水いぼ

スイミングで水いぼに…どう対処すべき?効果的な治療法は?

水いぼができたらどのような治療法があるのでしょうか。今回は4歳児のママからの相談です。スイミングで水いぼをもらい、皮膚科を受診したところ、自然治癒を待つしかないと言われました。治癒を早める方法はあるのでしょうか。専門家に聞いてみました。

4歳児のママからの相談:「水いぼの対処法について」

スイミングで他の子から水いぼをもらってきて脇腹からお腹にかけて広がっています。本人は痛くもかゆくもないみたいなのですが、でき始めてから数ヶ月経ってもなかなか治りません。皮膚科にも行ったのですが、「つけて治る薬がないので自然治癒を待つしかない」と言われました。親としては早く治ってほしいし、他のお友達に移しても困ります。何とか治したいのですが、自然治癒が早まるような方法は何かないものでしょうか。(30代・女性)

水いぼは自然治癒だと跡が残りにくい

水いぼは場合によっては切除することもできるものの、自然治癒の方が跡が残りにくいようです。

水いぼの医学名は「伝染性軟属腫」といい、9割以上は1年以内に自然治癒するとされています。1年以内の治癒率が高く、痛みやかゆみの症状もないため、そのまま様子を見ることが多いです。(看護師)
水いぼはウィルスが皮膚に感染することにより、いぼができる病気です。大人でも感染することがありますが、多くは免疫力の弱い子どもが感染します。一度できた水いぼが自然に治るまでの期間は、半年から数年程度と個人差があります。多くは成長し、免疫力が強くなっていくことで治癒していきます。(保健師)
水いぼはプールでの感染が主な原因ですが、水で移るわけではなく、ビート板や浮き輪、タオルなどを介して感染するものです。一般的に行われている治療法は、自然治癒を待つこと、ヨクイニン錠や漢方薬の服用があります。(看護師)
短期での治療を望む場合、広範囲に広がっている場合、その他の皮膚疾患を持っている場合などは、切除という方法があります。伝染性軟属腫をピンセットで摘んで取る方法ですが、痛みが伴います。またウィルスが残存している場合は再発の可能性もあります。(看護師)
水いぼは子どもに多い疾患です。気にされる方もおられますが、プールだけが感染源ではなく、皮膚が触れる集団生活をしていれば、いつでもどこでも移るものです。1年ほどでほとんどが自然治癒するといわれていますし、跡もほとんど残りませんので、自然治癒を待って良いと思います。(保健師)
主な治療方法として、昔は専用のピンセットで水いぼをむしり取っていました。痛みが強く大人になってもその激痛を覚えている人も多いようです。今は、どうしても取り除く必要のある人には、麻酔のテープを貼って、特殊なピンセットで取り除きます。全く痛みがないわけではありませんが、麻酔をしないよりはかなり軽減されます。しかし、処置を行った場合より自然治癒させた方が跡が残りにくいという意見もあり、二次感染などを起こしていない場合は経過観察を推奨する医師もいます。(保健師)

ハト麦茶や漢方薬が効果的な場合も

個人差はあるものの、ハト麦茶や漢方薬は水いぼに効果があるといわれているようです。

自然治癒が早まる方法についてはあまり確実なことは申し上げられませんが、漢方薬のヨクイニンという薬はいぼに有効であるとされています。市販されているものもありますし、皮膚科医に聞いてみても良いと思います。また、皮膚のバリア機能が正常に働くことで感染を予防できるため、皮膚の保清や保湿を心がけることが予防に繋がるといわれています。(保健師)
治療を望む場合には、ヨクイニンの処方をする医師もいます。ヨクイニンによる免疫反応で伝染性軟属腫が治癒するといわれていますが、効果には個人差があり、1ヶ月で消失する場合もあれば、数ヶ月かかる場合もあります。(看護師)
医師が自然治癒を待つしかないと言われるのでしたら、それが良い方法かと思います。水いぼがあっても、一緒にプールに入るのは可能ですが、タオルやビート板などは共用しない方が良いでしょう。(看護師)
家庭で出来るケアには、ヨクイニンの成分を含むハト麦茶を毎日飲むことで効果があるといわれていますが、これも効果には個人差があります。すぐに効果が出るわけでもありませんので、一つの方法として飲んでみると良いでしょう。(看護師)
漢方薬は体質にも左右されますし、即効性があるわけではないのですが、何か試してみたいという場合には良いと思います。同じ成分でハト麦茶というものもあります。こちらはお茶ですので、より日常生活に取り入れやすいかもしれませんね。(保健師)

免疫力の弱い子どもが感染しやすい水いぼですが、皮膚を清潔に保ち、保湿を心がけることで予防が期待できるようです。プールに一緒に入っても感染しないものの、タオルやビート板などの共用は避けた方が良いとのアドバイスもありました。

監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2019/07/07

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