火傷

ポットの熱湯がかかってしまったら応急処置はどうすべき?

成長につれて子どもの行動範囲は広がります。その分、思いもよらぬ事故が起こる可能性も増えてきます。今回は3歳の女の子についての相談です。好奇心旺盛な女の子はポットにも興味津々で、勝手に触ってしまってお湯がかかりそうになったことがあったといいます。万が一、火傷をしてしまったらどう対処すれば良いのかと悩むママですが、専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。

3歳児のママからの相談:「熱湯で火傷をした際の応急処置について」

3歳の娘はよく勝手にポットを触ることがあり、顔に熱湯がこぼれかけたことがあります。もし顔に熱湯がかかってしまったら腕や足などより危険だと思いますが、どのような処置をしたら良いのでしょうか。顔に傷や跡が残ってしまうのは絶対に避けたいのですが、跡が残りにくい方法や治りやすい方法などはありますか。また、もし目に入った場合はどうしたら良いのでしょうか。水で冷やすという方法しか思いつかないのですが、他にやるべきことはありますか。(20代・女性)

火傷の予防が大切。ポットは手の届かないところへ

何よりも大切なのは火傷の予防です。ポットややかんは子どもの手が届かないところに置く等の配慮が必要との声がありました。

まずはポットややかん等を子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。火傷の対処よりも第一に火傷させないことが重要です。子どもは皮膚が薄いため、大人なら少し冷やすだけで治る程度の火傷でも重傷になる可能性があります。(看護師)
以前「こぼれかけたことがある」とのことですので、お子さんの手の届かない場所にポットを移動させたり、倒れにくい場所に置いたり触れないように囲ったりして事故防止を図って下さいね。(保健師)

火傷したらすぐに冷やして。軽傷に見えても受診を

万が一火傷してしまったらすぐに流水で冷やすのが良いようです。応急処置後は素人判断せずに病院を受診するのが良いとのアドバイスもありました。

もし身体全体や顔にひどい火傷をしてしまった場合は、救急車を呼んでください。火傷が軽い場合は、水で冷やせる部位には冷たい流水を当て、目や耳など流水で冷やしにくい部位には保冷剤などを当てるようにしましょう。(看護師)
火傷をした時は「すぐに流水で冷やす」ことが基本です。水道の蛇口から出る水で冷やして下さい。痛みがなくなるまで冷やすことが大切です。冷却が不十分だと水膨れができますが、決して破らないようにして下さい。水膨れを破ると傷からバイ菌が入り、跡も残りやすくなります。万が一破れてしまったら受診して下さい。(保健師)
服の上から熱湯を浴びてしまった場合、服を脱がさず、服の上から流水をかけましょう。脱がせることで皮膚が損傷する可能性があるためです。大丈夫なように見えても火傷が深い場合もあります。家で応急処置を済ませた後は病院を受診しましょう。(看護師)
目の場合は、何かが当たると瞼を閉じる「瞬目反射」があるので、眼球より瞼を火傷することが多いです。瞼を火傷した時は流水で冷やして下さい、眼球を火傷したらすぐに受診して下さい。(保健師)
火傷はダメージを受けた皮膚の深さによって程度が異なります。目に見える範囲が狭くても、長時間熱湯を浴びると重症になります。顔など皮膚の薄いところは深部までダメージが及ぶ場合があります。自己判断せず、冷やしながら病院を受診することをお勧めします。(保健師)

子どもの皮膚は薄いため、大人にとっては軽い火傷でも重症となることがあるようです。火傷の際にできた水膨れは破らないようにすることが大切とのアドバイスも寄せられました。

監修者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

2019/06/12

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)