手足口病

子どもの手足口病の原因や症状、ママができる治療法とは?

毎年夏になると乳幼児を中心に流行する手足口病。ヘルパンギーナやプール熱と共に三大夏風邪などとも言われます。子どもだけでなく大人にも感染することもある手足口病の原因や症状、家庭でできるケアについて知っておきましょう。

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手足口病とはどのような病気なのでしょうか?

手足口病は、その名前が示すように、手のひらや足の裏、口の中の粘膜などにブツブツした発疹や水泡が現れるウイルス性の感染症。毎年夏に流行のピークを迎える代表的な夏風邪の一つで、まれに急性脳炎を起こすことがあり注意が必要です。流行の中心は5歳くらいまでの乳幼児ですが、大人が感染することも。最近では2011年や2013年に大流行しています。

手足口病の原因と主な症状

手足口病の原因はエンテロウイルス71やコクサッキーウイルスA16などが知られています。しかし、手足治病の原因となるウィルスは分かっているだけでも10種類以上あり、一度かかっても再び感染することがあります。

主な症状は、口の中と手足の発疹や水泡と発熱です。

通常、手足口病に感染すると、口の中や手足を中心に水泡や発疹が出ますが、中には発疹が肘やひざ、おしりなどにも広がったります。患者の約3割程度に発熱がありますが、それほど高くなることはほとんどありません。多くの場合、3日程度で症状が治まります。原因ウイルスの型によっては、上腕部や太ももなど四肢全体や全身に大きな発疹が広がって高熱が出るという症状が見られることも。

のどの発疹と咽頭痛、発熱の初期症状はヘルパンギーナと似ていて見分けるのが困難です。

ごくまれに重症化することもあるので、急な高熱や嘔吐、けいれん、意識がもうろうとするなどの症状があれば、すぐに受診してください。

手足口病の治療法とママがしてあげられるケアは?

残念ながら、手足口病に特効薬はありません。治療はのどの痛みを抑えたり熱を下げたりする対処療法が中心で、あとは安静にして治るのを待つだけです。

手足口病で気をつけたいのは脱水症状。のどや口の中にできた水泡が破れて口内炎になると、痛みのために食事ができなくなり、赤ちゃんはおっぱいを飲まなくなることもあります。イオン飲料などで水分を取らせ、部屋を涼しくしてゆっくり休めるようにしましょう。

食事はプリンやゼリー、アイス、おかゆ、豆腐など、やわらかくてのどごしの良いものにしましょう。オレンジジュースなど柑橘系の飲み物や、塩味、熱いものはしみるので避けてください。

もし、どうしても水分が取れないときは病院へ。脱水症状があれば点滴してもらいましょう。

手足口病の予防に有効なのは手洗い

手足口病の潜伏期間は3~5日です。感染力が強いため、潜伏期間中でもうつります。感染経路は、咳などの飛沫感染、接触感染、感染者の分泌物や排泄物に触れた手からの経口感染です。そのため、幼稚園や保育園の集団生活ではあっという間に広まってしまいます。

予防の基本はまめな手洗い。それ以外にも、タオルを共用しない、咳やくしゃみが出る時はマスクをする、おむつ替えは注意深く行うことなどが必要です。

症状が治まっても1~2週間は感染力があります。便からは2週間~4週間ウイルスが排出され大人にもうつるため、おむつ交換にはしばらくの間気をつけましょう。

毎年流行する手足口病。子どもにもまめに手洗いをすることを教え、できるだけ予防しましょう。体力が落ちていると感染症にもかかりやすくなります。予防のためにも、日ごろから生活に気をつけ、もしかかってしまったときは、辛い症状が少しでも和らぐように食事や部屋の温度などにも気をつけて、ゆっくりと休むことが大切です。


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2015/07/17

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この記事の監修/執筆

田村医院・院長田村 仁