薬の飲ませ方

薬を嫌がる1歳児。うまく飲ませる方法は?

今回は1歳のお子さんがいるママからの相談です。相談者さんのお子さんは1歳になってから薬の味を理解し、薬を嫌がるようになってしまったようです。好き嫌いがはっきりしてくる頃の子どもに対して、どのように服薬をさせたらよいのでしょうか。専門家に相談してみました。

30代、女性からの相談:「娘が薬を飲んでくれない」

先日、娘が風邪を引きました。熱があり、咳と鼻水も出ています。幸いにもインフルエンザではなかったのですが、処方された薬が液体の飲み薬でした。以前処方された時は離乳食が始まっていなくて物珍しかったのか割とすんなりスポイトで飲んでくれたのですが、1歳になって好き嫌いもハッキリしてきた今、とても嫌がります。薬の量も多いのでスポイトでは足りずに、薬用のお匙を買ってきてそれで飲ませているのですが、嫌がって口を開けてくれません。かわいそうと思いつつも薬なので押さえ付けて無理矢理口を開けさせて飲ませていますが、これで効果は出るのでしょうか。泣き叫ぶので口に入っても鼻にいったりしていそうで心配です。(30代・女性)

苦い薬はゼリーを活用しよう

抗生剤などの苦い薬は、薬を飲むゼリーを活用しましょう。頬の内側に入れると、飲み込みがスムーズになるようです。

1歳児に薬を飲ませるのはとても難しいですが、特に難しいのは抗生剤です。溶かしても苦味が残りますし、シロップでも独特の薬の風味が取れません。抗生剤の味を最も消してくれるのがチョコ味です。そのため、抗生剤の服用の際は、薬局で購入できる薬を飲むゼリーのチョコレート味を試してみると良いでしょう。スポイトで飲ませるときは、口の中央ではなく、左右どちらかの頬の内側の奥に入れて少しずつ注入します。そうすると頬の内側をたどって吐き出すことが難しくなり、そのまま嚥下反射が起こり飲み込むことが出来ます。(看護師)
粉薬であれば味のついたゼリーで包んで飲ませられるものもありますので、飲みやすいと思います。(助産師・保健師)

さまざまな工夫でもダメなら薬の形状を変えてもらおう

スプーン以外でもストローで飲ませてみたり、ごっこ遊びをしながら飲ませてみたり、さまざまな工夫をしてみましょう。それでもダメなら、かかりつけ医に薬の形状を変更できないか相談してみるとよいそうです。

人形劇や病院ごっこなどをしながら興味を引き、その流れで薬を飲ませたり、お母さんが一緒に薬を飲む真似をしたりするのも良いでしょう。飲まないとお母さんがイライラしてしまったり、言葉は優しくても顔が笑っていなかったりすることがあります。子どもはお母さんの感情に敏感ですので、そのような姿にさらに抵抗感を抱くようになります。長い時間かけて格闘するのではなく、半分飲めたら成功という気持ちで試みてみましょう。(看護師)
1歳以降は母乳やミルクの他にも飲むものが増えてきますので、スプーン以外でもチャレンジしてみてくださいね。初めは吸い口が柔らかいシリコン製のストローやマグなどが飲みやすくて良いと思います。すぐには無理そうであれば、薬を哺乳瓶の乳首に入れて飲ませてあげても良いですよ。(助産師・保健師)
どうしても飲みにくければ、薬は他の形状に変えることもできます。液体薬よりも粉が良いなど医師に要望してみてください。また、苦いお薬の場合も医師に相談してみてください。他に変えられる場合は苦みを抑えた薬に変更してくれると思います。(助産師・保健師)

抗生剤など苦い薬は、薬を飲むゼリーを活用するとスムーズに飲めることがあります。その他にもさまざまな方法を試してみてそれでもダメな場合は、薬の形状などかかりつけ医に相談してみましょう。

監修者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

2019/08/29

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