子供の心

2015/06/15

ぬいぐるみを手放せない7歳の男子…寂しい気持ちの表れ?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

ぬいぐるみを手放せない7歳の男子…寂しい気持ちの表れ?

ぬいぐるみで遊ぶ子供の姿はほほえましいものです。今回はぬいぐるみが大好きな7歳の息子についての質問です。ぬいぐるみを手放せないのは寂しいからでは、と指摘されて悩む彼女に専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。

ママからの相談:「7歳の息子がいつもぬいぐるみといっしょです」

7歳の息子はぬいぐるみが大好きで、家にいる間は複数のぬいぐるみといつも一緒です。外出時にも必ず一体は持ち歩きます。特に執着する一体があるわけではありません。義母から「兄弟がいないから寂しいのでは?」と言われましたが、息子の行動は何らかの気持ちからくるものでしょうか。(30代・女性)

ぬいぐるみは不安や不満を軽減しているのでは

スヌーピーのマンガに毛布を手放せないライナスというキャラが登場します。そこから転じ、常に特定のものを持って安心感を得ている状態のことを「ライナスの毛布」と呼ぶことがあります。お子さんもその状態のではないかという意見が寄せられました。

これは「ピーナッツ」のライナスが肌身離さず持っている毛布と同じで、移行対象と呼ばれます。通常、1~3歳頃に肌身離さず持っているぬいぐるみ・毛布・タオルなどで、特に不安が高まった時に抱きしめたり握りしめたりする対象です。(一般内科看護師)
7歳なら「ライナスの毛布」が通常よりも長く続いているのだと思います。これまで完全に母親に依存し、常に欲求が満たされてきたのが、しつけや社会との関わりなどで「何でもできる」という錯覚が崩壊し、失敗や欲求不満、不安を持つようになります。その時、母親の感覚を思い出させるものに触れて子供は欲求不満や不安を軽減する、とウィニコットは定義しています。(一般内科看護師)
小さいころのぬいぐるみを大事にしたり、可愛がる大人も多いですが、そのことによって癒されているのかもしれません。ぬいぐるみを可愛がって寂しい気持ちを紛らわせたり、ぬいぐるみに触れて安心感を得たり、満たされた気分になってストレスから解放されたり、恐怖心が和らぐこともあります。(産科・婦人科看護師)
兄弟がいないから寂しいということはないです。子供にとって兄弟がいるかいないかは関係ありません。(一般内科看護師)
女の子の場合、母性の代償ともいわれます。女の子に限らず、自分より弱いものを可愛がる気持ちであれば大切にしてあげてください。 (産科・婦人科看護師)

成長すれば子供の関心も変化が。今は見守って

成長とともに子供の関心は変わっていきます。無理にやめさせず、見守っていきましょう。

ぬいぐるみ療法というものがあるように、ぬいぐるみに触れることで癒されたり、文句を言わないぬいぐるみに好きなだけ自分の思いを打ち明けられる利点があります。(産科・婦人科看護師)
成長とともに自我と適度な自尊心が芽生え、周囲と自分を比べることで徐々にぬいぐるみを持ち歩かなくなると思います。安心感を得たいだけなので子供の好きなようにさせてあげましょう。(一般内科看護師)
友達が増えたり、他に興味のあるものができると、見向きもしなくなるかもしれません。無理に止めさせず、見守ってあげてください。(産科・婦人科看護師)

ぬいぐるみは成長過程で生じる不安や恐怖を軽減してくれます。成長とともにぬいぐるみと過ごす時間は減っていくと考えられるので、今は様子を見守るのがよいようです。


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