発達障がい

社会不安障害の子ども、HSP(ハイリーセンシンティブパーソン)が根底に?発達障害との区別は?

人とのかかわりが難しく「社会不安障害」と診断された10歳児についての質問です。ママは、ネットで知ったHSP(ハイリーセンシンティブパーソン)が子どもに当てはまると感じているようですが、社会不安障害とHSP、そして発達障害の関係について、専門家の意見を聞いてみましょう。

10歳児のママからの相談:「HSPからの二次障害で社会不安障害に?」

我が子は人見知りが激しいという以上に、なかなか人に心が開けず、話す友達も1人2人いる程度です。昔は他の子とも関わっていたりしましたが、会うのを嫌がったり特定の子としか関わることが出来なくなってしまいました。きっと何か嫌なことがあり人間不信のようになってしまっているように感じます。精神科に一度通ったのですが「社会不安障害」と診断が出ました。ですが、最近「HSP」をネットで知り、怖いくらい当てはまり、これが根本にあるために今の人間関係に馴染めずに、さらに不快な出来事があって二次障害として社会不安になったのかなと思いました。HSPは発達障害とよく間違われるそうなので、病名にそこまでこだわりたくありませんがはっきりと知りたいと思いました。(30代・女性)

HSP(敏感すぎる人)の特徴

HSPは、生まれながらに周りの刺激に非常に敏感な人を指すようです。HSPの特徴と、発達障害との区別について説明していただきました。

HSPはアメリカの心理学者が提唱した、ハイリーセンシンティブパーソンの略で「敏感すぎる人」を意味する言葉です。後天的に作られた性格ではなく、生まれながらに持っている気質として考えられています。特徴としては、さまざまな刺激を敏感に受けやすいこと、周囲の人の気分や感情に影響されやすいこと、自分が感じていることをうまく言い表すことができないことなどが挙げられます。(看護師)
周りからの刺激に敏感に反応しますから、他の人は気にしない事に異常に反応したり・感情の起伏が激しかったりします。(看護師)
発達障害との区別は難しいのですが、大まかに分けると発達障害の人は周りの空気が読めず、自分がどう見られているか気にすることが苦手です。どちらも関わり方や生活環境を工夫することが大切であるとされていることから、自己判断せず、精神科の医師に相談してください。(看護師)

無理強いしない接し方を

HSPの子どもには、安心できる空間を与え、苦痛に感じることを無理強いしないことが勧められています。

HSPは障害や病気ではなくその子の特性です。敏感に空気を読み取るため、人と一緒にいると疲れやすいので、家では一人になれる空間を作ってあげてください。孤独にさせる必要はありませんから、そっと見守ってください。お子さんが学校に行きたくない時は無理せず休ませてください。学校の先生にも事情を話しておくといいでしょう。(看護師)
HSPのお子さんに対しては、安心・安全な居場所を作ってあげるようにし、嫌がることや苦痛に感じることを無理強いしないように接するとよいでしょう。敏感にさまざまなことを感じることが出来る分、他の人よりも得意なこともあるはずです。お子さんの好みやペースを大切にしてあげることで、才能を発揮できるようになるかもしれません。(看護師)

HSPとは生まれながらにとても敏感な人のことで、障害ではなくその子の特性であるようです。周囲の人の影響を受けやすいため、周りの空気が読めないことが多い発達障害とは異なっていますが、自己判断せず専門家に相談することが勧められています。一人の空間を作ってあげ、嫌がることを無理強いせず、子どものペースを大切するようアドバイスがありました。


2019/10/29

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美