身体の発達

体重が増えない1歳児。原因や今後の影響は?

幼児期の子どもは毎年身長、体重が増えていくものですが、なかなか成長していかないと不安になってしまいますよね。相談者さんのお子さんは、1歳7ヶ月ごろから半年間体重が増えていないようです。成長発達に悪影響はないのでしょうか。専門家に相談してみました。

20代女性からの相談:「子どもの体重が増えない」

2歳2ヶ月の息子がいますが、1歳7ヶ月頃から体重が半年間増えていません。身長は3.5cmほど伸びたので、身体が細くなっていっている状態です。食欲が旺盛な方ではありませんが、毎日3食しっかり食べています。しかし、おやつをあまり食べたがらないので、栄養が足りていないのかもしれないと心配しています。体重が増えない原因は、栄養不足でしょうか。栄養には気をつけているつもりですが、お肉などよく噛んで食べるものが嫌いなので、タンパク質はあまり取れていないかもしれません。(20代・女性)

体重を成長曲線で確認しよう

成長曲線の範囲内で、少しずつでも増えていれば心配はいりません。2歳は活動量が増えて、体型も赤ちゃん体型から少しスマートになる時期のようです。しかし、半年以上体重が増えていないようなら、一度小児科を受診してもよいでしょう。

これまで体重の増え幅が少なくても、成長曲線の範囲にあり、右肩上がりで少しずつでも増えていれば心配はいりません。子どもは、身長が伸びる時期と体重が増える時期があり、活動的な子の場合は1年間体重の増加が顕著に見られない場合もあります。酷い偏食がなく、1日3食しっかり食べているのであれば、そのままの食生活で様子を見て大丈夫でしょう。また、身体的成長以外にも、運動機能・認知機能に問題が見られなければあまり心配せずに様子をみても大丈夫でしょう。(看護師)
身長が伸びて体重が追い付かないことや、運動量が増えて栄養が足りていないのかもしれません。2歳児の平均体重は約11kgで、それより下回っている場合は、栄養不足・成長不良も考えられます。(看護師)
お子さまにもよりますが、たくさん歩いたり運動したりできるようになると体重の増え方が緩やかになることはあります。いわゆる赤ちゃん体型からちょっとスマートな幼児体型になっていく時期でもあります。身長は伸びているとのことですので、お子さまなりに成長しているのだと思います。母子健康手帳についている成長曲線に体重を記入してみてください。増え方が緩やかでも、色のついた枠内に入っていればあまり心配する必要はないと思います。(助産師・保健師)
この頃になると、子ども自身が自分の生活パターンを作りますから、できるだけ決まった時間に寝起きして、生活のリズムを崩さないようにしてください。半年も体重が増えていないのでしたら、一度、小児科を受診させてください。(看護師)

食事にさまざまな工夫をしましょう

食事の量を増やすために、食べられたら褒めるなどの関わりの工夫が必要です。食事の形態を工夫したり、おやつを活用したり、さまざまな方法で試してみましょう。

肉などを食べたがらない場合は、ミンチにしてハンバーグにしたり、豆腐・卵からタンパク質を摂取したりしても良いでしょう。ただ、柔らかいものばかりを食べると、噛むことの必要性を感じられず、丸のみする癖がついてしまう可能性がありますので、野菜や果物などはある程度歯ごたえのあるものを選んだり、あまり柔らかく煮たり小さく切り過ぎないようにすると良いでしょう。これからイヤイヤ期が本格化し、偏食や少食が酷くなる可能性がありますが、ストレスに感じすぎないようにしましょう。(看護師)
まずは食事の量を増やしてください。強制的に食べさせるのではなく、ご飯を全部食べたら褒めたり、ご褒美をあげたりするなど、お子さんが自発的に食べるようにしてください。手間がかかりますが、おかずの数を増やせば、色々な栄養を摂ることができます。お子様ランチやキャラ弁のように盛り付ければ、子どもは楽しんで食べると思います。また、何を食べているかママが当てるねといって目隠しをし、お子さんが食べている音で何を食べているか当てるクイズをすると、子どもは積極的に食べようとし、好き嫌いもなおることがあります。(看護師)
おやつがなかなか食べられないようですので、お菓子ではなくおにぎりやお芋など軽食として少し食べられるものを勧めてあげるのもよいかもしれませんね。1回の食事で食べる量が少なければ、食事の回数を増やして、おやつの時間を食事の時間として考えてもいいでしょう。たんぱく質の不足が心配なようでしたら、牛乳やお豆腐、お魚のすり身などがお肉よりは食べやすいかもしれません。(助産師・保健師)

子どもの体重が増えない時は、まず成長曲線で確認することが大切です。食事量を増やすために、関わり方や食事形態の工夫など、さまざまな方法を試してみましょう。

監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2019/07/08

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