関節

子どもの動きが遅い…股関節の異常?病院を受診すべき?

子どもは外で遊ぶ機会が多くありますが、足が遅かったりすると親としては不安になりますよね。相談者さんのお子さんは、他の子と比べて動きが遅く、幼稚園バスの乗車にも時間がかかってしまうようです。担任の先生には股関節の異常を問われたようですが、病院へ受診した方が良いのでしょうか。専門家に相談してみました。

30代、女性からの相談:「子ども動きが遅い…病院を受診すべき?」

4歳になる幼稚園の年少の娘を持つ母です。入園前から子育て支援センターなどで他の子ども達とも遊ばせていましたが、かけっこや、すべり台などで遊ぶ際はいつもうちの娘は他の子より走るのも、登るのも遅く一生懸命ついて行っている様子でした。幼稚園に入ればもっと素早く行動できると思っていましたが、幼稚園バスの乗車にも未だに時間がかかってしまい、担任の先生には股関節に異常はありませんか?などと聞かれてしまいました。特に親としては異常はないと思っているのですが、小学生になっても変わらなければ病院を受診した方がよろしいのでしょうか。(30代・女性)

走る姿や歩き方がおかしいと思ったら病院を受診しよう

運動能力には個人差があるので、今はまだ見守るだけでも良さそうです。気になるようであれば、子どもの歩き方や股関節の動きを観察してみましょう。その上でおかしいと思うようでしたら病院を受診しましょう。

まず、一度歩き方や股関節の動きを観察してみましょう。歩くときに左右どちらかに傾いていませんか?走るときに左右の接地時間は同じですか?少し歩いたり走ったりすると痛みを訴えませんか?また、左右の股関節や膝の可動域は同じですか?どちらかの関節の動きが硬く柔軟ではないなど見られませんか?もし、足の動きで何か気になることがあれば整形外科を受診してみましょう。(看護師)
子どもも大人も能力には個人差がありますから、運動が苦手な子もいます。他の子と比べる必要はありません。異常はないと思われるのでしたら、そのまま成長を見守っていいと思いますが、走る姿や歩き方がおかしいと思うようでしたら、病院で検査した方がいいと思います。(看護師)

行動や動きが遅いことも個性…できることを褒めよう

行動や動きが遅いことも個性や性格です。できないことに目が向いてしまいますが、できることをたくさん褒める関わりを心がけましょう。

身体の形態機能に問題がなく、行動や動きが遅いのであれば、それは個性であり性格と考えられます。好奇心が旺盛で周りが気になり行動に集中できなかったり、性格がおっとりで急ぐことが出来なかったり、子供にも個性と性格があります。親があまりにもそれを指摘し、周りに合わせようとするとストレスになり、自分で考えて行動することができなくなってしまいます。時間がかかることを分かっているなら、いつもより少し早めに起きる、少し早めに行動開始するなど、日常の行動を子どものペースに合わせてあげるようにすると良いでしょう。(看護師)
本人は一所懸命やっていると思います。他の子より遅いからといって「早くしなさい」などプレッシャーを与えることはなさらないでください。できないことはダメなこと・恥ずかしいことだと認識してしまいます。他の子よりできない事ではなく、できる部分を見つけてお子さんの能力を伸ばしてあげてください。子どもは褒められるともっとやる気を出します。運動も遊びもお子さんが楽しくやってればいいかと思います。(看護師)

走る姿や歩き方がおかしいようであれば、病院へ受診する必要性があります。しかし、身体の形態機能に問題がない場合、子どもの行動や動きが遅いことは、個性であり性格と考えられます。できないことに目を向けるよりも、できることをたくさん褒める関わりを心がけましょう。


2019/09/02

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この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美