因に。日陰の風通しの良い場所を確保してあげましょう。
適度な湿気を保ち、衛生的に保つために清掃も必要です。糞やオシッコ、エサの食べカスは定期的にキレイにしてあげましょう。

何匹飼うかにも注意
小さいケースでもかまわないので、基本的には1つのケースに1匹もしくは1ペアで飼う事がオススメです。これは、クワガタやカブトムシを1つのケースでまとめて飼いすると、餌を争ってケンカをし、片方が死んでしまう事があるからです。どうしてもまとめ飼いをしたい場合は、なるべく大きいケースを準備し、餌も多めに入れてあげてください。

季節別での育て方のポイント

次は、季節ごとの飼育のコツをまとめてみます。


・8月ころ
交尾したメスに産卵させます。大きめのケースが必要ですが、衣装ケースのような容器でも大丈夫です。たくさん卵を産んでほしい場合はなるべく大きな容器が良いでしょう。

・9月ころ
卵の採取をします。白い小さな卵の確認ができたら、その卵をスプーンのような物で取りだして、昆虫マットにて個別管理を行います。初心者は、卵を潰してしまう危険もあるので、カブトムシの産卵セットの中に小さな幼虫が見え始めてきてからその幼虫を取り出してもいいでしょう。

・10月〜5月ころ
孵化した幼虫を育てます。カブトムシの幼虫は、自然界では腐葉土や朽木を食べて生きています。人が飼育をする時は腐葉土に代わる、マットという土のようなものをエサにします。マットは最低でも深さ10センチを保てるように、高さのある容器を選ぶことが重要です。

・5〜6月ころ
サナギになる時期です。この時期は、なるべくマット交換などは行わないことをオススメします。幼虫はサナギになる時に蛹室(ようしつ)というものを作り、この蛹室の中で脱皮して成虫になります。

・6月〜7月ころ
いよいよ羽化して、成虫になります。

カブトムシの飼育でのトラブルシューティング

ケースに白いカビのようなものつく場合
ケース内の腐葉土や発酵マットの中に最初から住んでいるカビの菌やキノコの菌が湿度や気温の関係で活性化し、急激に繁殖成長を始める場合があります。が、特にカブトムシに悪影響を与えるわけではありません。

コバエやダニが大量発生した場合
どこから来るのか、カブトムシのケース内にコバエやダニが大量発生してしまうことがあります。幼虫飼育のときには「キノコバエ」成虫飼育のときには「ショウジョウバエ」がそれぞれ発生しやすくなります。
この場合、ケースの内側にセットできるコバエ取りが活躍します。また、コバエの発生を防ぐ予防の段階で大切なことは、とにかくコバエをケース内に入れないことです。コバエのサイズは2ミリ程度と小さいので、小さな隙間からでも簡単ケースに侵入してしまいますが、この対策としては市販のディフェンスシートなどが役立ちます。

臭いが気になる場合
飼いはじめたはいいけれど、カブトムシの匂いが気になって困るというケースは多いです。どれも有効な対策がありますので、気になる場合は試してみてください。

水分過多は避け、成虫の管理にはマットをきちんと使うことで匂いの発生のもとを防ぐことが出来ます。また、ケースの中だけでなく、側面とふたも掃除しましょう。人間のトイレも、便器だけではなく床や壁の汚れも掃除しなければ匂いが取れませんがカブトムシのケースもそれと同じ。直射日光が当たるようなところは、蒸れて匂いもきつくなりますので、日の当たらない涼しい場所にケースを置きましょう。エサも、食べ終わっていなくても日が経っている場合はケースから取り出しましょう。自然界の風通しの良い雑木林を想像しながら環境づくりをしてあげると、カブトムシの快適な飼育環境に近づけることが出来ます。


2019/07/22

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この記事の監修/執筆

イクシル編集部