幼児のお世話・トラブル

ごっこ遊びをしだしたら、ママ・パパがすべき大切なこと

ごっこ遊びとは、好きな「何か」になりきって遊ぶ、幼児期によく見られる遊びです。たとえばヒーローものに夢中になっている子どもが変身ベルトをして闘いごっこをしたり、お母さん役と子ども役に分かれてするおままごとや、犬や恐竜やときに電車やバスになったりと幅広い対象のものになりきるごっこ遊び。そこには、子どもたちの大胆な創造力をそのまま表現できる楽しさがあります。

子ども達は一般的に2歳頃からごっこ遊びを始めると言われますが、長方形の積み木を電車に見立てて床を滑らせてみたりする「見立て遊び」から始まり、3歳ころには何かになりきる「ごっこ遊び」に移行していきます。だいたい4歳くらいまでが単純に何かになりきるごっこ遊びだとすれば、5歳以上のごっこ遊びはそれに深みが加わり、例えば背景に複雑なストーリーが加わったり場面ごとに設定が変わったりします。例えば、それまでお母さんと子どもが一緒にご飯を食べるという設定のおままごとだったのが、5歳以上になると、お父さんは仕事で留守、ペットの犬は去年病気で動物病院に通った、などの背景が加わったりします。恐竜ごっこなら、ソファや椅子などが小道具として登場し、「ここは白亜紀の川辺で、今肉食恐竜から隠れているところだから静かにして」などと周囲に指示を出しながらソファの影にずっと隠れていたりするようになります。
この時期は、そばで見ていても子ども達の鋭い観察力と豊かな表現力に驚かされることの連続で楽しいものです。また、パパママやお友達など周りの人を巻き込んで一緒に遊ぶようになり、コミュニケーションをとりながら配役を決めたり、演じる内容を調整したりできるようになります。戦隊ヒーローの変身セットやおままごとセットなど、より本物に近づくためのおもちゃを欲しがるようになるのもこの時期です。

ごっこ遊びで身につくもの

子どもの健全な発育過程において、ごっこ遊びをすることはとても大切だと言われています。それは、自分以外の何かになりきる遊びを通して、記憶力・演技力・創造力・観察力・想像力・コミュニケーション力などのさまざまな力がつくと考えられているからです。

具体的に見てみましょう。ごっこ遊びを始めたての頃は一人で遊んでいることが多いですが、だんだんママやお友だちと一緒に楽しむようになります。複数人でごっこ遊びをするには、誰が何の役になるかの配役を決め、役に応じた行動をする必要があるので、自然に言語的・非言語的なコミュニケーションが発生します。また、最初はなりたいものが同じでお友だちとケンカになったりもしますが、そのうち協調性が出てきて、上手に配役を決めることが出来るようになってきます。喧嘩にならないように一定のルールを決めたりできてくると、そこには小さな社会が生まれます。結果、子どもたちはごっこ遊びを通じて社会性も発達させているのです。
また、最初は模倣しながらのごっこ遊びなので、ママの言動や猫の歩き方、犬の鳴きかたなど、自分の記憶したものを表現することで、直接的に子どもたちの記憶力も伸びます。
単純な遊びに没頭しているようでも、子どもの脳はフル回転しています。なるべく邪魔をせず、時にはママ自身も参加しながら見守ってあげましょう。

ごっこ遊びでの、大人の上手な役割

とは言え、ごっこ遊びへのママの参加が効果的なのは、だいたい子どもの年齢が5歳くらいまで。そのあとは自分たちでどんどん遊びを展開していくことが出来ます。親の過干渉は返ってマイナスになってしまうので、子ども同士のコミュニケーションを聞くなかでつい言いたいことが出てきても、そこはグッと我慢して。
それまでは、たとえばごっこ遊びの幅を広げる小道具を作ってあげたり、役を担ったりしてママも一緒に楽しむことが出来ます。おままごとなら、もちろんお皿やスプーン、おなべに見立てられるものを一緒に工作するのも楽しいでしょう。ダンボールなどを使うとダイナミックに遊ぶことが出来ますね。
工作は苦手、というママも、最近は100円ショップにもペーパー皿などが売っています。子どもは、大人と同じものを使うことが大好きなので、おままごと用のお皿に飽きたら、大人が使うような紙皿や紙コップでも大喜びで遊んでくれるでしょう。

ごっこ遊びで人気なのは、やはりおままごと、お医者さんごっこ、お店屋さんごっこなどです。自分の生活の身近にいる大人になりきって遊ぶところを見ていると、会話なども実に上手にまね出来ていることに驚きます。子どもたちは、いつも周りの大人たちの言動をじっと観察しているのがわかりますね。

ごっこ遊びのヒント

最後に、ごっこ遊びを上手に誘導してみたい、ママ自身も参加してみたいという方に人気のごっこ遊びのヒントをいくつかお伝えしたいと思います。


・バスごっこ
乗り物に憧れる男の子は多いですが、その中でもバス派、電車派など子どもによって趣向は別れるようです。バスごっこは、幼稚園や保育園などで紐を使って遊ぶこともあるでfしょう。自宅で遊ぶ場合は、太めの毛糸などを使って、子どもと一緒に運転手さんと車掌さん、お客さんになりきって家中を歩き回ったりするだけでも十分楽しめます。

・お店屋さんごっこ
ごっこ遊びの定番と言えばお店やさんごっこ。お店やさんは、その時の気分でケーキ屋さんや八百屋さん、おもちゃやさんなど好きなものを選ぶといいでしょう。ダンボールに布をかけてその上に商品に見立てたものを並べるだけでもいいですし、紙などでお金を作ってお金のやりとりを真似たりすることで、小さい頃から数字にも親しめます。

・おままごと
お父さん、お母さん、子ども、赤ちゃん、ペットの猫か犬、というのが昔からのおままごとの登場人物です。一番人気はやはりお母さん役。しっかりものの女の子がたいていお母さん役をし、「ほらほら野菜もちゃんと食べなさい」などと言っているところはとても微笑ましいものです。小石や枝なども、子どもの空想力であっという間に人参やブロッコリーに変身します。

・ヒーローごっこ
男の子は誰しも正義の味方が大好きです。バスタオルなどをマント代わりにして、見えない敵と戦ったり、新聞紙で剣を作って世界を救ったりと大忙し。テレビなどで流行っている戦隊ヒーローになりたがって、マスクやベルトなどを手作りする子もいます。

・お医者さんごっこ
お医者さんは、子どもたちにとって身近な「やさしくてかっこいい大人」像です。特別な道具をたくさん持っていて病気を直してくれるお医者さんになりきって、注射をする真似をしたり、体温計で熱を測ってみたりするのが大好きです。ママも患者さんになりきって「頭がいたいな」「お薬くださいな」などとごっこ遊びを楽しめると、子どもの発育促進と同時に、家族の良い思い出づくりも出来るでしょう。

いかがでしたでしょうか。大人が本気になって役になりきっていただくと子どもの想像力が刺激されてどんどんストーリーが生まれていきますよ。ぜひ試してみてくださいね。


2019/03/03

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

イクシル編集部