体重管理

妊娠中の体重の増加、やっぱり難産に影響するの?

妊娠中に体重が増えすぎると、難産になるのでしょうか。食欲が止まらず、出産が不安だという相談者さんに、看護師さん達がアドバイスしています。

妊婦さんからの相談:「体重増加と難産の可能性について」

妊娠5カ月目で、すでに体重が5キロも増えてしまいました。気をつけて野菜中心の食事にしているつもりですが、食欲が止まらず、毎日食べることばかり考えて生活しています。体重が増加し過ぎると難産になるという話しを聞き、正直不安でいっぱいです。まだ標準体重の範囲内で、医師からは何も指示はありません。体重が増え過ぎて難産になるという話は本当でしょうか。難産の特徴があれば知りたいです。(29歳・女性)

体重増加による出産時の影響

体重の増えすぎには、以下に挙げたようなリスクが考えられます。

赤ちゃんが成長していれば、余計な栄養やカロリーは必要ありません。摂りいれた栄養は一旦お母さんの体内に蓄積され、必要な分だけ赤ちゃんに運ばれます。使われなかった栄養はそのままお母さんの体内に蓄積されます。体重が増加し続けると産道に肉がついて赤ちゃんが通過しにくくなるため、お産が辛くなります。(産科・婦人科看護師)
妊娠すると食事の嗜好も変わり、食事を我慢することは大変ストレスになります。体重が増加しすぎた場合のトラブルについてお話しますと、妊娠高血圧症となり、むくみ・高血圧・たんぱく尿などの症状が現れます。そのまま放っておくと胎盤に栄養が行かなくなり、早産や未熟児の可能性も出てきます。(消化器科看護師)
体重増加によって血圧が上がったり、妊娠性糖尿病を併発しやすく、妊娠高血圧症のリスクが高まります。体重増加があっても妊娠中のダイエットはお勧めできず、極端に食事量を減らす必要はありません。少し控えめか、お茶碗を小さくして腹八分にしましょう。間食は止めたほうがよいですが、召し上がる場合は洋菓子より和菓子を選び、小分けにして食べるといいでしょう。(産科・婦人科看護師)
妊娠糖尿病になり症状が悪化すると、皮下脂肪がお腹の赤ちゃんにも付き大きくなり過ぎて帝王切開になる可能性もあります。他にも産道に脂肪が付き、出産時に赤ちゃんが下りづらくなります。(消化器科看護師)

体重を上手くコントロールするには

食べ過ぎない工夫や軽い運動によって体重を管理することが大事です。

標準範囲内ということでリスクは少ないと思いますし、野菜中心の食事でコントロールされています。妊娠中は胎盤にも栄養がしっかり行き渡るので、貧血や低血圧も招きやすいです。鉄分とカルシウムなどの栄養素も補うようにして、バランスの良い食生活を心がけて下さい。(消化器科看護師)
家にお菓子などのストックがあれば食べてしまうので、買い物に行く時は必要な物をメモし、余計なものは買わないようにしましょう。できれば甘い物よりサツマイモやジャガイモ、ニンジンなどを茹でて冷凍しておき、お菓子のかわりにいつでも食べられるようにしてください。(産科・婦人科看護師)
散歩などの有酸素運動は基礎代謝を高め、便秘予防、太り過ぎの予防にも効果があります。気分や体調が良い時は、積極的に取り入れるようにしてください。(消化器科看護師)
普段の家事に加えて、30分ほどの散歩や軽い体操もしましょう。家の中でも足踏みや廊下を歩くなど、できる範囲で構いません。目的がダイエットではないので激しい運動は必要なく、医師から運動制限のある時やお腹が張る時は無理しないでください。毎日決まった時間に体重を測ってチェックするようにしましょう。(産科・婦人科看護師)

体重が増えすぎると、妊娠高血圧症などになりやすいだけでなく、赤ちゃんにも影響があり、お産も難しくなるようです。安心してお産に臨むためにも、体重を管理する心がけは必要なことといえます。


2015/06/28

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