幼児のお世話・トラブル

家のココが危ない!赤ちゃんの事故を防ぐ家に

死亡事故の半数は家庭内

あまり考えたくない話題ですが、0歳の死亡事故の発生場所で1番多いのは「住居(家庭内)」(56%)です(消費者庁子どもの事故の現状について平成29年調べによる)。
その中でも、「窒息」が圧倒的に多く発生しています。
大人から見れば「まさか」と思うような場所が、赤ちゃんにとって危険な場所になる場合が少なくありません。事故は突然起こるものだからと思わず、これまでに起こった事故例から危険を予測し、しっかりと安全対策を行うことで、家庭内でおこる事故を減らすことができるのです。家庭内の安全対策を紹介します。

リビングで多いのは誤飲と転落

赤ちゃんの事故はリビングで多発しています。ありがちな事故の例は以下のようなものがあります。

・つかまり立ちができるようになった赤ちゃんが、ソファに上り背もたれから反対側に転落。
・リビングに置いてあった灰皿の吸い殻を口に入れてしまった。
・リビングのソファの背から高窓にのぼり転落しそうになった。

リビングで多い赤ちゃんの事故は誤飲と転落です。その他にも電池やアクセサリーを飲み込んだり、テレビなどの配線をかじったりするなど、ヒヤリとさせられる事例が多く報告されています。事例をもとに事前に安全対策を施して事故を防ぐことが大切ですね。

【リビングの安全対策】

・高窓がある場合は近くにソファなどふみ台になるものを置かない。また、必ず窓には鍵をかける
・リビングにかぎらず、窓はロックをする
・赤ちゃんの手の届くところに、化粧水やたばこなどの小物や危険なものは置かない。
・配線のまわりやストーブなどはゲートを設置する
・家具の角にはコーナーガードをつける

いろいろなものが置いてあるリビングは、好奇心の強い赤ちゃんにとっては全部が知りたいものだらけです。それだけたくさんの危険が潜んでいることになります。

寝室で多いのは窒息と転落事故

寝室での赤ちゃんの事故も少なくありません。これまでの事故の例は以下のようなものがあります。

・マットレスに顔が埋まる
・寝具で顔が覆われた
・ベッドと壁の間に挟まれる
・ブラインドのひもに首がからまる
・大人用のベッドから転落する

【寝室での安全対策】

・ベビーベッドをなるべく使用し、仰向けに寝かせる。
・掛け布団は子ども用に。マットレスは固めに。
・大人のベッドで寝かせるなら、落下しないように柵をつける
・添い寝をする時は一緒に寝てしまわないように注意する

0歳児の不慮の事故死の原因の8割が「窒息」によるものです。その中でも、就寝時の窒息事故が3割にも上っています(消費者庁の平成28年の調べによる)。
赤ちゃんをベビーベッドではなく、大人のベッドで一緒に寝かせている家庭が多いためと推測されます。もちろん、ベビーベッドでも窒息は起きます。赤ちゃんのまわりに置かれたぬいぐるみが窒息の原因になることもあります。

キッチンで多いのは「やけど」と誤飲

ハイハイができるようになる6カ月ぐらいから増えるのがキッチンでの事故です。言葉による注意が理解できないため以下のような事故が起こっています。

・つかまり立ちをし、ガスコンロのボタンを押してしまった
・キッチンにしまってある食材を飲んでしまった
・ゴミ箱の中身を口に入れてしまった
・コンセントをいたずらしてしまった

【キッチンでの安全対策】

・ベビーゲートでキッチンに入れないようにする
・赤ちゃんが手の届く扉はチャイルドロックで開かないようにする

好奇心がいっぱいの赤ちゃんはなんでも口に入れることを再度認識し、キッチンには赤ちゃんを入れないようにするのが効果的です。

浴室で多いのは溺水と誤飲

溺水事故が起こる場所として2番目に多いのが「浴槽内」です(消費者庁調べ 平成28年度)。次のような事故が起こっています

・ママがシャンプーをしている間に浴槽で溺れてしまった
・洗剤を誤飲してしまった
・浴室のふたにベビーバスを置いて転落してしまった

【浴室での安全対策】

・入浴時に大人が髪や体を洗う時は、バスチェアを使う
・浴槽内には残し湯をしない
・洗剤や漂白剤などが置かれているたなはチャイルドロックをかける

浴槽への転落など、大人がほんのわずか目を離したすきに事故は起こっています。また、溺水事故は、トイレでも起こっています。わずか10センチでも溺水してしまいます。ふだんからの対策と心がけで赤ちゃんの事故を防止しましょう。

また赤ちゃんは、月齢によっても起こりやすい事故があります。月齢別に起きやすい事故と予防対策を紹介します。ぜひ、予防対策の目安にしてください。

ねんねの時期に起きやすい事故と予防

・赤ちゃんが寝ているところへ、誤って物を落としてしまった
・兄弟が抱き上げて落としてしまった
・兄弟が物を食べさせてしまった
・やわらかい寝具による窒息

【予防対策】

・赤ちゃんのまわりには物を置かない
・赤ちゃんから目を離さない
・寝具は硬めを使用する

寝返りの時期に起きやすい事故と予防

・寝返りをうってベッドやソファなどから転落する
・赤ちゃんを抱っこしながら家事をしていてうっかり熱い物をかけてしまう

【予防対策】

・柵のないベッドやソファに寝かさない
・赤ちゃんが近くいるとき(抱っこ時)熱いものを扱わない

ハイハイからよちよち歩きの時期に起きやすい事故と予防

・お菓子、食品、おもちゃがのどにつまる
・アイロンやストーブにさわる
・鍋などをひっくり返す
・テーブルクロスをひいて、テーブルの上のものが落下する
・ドアや引き出しに指をはさむ
・ベビーカーから転落する
・浴槽や洗濯機に転落する

【予防対策】

・熱くなるものは床におかない
・ストーブには安全柵を
・テーブルクロスはやめる
・浴室、洗濯機などに水を残さない
・ドアストッパーをとりつける

今回は、家庭内での事故について特集しました。
赤ちゃんにとって安全な環境をつくり、家庭内での事故を未然に防げるようにしていきましょう。


2019/07/16

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

イクシル編集部