授乳方法

赤ちゃんが授乳中に怒るのはなぜ?赤ちゃんがおっぱいを飲みやすい環境作りとは?

赤ちゃんにとっておっぱいは大切な食事であり、ママとのスキンシップです。楽しいはずの時間ですが、おっぱいを飲みながら怒っている子どもの行動に不安を感じているママからの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。解説をまじえながら、ご紹介します。

ママからの相談:「ちゃんとおっぱいは出ているのに、怒りながら飲んでいます」

生後5ヶ月の息子は、普段は大人しくおっぱいを飲んでいます。ところが時々、飲み始めてすぐに口を離し、しばらくするとまた飲み始める、ということを繰り返します。そのうち、泣きわめき怒りながら私の胸を叩く、ということも。飲みたくないのかとおっぱいをしまうと、欲しがって泣きだしてしまい、やはり欲しいのかと思いあげると、イライラしているのか怒り出してしまいます。時間帯は午前中が多いです。おっぱいをつねると勢いよく母乳が出るので、足りていないということはなさそうです。(30代、女性)

授乳中の赤ちゃんによくある行動

■うなる、暴れる
新生児期で授乳の姿勢に慣れていなかったり、ミルクで育てていて哺乳瓶の乳首に慣れていない場合など、授乳に不慣れなことでうなったり暴れたりするケースが多いようです。
また、授乳ケープを使っての授乳や、騒がしい場所での授乳など、いつもと違う環境やタイミングで授乳をすると、赤ちゃんがストレスを感じ、落ち着いて授乳ができないこともあります。

■よそ見をする
よそ見をして上手くおっぱいを飲まない場合は、遊び飲みの可能性があります。周囲の物や音に気を取られてしまい、赤ちゃん自身がおっぱいに集中できない状態かもしれません。
歯が生えそうで落ち着かなかったり、おっぱいの味や量の変化があったりして、遊び飲みをすることもあります。

授乳中の赤ちゃんによくある行動の原因は?

ママからの相談にあるように、赤ちゃんはおっぱいをスムーズに飲んでくれることもありますが、うなったり暴れたりすることがあります。よそ見をして、何となくおっぱいに集中していないと感じることもあるでしょう。
このような場合、赤ちゃんはおっぱいを飲みにくい理由があり、感情表現をして訴えていることが多いようです。原因は母乳の味がいつもと違っていることや、抱き方が気に入らないといった些細なことまで、様々です。
赤ちゃんが機嫌良くおっぱいが飲めるようにするためには、原因を取り除いてあげることが必要です。どのような原因があるのか、看護師さんたちの意見を聞いてみましょう。

リラックスしておっぱいが飲める環境作りを。

赤ちゃんはおっぱいが飲みたいのに、眠い、お尻が気持ち悪いなどの不快感があってイライラしているのかもしれません。赤ちゃんが安心しておっぱいを飲むことができるように、リラックスできる環境作りが大切だという意見がありました。

赤ちゃんはおっぱいを上手く吸えなくてイライラしたり、おっぱいが出すぎて苦しくなったりすることがあります。授乳の前に少し多めに絞りだしたり、搾乳して哺乳瓶で授乳したりしてみてください。また、眠い、うんちしたい、抱き方が気に入らない、げっぷをしたいなど、赤ちゃんにしかわからない気持ちもあります。おむつを替えてみたり、落ち着くまで少し時間をおいてみたりと様子を見てもよいでしょう。抱き方には横抱き、縦抱き、フットボール抱きなど色々な抱き方がありますので、赤ちゃんが無理なく自分のペースでおっぱいを飲めそうな抱き方を探してみましょう。そして、一日を通してちゃんと飲めていれば、あまり神経質にならなくてもいいですよ。(産科・婦人科看護師)
鼻が詰まっていると上手く鼻で呼吸ができないので、母乳を飲むとすぐに苦しくなり、口を離してしまう子どももいます。母乳を上手く飲むことができず、体重の増加に影響がある場合は、医師に相談しましょう。(一般内科看護師)

赤ちゃんが母乳をなかなか飲んでくれない場合は無理に続けず、授乳の途中であってもいったん休憩し、赤ちゃんが母乳を飲むことに集中できる環境かどうかを一度確認してみると良いでしょう。
赤ちゃんによっては、なにが原因で飲んでくれないのかわかりにくいことがありますが、毎日焦らず様子を見ていくと自然と改善策がわかるようになることが多いようです。上手くおっぱいを飲まなかったときの授乳方法や授乳間隔などに共通点がないか、大体でもメモして考えてみるとわかりやすいですよ。 それでも解決しなかったり不安があったりする場合は、ママ一人で悩まず母乳外来などで医師や助産師に聞いてみると良いでしょう。

おむつを替えるのも有効

赤ちゃんはなにか気になることがあると、おっぱいを飲むことに集中できません。良くあるのは、おむつが汚れていて気持ち悪いということです。おむつ交換をしてから母乳を飲ませる方が良いというアドバイスも頂きました。

おむつが汚れたままで母乳を飲むことが気持ち悪く、泣き出してしまう子どももいますので、おむつを交換してから母乳を飲ませてあげることは大事なことです。第一子には特に、なにか気になることがあると母乳を飲むことに集中できない子が多く見られます。その子の性格に合わせてリラックスできる環境を作ることは大切です。(一般内科看護師)

うんちが出そうで授乳中にうなっていることもあるといいます。ほかには、便秘でうんちがなかなか出ず、苦しんでいることも。顔を真っ赤にしてうなっているようなら、一度授乳を中断し様子を見るようにしましょう。便秘の場合は、お腹を優しく円を描くようにさすってあげると解決することがあります。

おっぱいの味が気に入らない可能性も。

おっぱいの出方に問題がなければ、味が気に入らない可能性もあります。母乳はママの健康状態や食生活によって味が変わってしまいます。美味しい母乳にするためのポイントや対処法を伺いましたので、ご紹介します。

おっぱいの分泌に問題なければ、味の問題かもしれません。おっぱいの味はお母さんが食べた物に左右されます。甘い物、刺激物、しょっぱい物、味の濃い物などを食べると、おっぱいの味が変化します。お腹が空いてたくさん飲みたいのに、おっぱいが美味しくなくて、お母さんに訴えているのかもしれません。(産科・婦人科看護師)
おっぱいを美味しくするためには、脂っこい物、ケーキなど甘い物、香辛料の入った刺激物は避け、バランスのとれた和食を心がけてください。また、水分不足だとおっぱいが凝縮されるので、水分は多めに、最低2000mlはとるようにしてください。おすすめはタンポポ茶です。タンポポ茶には、ホルモンバランスを整える作用や、血液を浄化する作用があるので、母乳の出を良くし、乳腺炎も防ぐ効果があります。(産科・婦人科看護師)

ママの乳輪や乳頭にトラブルがある場合は母乳の出が悪くなることがあります。また、乳腺炎や生理になっていると、母乳の味が変わるといいます。おっぱいのトラブルや乳腺炎が心配な場合は、悪化する前に通院し診察を受けるようにしましょう。
生理の場合は、その後母乳が出にくくなることもあるといいます。その場合はミルクに変えたり、ミルクと母乳の混合にしたりするなどの対応をするとよいでしょう。
生理が再開しても、母乳をあげ続けることで味と量が元に戻ることもあります。ママの体調や赤ちゃんの様子を見ながら、ミルクと母乳の切り替えを行うと良いかもしれません。

ながら行動をしたまま授乳はしない方がいい?

■スマホを操作しながらの授乳はしない方がいい?
授乳は静かな落ち着いた空間で、赤ちゃんに優しく語りかけながら行うことが大切で、授乳時はテレビやスマートホンは使用禁止である、という意見が一般的です。しかし、最近では専門家の意見として、授乳中のスマホ操作を許すべきだという声が聞かれます。

気分転換に利用する目的や、情報を手に入れるために、授乳中にスマホは使ってもよいでしょう。授乳期間中は気軽に外出をすることができず、スマホが唯一外との関係を繋げる手段である可能性もあります。禁止することはむしろ危険です。(小児科医)

このように、育児中のママが気分転換をするためにも、スマートホンを有効活用することを推奨する意見もあります。時代の流れとともに、新しい意見が登場したといえそうです。
テレビやスマホ禁止と堅苦しく決めてしまうことで肩の力が抜けないのであれば、リラックスするためにもスマートホンの操作をしながら授乳をしても良いかもしれません。

■逆の意見も?ながら授乳をすすめる声もある!
ママがなにかを行いながらする「ながら授乳」も一般的にはしてはならないことだと言われています。しかし、子どもを11人育てている助産師さんの意見はこのようなものでした。

授乳というのは、わざわざ必死にその時間を確保するものではありません。もちろん、ゆとりがあるのであればゆったりと授乳を行いましょう。しかし、上の子がいる経産婦さんは特に、落ち着いて授乳ができないこともあるでしょう。そんな時は、クッションや枕、抱っこひもを上手く使いながら手放しで行う「ながら授乳」を覚えましょう。ママは授乳をしながらすべきことを行えるのでイライラすることが減り、赤ちゃんはママとスキンシップをとる時間が増えますよ。(助産師)

これからの時代は、臨機応変に自分のライフスタイルに合わせて子育ての仕方を変えていく、ということが大切なのかもしれません。ママは妊娠中から休みなしで子どもと向き合って過ごしていますよね。
育児や仕事に追われて大変な時期を過ごされていることでしょう。色々と悩みは絶えないかもしれませんが、肩の力を抜いて育児に向き合っても大丈夫ですよ。適度にストレス発散しながら、楽しく育児をしていきましょう。

参考URL:
授乳中にスマホを使ってもいい!現役パパ小児科医の見解が話題に!
助産院ばぶばぶ 効率のいい「ながら授乳」
授乳中に赤ちゃんが暴れる、うなる、怒る?ママの授乳の悩みなどを調査


2018/09/30

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