股関節脱臼

2015/07/18

赤ちゃんの股関節から音が…これって股関節脱臼?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

赤ちゃんの股関節から音が…これって股関節脱臼?

赤ちゃんは大人に比べて関節が柔らかく、脱臼などにもなりやすい状態です。子どもが股関節脱臼を起こしているのでは?と心配なママからの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「子どもの股関節から音がします。股関節脱臼の検査をすべきでしょうか?」

生後半年ほどの子どもですが、たまに骨か関節のあたりからポキっという音がします。痛がって泣いたり、理由もなく泣き続けることはありません。左右の足のしわの位置が違うと股関節脱臼している可能性があるそうですが、今のところ足のしわは左右対称なようです。今住んでいる地域では「心配な方は専門の病院で検査を勧めます」程度の案内なので、股関節脱臼の検査に行くべきかどうかで悩んでいます。(20代・女性)

股関節脱臼の症状とは

股関節脱臼の症状について教えてくれました。股関節から音がするのは、股関節脱臼の症状の一つだそうです。

股関節脱臼とは、股関節がずれたり、はずれたりする病気です。女の子は男の子の約10倍の頻度で発生すると言われていますが、治療で治りますので心配いりません。股関節脱臼といっても、完全にはずれている完全脱臼、関節がはずれかかっている亜脱臼があります。また脱臼ではありませんが、股関節の屋根に当たる部分の発育が悪い股関節臼蓋形成不全というものもあります。赤ちゃんは脱臼が起きても、痛みもなく泣いて訴えるということがありません。(整形外科・形成外科看護師)
股関節脱臼の症状には次のようなものがあります。ひざを曲げた状態で股を広げると、股関節にポキポキと音がする。両足を曲げ膝が外向きで足を広げると、足の開きが悪い。両足をそろえると太ももやおしりのシワの数が左右で違う。左右の足の長さも違う。歩き始めが遅い、足を引きずるように歩く。しかし両側とも脱臼している場合は、はっきりとはわかりません。(整形外科・形成外科看護師)

M字形の足の形を崩さないようにして

赤ちゃんの自然な足の形であるM字形を崩さないなど、股関節脱臼の予防するための注意点をアドバイスしてくれました。

股関節脱臼の予防策として、おむつを変える時など、足を引っ張ったり持ち上げたりしないこと、同じ向きでの抱っこは避けること、おむつや抱き紐で股関節を締め付けないこと、足をまっすぐに伸ばしたりしないことがあります。赤ちゃんの自然な足の形はM字形ですから、この形を崩さないようにしてください。(産科・婦人科看護師)
赤ちゃんに向き癖があるときには、反対側の足の姿勢に注意してください。向き癖のある子は、向いている方と逆側の足が立膝のような状態になってしまい、それが脱臼の誘因となってしまうことがありますので、反対側の足は開脚するような姿勢に整えてあげるとよいです。(整形外科看護師)

気になる場合は、受診して

股関節の異常を放置すると後遺症を引き起こす可能性があるそうです。気になることがあれば、受診をご検討ください。

時々音がするようであれば、一度小児科を受診して脱臼がないか検査した方が安心です。脱臼したままでは、骨や関節の成長にも悪影響を与えます。変形性股関節症という病気は股関節を形成している骨や軟骨がすり減ったり、形が変わったりする状態ですが、股関節の動きが悪くなる、股関節、お尻、太もも、ひざの上などに痛みが出るなどの症状が出て、治療しなければ痛みで足を引きずって歩くようになってしまいます。(整形外科・形成外科看護師)

股関節脱臼は、痛みはありません。ただし治療せず放置すると、骨や関節の成長に悪影響を与え、歩行に支障が出ることもあるそうです。気になる場合は受診をご検討ください。


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