友達とのトラブル

「おともだち」のつくりかた 仲良くできないとダメ?(3歳〜6歳)

この春から、保育園・幼稚園にお子さんが入園する方は、子どもにお友達ができるのか、仲良く過ごしてくれるのか、心配されていることでしょう。今回は、第一子とお友達とのかかわり方についてお話します。

「おともだち」のつくりかた、かかわり方はさまざま

「子ども同士は、すぐに仲良くなって遊ぶもの」というイメージを持っていませんか?実は、子どもには個性があり、初対面ですぐに意気投合して一緒に遊ぶタイプもいれば、まずはよく観察をする、というタイプもいます。そこまで他人に興味がない、というタイプも…。ですから、みんながみんな「すぐに仲良くなって遊ぶ」わけではありません。でも「子どもはお友達がたくさんいる方がいい」という価値観を持っていると、我が子がひとりで遊んでいると「お友達がいないのかしら、寂しくないのかしら」と心配になってしまいます。ご自身が社交的で友達づくりが得意ならば尚更でしょう。子どもはまた別の個性を持って生まれて来ているので、あまり気にしすぎないで良いと思います。

引っ込み思案なタイプにかけてあげたい言葉

親として、子どもに園生活をどう過ごして欲しいと思っていますか?できるだけ「楽しく」過ごして欲しいと願う方も多いのではないでしょうか。楽しく過ごすためには、やっぱりお友達と遊んで欲しいと思うかもしれません。つい「今日は何をしたの?誰と遊んだの?」と聞きたくなってしまいますが、そこはおさえて、本人が話してくれるのを待つと良いでしょう。コツは、まず自分から「今日はママ、こんなことがあって楽しかった。」と自己開示をすることです。自分に置き換えて考えてみてください、帰宅したら夫・妻から「今日は何が楽しかった?誰とおしゃべりしたの?」と矢継ぎ早に聞かれても、なんだか話す気が起きないですし、急には思い出せないですよね。子どもも同じです。特に、親が「引っ込み思案」と思っている子は、実はよく人を観察していて、いろいろなことを考えている場合があります。ある時期がくると、自然と人と関わるようになります。まずは「あなたはお友達のことよく知っているね、よくみているね」と受けとめてあげられるといいですね。

「みんな」と仲良くしなくてはダメ?

園生活に馴染んで来ると、一定のお友達とばかり遊んだり、あまり仲がよくないお友達がいたりして、その都度心配になる場合も。でも、実はこれも大人の価値観で「子ども同士はみんな仲が良いのが一番!」と思っているからです。実際は、気が合う、合わないはあるものです。ケンカや、言葉や態度での傷つけ合いも起きるかもしれません。それは子どもにとっては相手の気持ちを知り、相手の立場になる練習でもあるし、自分の気持ちを伝える練習でもあります。大人になれば、「あの人とはあまり気が合わないから、少し距離を置こう」と自分で判断できますが、それは経験あってのこと。子ども同士も居心地の良い距離を掴むために試行錯誤をしています。必ずしも「みんなで仲良く」する必要はないですが、同じ園の中で、一緒に生活していくためにどうすればいいのか、という視点で子どもの気持ちに寄り添えるといいですね。

執筆者:浅古尚子(あさこ・なおこ)
チャイルド・ファミリーコンサルタント、キャリアカウンセラー。NPO法人子育て学協会理事として親子の育ち合いを支援する「子育て学講座」を開催している。「私のままでママをやる」をテーマに子育て世代の女性の両立支援や、次世代のキャリア支援を中心に活動している。二児の母。

2019/03/20

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この記事の監修/執筆

チャイルド・ファミリーコンサルタント浅古 尚子(あさこ なおこ)