いきみ

出産時に「いきむ」ってどうするの?「いきみ逃がし」のやり方は?

出産は人生の一大イベントといわれますが、予定日が近づくにつれて不安を覚える妊婦さんは少なくありません。今回は2人目の出産を控えた女性からの相談です。1人目の時は痛みが強く、呼吸法もよくわからないまま終わってしまったため、どういきめば良いかが未だによくわからないようです。出産時には「いきみ」「いきみ逃がし」が大切といわれますが、具体的にはどのようにすれば良いのでしょうか。専門家に聞いてみました。

出産時のいきみについての相談:「いきみといきみ逃がしのやり方について」

第二子妊娠中です。1人目の出産も不安でしたが、病院に着いて3時間ほどで生まれたため、その時の記憶があまりありません。覚えているのはとにかく痛いということです。あまりの痛さにパニックになっており、自分の状態を理解する余裕もないまま出産となりました。1人目の時はわけも分からず産んでいた感じで、陣痛中どのようにしたら良いか等、分からないことだらけで不安です。いきみを逃すとはどういうことなのか、また呼吸法などについても教えて下さい。(30代・女性)

赤ちゃんがまだお腹にいる時は「いきみ逃がし」を

陣痛が来てもお腹の中に赤ちゃんがいる間はお腹に力を入れないよう「いきみ逃がし」をする必要があるようです。

出産はお母さんと赤ちゃんが一緒に力を合わせて行うものです。パニックになっていたり、当時の記憶がなかったりしても、お母さんはしっかり分娩に対応していたのでしょう。(看護師)
いきみは、赤ちゃんが出てこようとするタイミングでお腹に力を入れて押し出してあげることをいいます。ちょうど排便をする時の感覚に似ています。ただ、子宮口がまだ全開になっておらず、赤ちゃんも出ようとしていない段階でも便意に似た感覚が訪れます。その時にお腹に力を入れてしまうと、全身の緊張や赤ちゃんへのストレス、疲労につながるので、「いきみ逃がし」が必要です。(看護師)
「いきみを逃す」とは、赤ちゃんがより楽に出て来られるように「力を抜くこと」です。お産が進むと赤ちゃんの頭が下に降りて来て、お腹に力が入り「いきみたい感じ」が出てきます。これはとても自然なことでお産が順調に進んでいる証ですが、いきむと「うーん」と息を止めてしまいます。赤ちゃんがまだお腹の中にいる時に息を止めると運ばれる酸素が不足し、赤ちゃんが酸欠になってしまいます。(助産師)
いきみを逃がすには、便意に似た感覚を強く感じ、お腹に力を入れたくなっても我慢し、過ぎ去るのを待ちます。なるべく身体全体に力を入れず、リラックスするようにします。腰をマッサージする・肛門を押す・深呼吸をする等が効果的といわれています。(看護師)
赤ちゃんがお腹にいる時にいきんで身体に力が入ると筋肉が緊張するため、赤ちゃんの通り道である産道が狭くなってしまいます。赤ちゃんが楽に出て来られるようにするには、産道はカチカチではなく、フワフワな状態が良いのです。赤ちゃんが出てくるまでは、ゆったりと呼吸をして酸素を赤ちゃんに運び、身体の力を抜いてフワフワにすることが大切です。そのため、リラックスすることが重要になります。(助産師)

「いきんで」と言われたらおへそを見て力を入れて

赤ちゃんの頭が見えてきたら助産師さんが「いきんで」と合図をしてくれるため、そのタイミングで力を入れるのが良いとのアドバイスが寄せられました。

子宮口が全開になって赤ちゃんも出てこようとするタイミングは助産師さんが教えてくれます。「いきんで」という指示が出たタイミングでいきみましょう。いきみ方は、おへそを見るようにしてお腹に力を入れますが、助産師さんが隣で教えてくれるため、その指示に従えば大丈夫です。分娩の方法についても事前に助産師さんと話し合っておくとイメージができて安心ですね。(看護師)
分娩の進行などは両親学級や妊婦健診の時などに確認しておくと良いでしょう。一般的には1人目よりも2人目の方が時間をかけずに生まれて来てくれることが多いです。陣痛を感じたら早めに病院に向かうようにして下さいね。(助産師)
赤ちゃんがいよいよ出てくる時、頭が完全に見える頃になると陣痛に合わせたタイミングで「いきんでね」と言われると思います。陣痛に合わせて自然にいきむことで、赤ちゃんが子宮の収縮に合わせて出て来やすくなります。身体を丸めるイメージでおへそを見ながらいきむと上手くいくことが多いです。(助産師)

不安を軽減するためにも出産までに事前に助産師さんと話したり、妊婦健診の時などに分娩の進行について確認したりしておくと良いようです。

監修者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

2019/10/02

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