感染症

2015/07/17

子どものおたふく風邪の原因や症状、治療法とは?

この記事の監修/執筆

田村医院・院長田村 仁

子どものおたふく風邪の原因や症状、治療法とは?

おたふく風邪とはどのような病気?

おたふく風邪は、ウイルスの一種であるムンプスウイルスが体内に入ることで引きおこります。感染症の一種です。毎年と秋に2歳から12歳の子供を中心に、感染が多くみられます。しかし、大人でもおたふく風邪にかかることがあるため、子供だけでなく大人も注意したい病気です。

症状は、耳の下にある耳下線が腫れ、場合によっては発熱することもあります。目に見えてわかりやすい病気です。しかし、問題は潜伏期間。おたふく風邪は潜伏期間が長いのが特徴です。感染しても、発症するまでに2から3週間ほど要します。

おたふく風邪は、感染者の咳やくしゃみで飛沫感染する病気。園内や学校内で感染している人が確認されたら、子供にマスクや手洗いうがいを徹底させるなどの対策を行うことが大切です。

また、おたふく風邪に感染し発症したら、耳下腺、顎下腺の腫脹が発言した後5日間が経過し、かつ全身状態が良好になるまでは、学校などへの登校が法律で制限されます。発症したら速やかに自宅で療養を行い、登校は顔の腫れがなくなり、体の調子がよくなってから行うようにしましょう。

おたふく風邪のリスクとは?

おたふく風邪で怖いのは、合併症を引き起こす恐れがあるということ。おたふく風邪に合併症には様々なものがありますが、完全した人の約1割に無菌性髄膜炎です。重症化することは少ないとは考えられていますが、注意が必要です。また特に子供に多くみられるのは難聴です。中には感音難聴といって聴力が完全に戻らない場合もあります。また、おたふく風邪が発症して5日ほど経っても発熱がおさまらない、腫れがひかない、頭痛が強い、音が聞こえにくいなどの症状がある場合、合併症を引き起こしている可能性があります。重症化する前に、必ず医師のもとで適切な診断を受けるようにしましょう。

家庭でできる治療法とは

おたふく風邪に感染した場合、早期回復のために家庭でできることはしっかりとからだの免疫を高めてあげること。発症中は顔の腫れで食欲不振になることもありますが、しっかりとした栄養補給が治療の要になります。

おたふく風邪を発症した場合は、通常の食事ではなく、より食べやすいものに切り替えましょう。とにかく栄養補給が優先されるので、スープなどの液体物、ゼリーやヨーグルトなどのあまり噛まずに摂取できるものが好ましいです。また、酸味のあるものやスパイスは痛みを誘発するため避けましょう。

事前に予防しておくことが大切

校内などで発症が確認されたら、子供に消毒やマスクの使用を徹底させましょう。また、おたふく風邪は事前に任意の予防接種を受けることによって、予防することが可能な病気です。感染が多く確認されている4歳までには、医師と相談のうえ予防接種を受けさせておくことを勧めます。

おたふく風邪に子供が感染してしまったら、まずは医師に適切な処置を行ってもらいましょう。また、早期回復のためには家庭での療養が大切ですので、医師と相談のうえ食事内容などに気を使い回復をはかりましょう。


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