水疱瘡

2015/07/17

子どもの水疱瘡(みずぼうそう)の原因と症状、治療法とは?

この記事の監修/執筆

田村医院・院長田村 仁

子どもの水疱瘡(みずぼうそう)の原因と症状、治療法とは?

水疱瘡の原因となるウイルスと症状について

水疱瘡は初期症状として倦怠感、食欲の低下、頭痛などと共に37度前後の発熱が見られます。そして2、3日すると赤い発疹が体のあちこちに出始めます。初期症状が軽く、この赤い発疹がお腹などに現れることで水疱瘡ではないかと気づく場合も多くあります。発疹は一度に現れるのではなく、次第に全身に広がっていきます。比較的少なくすむ場合もあれば、多数見られる場合もあり、口の中にできる事もあります。

発疹は膨らみを持って丘疹になり、痒みを伴う水ぶくれが見られるようになります。さらに膿疱になり、次第にかさぶたになっていきます。初期症状が現れる数日前から全部の発疹がかさぶたになるまでは感染力が非常に高いといわれます。。このような症状をもたらす水疱瘡は、水痘帯状疱疹ウイルスというヘルペスウィルスの一種によるものです。咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着したタオルや手すりなどを触ったり、発疹の液を触ってしまうことで感染します。感染してから症状が出るまでの潜伏期間は約10日から21日間であると言われています。

一度水疱瘡にかかると免疫ができるので、再度水疱瘡になることはありません。ただし、体内には水痘帯状疱疹ウイルスが残っているため、体力が非常に低下しているときなどに帯状疱疹として発症する場合があります。

水疱瘡の治療法について

水疱瘡の治療として、直接的な飲み薬や塗り薬があるわけではありません。たいてい亜鉛化軟膏という白い塗り薬が処方され、発疹の一つ一つに塗り炎症がひどくならにようにします。発疹の痕はかさぶたが剥がれた後、次第に消えていきます。ただ、かさぶたになるまでは発疹に強い痒みを伴うため、特に小さなお子さんは掻きむしってしまうことがあります。そうすると水疱が破れてしまい、感染を広げてしまったり細菌感染によって化膿してしまい痕が残ってしまうことがあります。

痒みがひどいときは少し冷やしてあげると和らぎますが、痒みを抑えるための抗ヒスタミン剤や引っ掻いてしまったところが細菌感染しないよう抗生物質を処方してもらえます。口の中にできてしまったときは、食べ物をのみ込むのが辛いので、柔らかいものやゼリー状のものなどを少しずつ食べさせてあげると良いでしょう。

水疱瘡の予防について

水疱瘡は水痘ワクチンという生ワクチンを接種することで予防することができます。平成26年10月から定期接種のワクチンとなりました。期間は1歳のお誕生日から3歳のお誕生日の前日までで2回接種します。成人の方で水疱瘡にかかったことがない人も医師に相談してみると良いでしょう。

水疱瘡は学校保健法で第二種学校感染症に分類されており、水疱瘡だという診断を受けたら幼稚園や学校は、すべての発疹が痂皮化するまではお休みが必要です。この際、幼稚園や学校へ必要書類を提出すれば欠席日数には含まれません。、もちろん成人の場合も仕事に出るのは控えます。また、家族同士、特に兄弟姉妹がいる場合は感染する可能性がとても高いので予防措置をとることが大切です。

もし水疱瘡にかかってしまった場合は、流行を防ぐためにも二次感染が起きないよう最新の注意を払いましょう。水疱瘡の疑いがあって受診する際には電話で事前に連絡し、待合室などで他のお子さんと同室にならないようにお願いしましょう。また、看病する際や薬を塗ってあげた後などはこまめに手を洗ってください。

稀に高熱など症状が重くなってしまったり合併症を伴う場合があります。その時はすぐ医師の診断を受けましょう。また、妊娠中にお子さんが水疱瘡にかかってしまう場合も考えられます。ご自身がまだ水疱瘡にかかっていない場合は必ず産婦人科医に相談してください。


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