妊娠初期の出血 

妊娠初期の出血が続いて不安…原因と過ごし方について教えて!

妊娠初期には出血が起こる場合があります。相談者さんは6日間ほどおりものに混じって薄い色の出血があるようです。最初は着床出血ではないかと疑っていたようですが、続く出血に不安を感じています。また、2歳になる子どもを育児しており、安静にしづらい状況です。出血の原因と過ごし方の工夫について、専門家に相談してみました。

30代、女性からの相談:「妊娠初期の出血が続いて不安」

先週妊娠検査薬が陽性になり妊娠がわかりました。待望の第二子妊娠ですのでとても嬉しかったのですが、生理予定日の4日程前におりものに混じった出血がありました。それからというもの、朝の排便の時に力むとごく薄いピンクのおりものが出る状態が続いています。腹痛などはありません。最初は着床出血かと思ったのですが、6日間ほど続いているのでだんだん不安になってきました。2歳になる子どもがいるので、なかなか安静にしづらい状況ではありますが、この時期の過ごし方で気をつける事はありますか?(30代・女性)

妊娠初期には着床出血などが起こることがある

妊娠初期の出血は、着床出血のほかにも子宮外妊娠や感染症などの原因が考えられます。着床出血の場合は、少量で痛みが少ないことが特徴です。

妊娠初期の出血は、着床出血の他にも、異所性妊娠(子宮外妊娠)、初期流産、感染症、膣や頸管部の炎症など様々な原因が考えられます。経過観察で自然に治まっていく場合もあれば、早急に治療が必要な場合もあります。(保育園看護師)
着床出血は必ず起こるものではありませんが、出血が見られる場合は2パターンあります。1つ目は、受精卵が着床する時に子宮内膜を溶かすことによる出血です。子宮内膜の血管から血液をもらうために、血管を壊すと考えられており、この時の出血が漏れることで着床出血となります。2つ目はホルモンの減少によるものです。妊娠するとhCG(絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されるのですが、このhCGの分泌量が少ないと、生理のような出血が一時的に起こってしまうようです。原因となるものによって出血する時期は異なりますが、「排卵日の1週間後」や「生理予定日の1週間前から生理予定日頃」と考えられます。出血が続く日数や出血の色は様々ですが、いずれの場合も量は少量で痛みがないのが特徴と言えます。(助産師・保健師)

出血が多い場合は病院を受診しよう

生理2日目よりも多い出血がある場合や、赤い出血が続く場合は、早めに病院を受診しましょう。

妊娠初期に出血した場合、まずは子宮内で胎児心拍が確認できるかがポイントになります。妊娠検査薬が陽性でも、子宮内に胎児がいることを確認していない段階では、異所性妊娠の可能性があります。異所性妊娠は、子宮内膜以外に受精卵が着床した状態で、破裂すると場合によっては生命にかかわる大量出血を起こす危険もあります。異所性妊娠を否定するためにも、まずは妊娠が分かったら産婦人科を受診しましょう。(保育園看護師)
生理2日目よりも多い出血がある場合や赤い出血が続く場合は、妊娠検査薬で陽性が出たことを伝えてすぐに受診してください。また、この妊娠4週ごろは妊娠していることに気づかない場合もありますし、特に生活で気をつけなければならないことはありません。体調が優れないときは無理をしないことが望ましいですが、安静にする必要はありません。アルコールや薬の服用は控えるようにしましょう。(助産師・保健師)

妊娠初期には着床出血などが起こる場合があります。万が一、子宮外妊娠であれば大量出血する可能性もありますので、出血が多く、鮮血が続くようであれば、早めに病院を受診しましょう。

参考文献:
我部山キヨ子 武谷雄二編集「助産学講座6助産診断・技術学Ⅱ」 医学書院.2014年2月

監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2019/07/03

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