イクシル × 絵本スタイリスト® 景山聖子さん ママの悩みに効く!「絵本レシピ」を紹介

笑顔のママでいたいのに、思い通りにいかない子育てにイライラしていませんか?
実は、子育ての悩みには絵本が効くんです!読むとママたちの心がす~っと楽になったり、子どもの行動が変化したり。今回はそんな“絵本の力”で叱らない子育てを推奨している景山聖子さんにイクシルアンバサダーから寄せられた悩みに効く「絵本レシピ」を処方してもらいました。


お悩み:自分が悪いとわかっていながら、ついつい「早く!」と子どもを急かしてしまう。<@guuguu0528さんより>
●絵本レシピ:『こぐまちゃんおはよう』わかやま けん作/こぐま社

つい、お子さんに「早く!」と言ってしまうというお悩みです。忙しい朝の支度の時など、誰にでも経験があるのではないでしょうか?景山聖子さんは自著の中で次のように言っています。

景山:「時間に間に合うように身じたくをする」という習慣がまだ身についていない子どもはマイペースで過ごし、お母さんはついイライラ。「早く!早く!」とせかせてしまいがちです。そんな朝の「あるある」に悩まされる時こそ、絵本の力に頼ってみましょう。
『こぐまちゃんおはよう』のこぐまちゃんは、2歳くらいの子どもには、あこがれの存在として映るようです。なぜなら、歯磨きも、顔を洗うことも、朝ごはんをたくさん食べることも、「みてて みてて」と得意げに、全部自分でできるからです。寝起きの悪い子には、「こぐまちゃん、おはよう~」と絵本の表紙を見せながら起こしてみてください。こぐまちゃんは、朝起きてすぐに顔を洗いに行くので、「こぐまちゃ~ん」と呼ばれることで、自分もその気になって、洗面所に飛んでいきます。
朝ごはんの時は、こぐまちゃんがおいしそうに食べている絵を見せながら、「こぐまちゃんはどの食べ物もみんな好きで、いっぱい食べるんだって」と声かけしましょう。そして、こぐまちゃんへの憧れから残さず食べ終えることができたり、ひと口でも嫌いなものに挑戦できたりしたら、ぜひほめてください。この絵本を通して、「朝の身じたくが劇的にラクになった」というお母さんが大勢いますよ。
※景山聖子『ママが楽になる絵本レシピ31 』 小学館 P14~15より引用


お悩み:ママに甘えん坊な娘に困っています。たとえば保育園やパパの前では自分でごはんを食べるのに、ふたりのときは「ママ食べさせて〜」とひざの上で食べたがります。<@guuguu0528さんより>
●絵本レシピ:『たからもののあなた』まつお りかこ作/岩崎書店

ママにべったりで離れられないというお悩みです。これは、嬉しいのと困るのが半々なのでは?景山さんにお聞きしました。

景山:お子さんは、普段、保育園などで一人を感じ寂しい思いをしているのかもしれません。お母さんもお仕事・育児・家事と疲れていて、少しでも離れて自分のペースで食事くらいしたいと思うのは当然です。でも“おひざの上”は、お子さんにとってお母さんが「一番の安全基地」という証拠でもあるのです。
お父さんより、このお家はお母さんが一番なのですね。充分に安全基地を味わった子どもは、知らない所や知らない人の中でも臆することなくチャレンジできるようになった事例を、絵本を通じて見てきました。
少しだけ、イヤイヤな気持ちではなく、大好きよという気持ちでおひざの上をOKすると、お子さんは満たされて、その日はかえって早く寝たり、すぐに自分で離れたりすることもあり、お母さんも一人の時間をたくさんとれますよ。おすすめ絵本は“子どもへ”ではなく、お母さん用の絵本です。
『たからもののあなた』は、保育園と働くママがテーマになっています。これを読むと、お母さん自身が、おひざの上でお子さんがごはんを食べることを「勘弁して」ではなく「幸せだ」と思えるようになります。
今までの「嫌だ」が「幸せだ」に変わる絵本をぜひ一度お試しください。そのプレゼントとして、お子さんがより素直に言うことを聞いてくれたり、早く寝るという魔法が多くのお母さんに起こった絵本です。


お悩み:「○○したら△△しよう?」と子どもに提案するのですが、△△で頭がいっぱいになってしまうようで肝心の○○を全く聞き入れてもらえません。<@0919takuさんより>
●絵本レシピ:『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』くぼ まちこ作/アリス館

景山さんによれば「実は、この声掛けは「○○が、楽しくないこと。△△が楽しい事」と、言えば言うほどお子さんにイメージを植え付けていますよ。そして、子どもは正直なので、嫌なことは飛ばすのが普通です。我慢することを学ぶのも大切です。でも、我慢は違うシーンでたくさん学べるので、このケースは、○○自体も楽しいことと、イメージをつけてあげてみるのはどうでしょうか?」とおっしゃっています。さらに、
「例えば、朝の歯磨き。“歯を磨いたら園に行こう”や、“歯を磨いたらテレビを見ていいよ”などと言いがち。朝の忙しい時はまさにこのパターンが多いですね。でも、子どもはしないし、お母さんはこら~!となる。そんな時、『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』という絵本を使ってみてください。喜んで歯磨きをしてくれます。」と景山さん。 また、『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』については、影山さんが著書の中で以下のように紹介しています。

景山:『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』は、子どもが食事を終えると、れっしゃに見立てた歯ブラシがやってきて、「はみがきれっしゃ しゅっぱつ しんこう~!」と、歯磨きをしてくれるお話です。食事後や寝る前、この絵本に繰り返し出てくる「しゅっ しゅっ しゅっ……はみがきれっしゃ しゅっぱつ しんこう!」というキメ台詞をお母さんがつぶやきながら仕上げ磨きをすると、楽しい歯磨きが習慣化します。 次は歯磨きを嫌がるわが子をいつも叱っていたという、お母さんの声です。 「うちの子は歯磨きを嫌がります。(一部略)叱りながら無理やり歯磨きをしていました。でも『はみがきれっしゃ』を読み聞かせするようになってからは“しゅっ、しゅっ……”と言うだけで、笑って口を開けてくれます。叱らずにできるしつけがあることを知りました」 ※景山聖子著『ママが楽になる絵本レシピ31 』/小学館 P20~P22より引用

なるほど、毎日の習慣(たとえば歯磨き)を子どもにやらせるのは大変。そんな時こそ絵本の力を頼ってみたいですね。 今回、アンバサダーさんたちから寄せられた悩みは、子育て中の誰もが経験する“あるある悩み”ではないでしょうか。景山さんの「絵本のレシピ」、ぜひ参考にしてみてください。

<紹介した絵本>

わかやま けん 「こぐまちゃんおはよう」 こぐま社 1984
まつお りかこ 「たからもののあなた」 岩崎書店 2017
くぼ まちこ 「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」 アリス館 2015

<参考>

SSEHON KageyamaLL

景山聖子 「子育ての悩みには“絵本”が効く!! ママが楽になる絵本レシピ31」 小学館 2018

育児中のママは多くの悩みを抱えています。トイレトレーニングが進まない、友達におもちゃを貸せない、友達ができない…。優しく話しても、怒っても子どもに伝わらない!
また、ママ自身「社会から取り残されている」と感じたり、「自分はダメなお母さん」と感じたりする…。 そんな子ども自身に何かを伝えたいときやママの元気が出ないときに読んでみたい絵本をこの本では2~3冊ずつ悩みに合わせて紹介してくれています。怒るよりも1冊の絵本を読み聞かせてあげたくなる本です。

<景山聖子(かげやませいこ)プロフィール>
絵本スタイリスト®。群馬県出身。(社)JAPAN絵本よみきかせ協会 代表理事。元群馬テレビアナウンサー。TBS・テレビ朝日などでリポーターを経験後、番組ナレーター、NHKラジオ朗読番組「私の本棚」などを担当。一児の母になると同時に絵本の世界へ特化し、2013年(社)JAPAN絵本よみきかせ協会を設立。現在は、NHK総合テレビでの絵本朗読、NHKカルチャー青山教室、他で講座開講中。教育委員会での講演、「花王」「カルビー」での読み聞かせに関する情報提供、「赤ちゃん本舗」での企業研修なども行う。(社)全国心理技能振興会認定 心理カウンセラー、米国NLP協会クリスティーナ・ホール博士認定NLPトレーナー・アソシエイト。著書に「子どもが夢中になる絵本の読み聞かせ方(廣済堂出版)『今日から使える読み聞かせテクニック』(ヤマハミュージックメディア)がある。

2019/03/19

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

イクシル編集部