知育・習い事

知らないことがいっぱい!カタツムリを飼うときはここに注意しよう

カタツムリはこんな生き物

梅雨の季節がやってきました。この季節の風物詩として、アジサイの葉の上にいるカタツムリをイメージする人も多いのではないでしょうか。これには理由があって、カタツムリは雨が降ると活発に動きまわる生き物だからです。
とはいえ、近年は数が減少していると言われており、昔ほど庭や公園でカタツムリを見かけることが少なくなってきました。
動きがのろくておだやかな感じのカタツムリ。触ると殻の中に隠れてしまうのもユニークですね。カタツムリの秘密や飼い方について紹介します。

乾燥や外的から守ってくれる殻

カタツムリの種類は非常に多く、日本だけでも約800種類が生息していると言われています。その一番の特徴は、貝殻を背負っていることでしょう。この殻は、いわばカタツムリの寝室。冬は殻にこもって冬眠し、体の乾燥を防ぐために入口にはフタもついています。
この殻には、表面に微細な溝があり汚れにくいという特徴もあります。実はこの仕組みは、住宅の外壁にも応用されているそうです。

カタツムリは陸上で暮らす巻貝の仲間

カタツムリもナメクジも巻貝の仲間で、もともと水中で暮らしていた巻貝が陸上で生活できるように進化したものです。実は、カタツムリという呼び名は特定の生き物の名前ではなく、大きな殻を背負い、目が触覚の先についているものをカタツムリ、殻を背負ってないものをナメクジと呼んでいます。
カタツムリが乾燥に弱く、雨が降ると活発になるのは、水中で暮らしていた名残りといわれています。
よく、カタツムリの殻をとるとナメクジになるのか?と疑問に思う人がいますが、殻の中にはカタツムリの内臓があり、殻をとることはできません。

ナメクジはカタツムリとは別の生き物

一方、ナメクジは、陸に生息する巻貝のうち、貝を持たない種類をいいます。(ただし、対に小さな貝殻をもつ種類もあります。)ただし、ナメクジが殻を手に入れて進化してカタツムリになったのではなく、反対に、カタツムリが殻をなくしてナメクジに進化したとされています。理由は不明ですが、殻を作るカルシウムを摂取できない地域では生きていくことができないため、殻を捨てる選択をしたのではとされています。そのため、ナメクジは動きやすくなり、狭いところにも侵入できるようになりました。
ちなみに、カタツムリの殻は人間の爪のようなもので、ちょっとした傷や穴なら数日で修復されてしまいます。
このようにカタツムリとはまったく別の生き物で、ナメクジが成長してもカタツムリにはなりません。また、ナメクジは植物を食い荒らす外虫として駆除の対象にもなっています。

カタツムリに触れる場合の注意点

アフリカマイマイというカ大型のカタツムリやナメクジには、恐ろしい寄生虫が宿るので注意が必要です。一番、怖いのは「広東住血線虫」です。広東住血線虫の宿主はネズミで、中間宿主としてカタツムリやナメクジに寄生します。人間が感染した場合、脳や脊髄を浸食し死亡することもあります。もともとは熱帯、亜熱帯地方に分布するカタツムリで日本でも沖縄で感染例があります。
普段、見かけるようなカタツムリも、同じ陸貝の仲間。何かしらの寄生虫が感染している可能性もゼロではありません。触った場合は、手洗いを徹底することを心がけましょう。

カタツムリを飼育する場合、用意するもの

野生のカタツムリは、落ち葉や植物の葉、茎などを食べています。ペットとして飼育する場合は、用意するものも少なく手軽に飼うことができます。

・飼育ケース
昆虫を飼育するようなプラスチックのケースやガラス付きの水槽などが良いでしょう。脱走するので必ず網目状のフタがあるものを選び、風通しの良い、日陰で飼いましょう。
水槽のフタなどは、簡単に脱走してしまうので、網でできたしっかりフタができるものを用意しましょう。

・土
飼育ケースが用意できたら、木の枝や小石などでディスプレイしましょう。カタツムリが自然の中であちこち動きまわれるようなイメージで置いてあげましょう。
また、カタツムリは土の中に卵を産みますし、乾燥を防ぐためにも土を入れてあげると良いでしょう。1番いいのは腐葉土で、保水力があるためカタツムリの飼育に向いています。
ホームセンターなどで購入することができます。
できれば、腐葉土の下に川砂を敷くと、通気性が良くなりカビ防止になります。また、1ヶ月に1回は腐葉土をとりだして日光食毒しましょう。

・霧ふき
カタツムリは、とにかく乾燥に弱いです。乾燥すると殻にとじこもって出てこなくなります。霧ふきで水をこまめにかけてあげるのが飼育のコツです。赤ちゃんカタツムリの場合、特に霧吹きが重要です。ただし、あげすぎても土の腐敗の原因になりますから注意しましょう。

カタツムリのエサは、野菜を少量

カタツムリの飼育で良いところは、エサが私たちが普段食べているもので良いということでしょう。
基本は野菜で、キャベツやニンジン、きゅうりなどの野菜を少量与えます。
好きな野菜や嫌いな野菜があるかもしれないので、観察するのも面白いかもしれません。
ちなみに、カタツムリはアジサイの葉を食べるイメージがありますが、毒があるためカタツムリに与えないように注意しましょう。

エサにはカルシウムも大切

カタツムリの殻は、ザリガニなどとは違って、体の一部です。そのため、殻を作るためのカルシウムを補給する必要があります。1番いいのは、鶏卵の殻です。
野生のカタツムリはカルシウムを補うため、コンクリートを食べることもあります。

カタツムリの寿命

体の大きさに比例して寿命も延びます。5cm以上の大型のカタツムリなら10年以上も生きる場合もありますし、数ミリ程度の大きさなら、1年弱ぐらいでしょう。種類だけでなく個体差でも違いがあります。
注意したいのは、死んでしまった場合、殻から出てこなくなり動かなくなるのですが、冬眠をしていたり、乾燥して動けなくなっている場合もあるので、動かなくなったカタツムリには、一度霧吹きで水分を与えて様子を見てみましょう。

雌雄同体のカタツムリの産卵方法

カタツムリには性別がなく、一つの体に雌雄の生殖器官を持っているという雌雄同体です。
移動速度が遅く、活動範囲が狭いため、雄と雌が出会うことが難しく子孫を残せないため、雌雄同体になったとする説が有力です。
繁殖させたい場合は、2匹以上一緒に飼育すると交尾し、腐葉土の中に5~8月に産卵します。
卵は20日後ぐらいには孵化するので、カタツムリの赤ちゃんを見ることができます。

カタツムリが活発に活動する雨の時期、 カタツムリを見かけたら、お子さんと一緒に観察してみてはいかがでしょうか。


2019/06/18

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この記事の監修/執筆

イクシル編集部