子供の病気・心と身体

2016/10/15

油断は禁物!子どもの夏風邪(夏かぜ)の症状と原因、対処法について

この記事の監修/執筆

ファストドクター副代表 救急科専門医名倉 義人

油断は禁物!子どもの夏風邪(夏かぜ)の症状と原因、対処法について

1. 油断は禁物!子どもの夏風邪(夏かぜ)の症状と原因、対処法について

子どもの夏かぜは、冬の時期に流行する風邪とは違った症状があらわれます。ただの風邪だと思って油断すると、症状を悪化させてしまうので注意が必要です。原因によっては、突然ぐったりしたり、高熱が続いたりするので不安になってしまうママも多いことでしょう。ここでは、子どもの夏かぜの原因と症状、さらにはママでもできる対処法を紹介します。

2. 冬の風邪とは違う!子どもの夏かぜの原因と症状は?

一般的に夏かぜといわれるのは「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」で、それぞれウィルスが原因でおこります。ウィルスとは、微生物の一種で人間の身体の中に侵入して増殖を繰り返すという特徴をもっています。風邪を引き起こすウィルスの数は実に200種類以上存在しているそうです。夏に子どもの間で流行する夏かぜは、原因となるウィルスに高温多湿を好む特徴があります。そのため、乾燥を好んで冬に流行するインフルエンザなどのウィルスとは種類が全く異なります。夏の風邪の原因となるのは、「エンテロウィルス」や「アデノウィルス」、「コクサッキーウィルス」が代表的なウィルスとして知られています。

3. 夏かぜ特有の症状に要注意!

夏の風邪の症状は、「腹痛」「下痢」「嘔吐」など腸の不調から始まる場合が多くみられます。子どもの突然の下痢に驚いた経験があるのではないでしょうか。子どもの夏かぜのうち、下痢を引き起こすのは先に述べたウイルスのうち、「エンテロウィルス」による感染が考えられます。さっきまで元気に遊んでいたのに、いきなりぐったりしてしまうケースもあるので充分な注意が必要です。

また、のどが腫れ食べ物を飲み込むことが出来ない程強い痛みを訴える症状も、夏かぜの特徴のひとつです。低学年以下の子どもの間で流行するプール熱やヘルパンギーナも、先ほどのウィルスによる病気であることが知られています。鼻水やくしゃみ、せきなどの一般的な風邪の症状もなく突然のどの痛みで発症する場合は、夏かぜの可能性が高いといえそうです。

4. 子どもの夏かぜの感染経路は?

高温多湿を好む夏かぜのウィルスは、幼稚園や保育園、学校などで集団生活をしている子どもの間で爆発的にひろがります。ウィルスに感染している子どもの唾やくしゃみなどの飛沫や排泄物に触れると、あっという間に感染してしまうのです。特に夏かぜの特徴的な症状をみせるプール熱は、ウィルスを持った子供がトイレの後便をよく拭き取らずにプールに入り、そのプールの水からウィルスが感染することがあり、夏ならではの感染経路を辿るといえそうです。

また、暑さによる体力低下も感染の原因として挙げられます。食欲が落ち込みがちな夏の時期は、免疫力が低く夏かぜのウィルスが侵入しやすくなります。さらに夏特有の湿度の高さがウィルスの増殖を促していると考えられます。

5. 夏かぜの対処法と予防法

夏かぜの症状がでたら、まず専門の医療機関を受診することが必要です。夏かぜにきく特効薬はありませんが、対症療法として辛い高熱やのどの痛みなどの症状をおさえるための薬をもらうことができます。夏かぜは、安静にすることで次第に症状が治まる場合がほとんどです。家庭では、こまめな水分補給と消化の良い食べ物を少しずつ与えるとよいでしょう。解熱剤はむやみに使わず、子どもの状態を見ながら判断してみてください。

夏かぜを予防するには、手洗いやうがいはもちろん、充分な睡眠と栄養化の高い食事を摂ることも重要なポイントです。熱い夏に弱りがちな体の免疫力を高めることで、夏かぜのウイルスを寄せ付けない効果が期待できるからです。さらに、ママとして日ごろから子どもの様子をしっかりと把握することも夏かぜの予防といえますね。

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