胎児への影響

妊娠中にネイルをしても大丈夫?赤ちゃんへの影響は?

妊娠中は、着る服や食べるものなど制限されることが多いため、たまには気分転換したくなりますよね。相談者さんは気分転換にネイルをしたいと考えていますが、赤ちゃんへの影響が心配なようです。ネイルによる影響について専門家に相談してみました。

20代、女性からの相談:「妊娠中でもネイルをしたい…赤ちゃんに悪影響?」

安定期に入り、苦しかった悪阻もようやく落ち着きました。ずっと家に引きこもっていたので気分転換に外出したいのですが、気になるのがおしゃれです。これまで着ていたような体を締め付ける服が着られない分、せめてネイルぐらいは出来たらなと思っています。友達にはネイルは除光液が体に良くないらしいから、それを使わなければ問題ないのではと、除光液を使わずマニキュアを落とす方法を教わりました。それはマニキュアを重ね付けして落とす方法なのですが、本当に除光液を避ければ、ネイル自体は赤ちゃんに害がないのでしょうか。(20代・女性)

ネイルの安全性は証明されていない

妊娠中のネイルが胎児に与える影響について、安全性が証明されているわけではありません。医師によってはネイルをやめるように指示する場合もあるようです。

妊娠中のネイルが胎児に与える影響について、安全性が医学的に証明されているわけではありません。しかし、体調が安定している場合、一般的な方法でネイルをすることに問題はないと言われています。ただし、医師によっては、ネイルをやめるよう指示する場合や、そもそも妊娠中のネイル禁止の病院もあります。(助産師・保健師)

そもそも妊娠中のネイルは避けた方が良い

爪の状態は妊婦の健康状態を確認する指標になるため、妊娠中のネイルは避けた方が良いそうです。

妊娠中は、全周期を通して何が起こるかわかりません。急に体調が悪くなることや緊急事態に陥ることもあります。もし万が一、急に体調が悪くなり緊急搬送をされた場合、医療者はまず呼吸状態を把握するために酸素飽和度の測定をします。その測定のための機器は指の先端につけます。その際にネイルで爪が覆われていると正確な測定が出来ない可能性があります。手の血流が悪く測定が不可能な場合は、足の指で測定する場合があります。
また、医療者は爪の色・形などからも身体の状態を把握します。爪がネイルで覆われているとそれらの情報が速やかに把握できず、対応が遅れる可能性があります。また、緊急手術になってしまった場合やMRIの撮影が必要になった場合には、ジェルネイルによって感電の危険性があります。妊婦がジェルネイルをしている場合、医療者はそれを除去することから始めなければなりません。つまり、それ以外の重要な処置が遅れてしまいます。そのため、妊娠中はネイルをすることはおすすめできません。(看護師)
爪の状態が妊婦さんの健康状態を確かめる指標になることや、緊急的に手術が必要になった際、速やかに必要な機械(酸素飽和度を測定する、指先に装着するもの)を使用できるようにするためにも、ネイルはおすすめできません。特に妊娠後期になったら、誰にでも起こりうる緊急帝王切開術などに備えて、ネイルはオフしておくよう指導される場合が多いでしょう。まずは担当医師に相談するのが安心です。(助産師・保健師)
妊娠中でもおしゃれをしたいお気持ちは分かります。でも、おしゃれはいつでもできますが、妊娠期間は今限定のものです。妊娠中ならではのおしゃれを楽しむつもりで装着が簡単なアクセサリーなどで気分転換をすると良いでしょう。(看護師)

ネイルで爪を覆ってしまうと、妊婦の健康状態を把握することが難しくなる場合があります。緊急の事態が起こる場合もあるため、妊娠中のネイルは控えた方が良いでしょう。ネイルではなく、装着が簡単なアクセサリーなどでおしゃれを楽しめると良いですね。

監修者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

2019/06/22

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