ヘルパンギーナ

2015/07/23

子どものヘルパンギーナの原因と症状、家庭での治療法は?

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子どものヘルパンギーナの原因と症状、家庭での治療法は?

夏になると子どもの間で流行するヘルパンギーナ。手足口病やプール熱と並ぶ代表的な夏風邪症候群の一つです。子どもにとって辛い症状を伴うヘルパンギーナの原因や症状、家庭でのケアの方法、予防法について解説します。

ヘルパンギーナとはどのような感染症?その症状は?

ヘルパンギーナは夏から秋にかけて主に乳幼児の間で流行する夏風邪の一種です。

ヘルパンギーナの特徴は、39~40℃の急な発熱とのどの水泡です。突然の高熱で発症し、上あごやのどの奥に水泡が見られ痛がります。水泡の数は1個だったり10数個だったりとまちまちで、水泡が口の中の他の場所にできることもあります。水泡がつぶれるとしみて痛みがひどいため、水分を摂れなくなったり、授乳中の赤ちゃんの場合には、ミルクを飲まなくなってよだれが多くなることもあります。そのため、脱水症状には特に注意が必要です。

ヘルパンギーナの原因とママにできる治療法

ヘルパンギーナの主な原因はエンテロウィルス属というウィルスです。代表的なものはコクサッキーウイルスA型ですが、他にも数種類の原因となるウイルスがあるため、何度も感染してしまうこともあります。

ヘルパンギーナに効く特効薬はなく、治療も解熱鎮痛剤を使って痛みを取るなどの対処療法が中心です。特に治療をしなくても治る病気ですが、高熱が続くときなどは解熱鎮痛剤の投与といった対処が有効です。ごくまれに無菌性髄膜炎や心筋炎をおこすことがあるので、頭痛や嘔吐、けいれんなどの症状が現れた時にはなるべく早く受診してください。

家庭でのケアでは脱水症状に注意し、涼しい部屋で安静にして回復を待つことになります。通常、熱は2~4日で下がりのどの水泡も1週間ほどで良くなります。

ヘルパンギーナにかかると、のどの痛みから、ものを飲み込むことを嫌がるので、できるだけ水分が摂れるように工夫することが必要です。赤ちゃんにはイオン飲料や白湯をスプーンなどで与え、少しずつでも水分を補給しましょう。幼児の場合は、プリンやゼリー、ヨーグルトなどできるだけのどごしの良い食べ物を与えます。食欲があるようでしたらうどんやおかゆなどで様子をみましょう。柑橘系のジュースや熱いものはしみるので避けましょう。もしどうしても水分を摂れない時は場合によっては水分補給の点滴をしてもらえますので、受診しましょう。

ヘルパンギーナの予防法

ヘルパンギーナの予防の基本はまめな手洗いです。他の夏風邪同様、飛沫感染や接触感染、感染者の排泄物に触れた手からの感染で広まります。ヘルパンギーナの潜伏期間は2~4日ですが潜伏期間中も感染力はあるので、ヘルパンギーナが流行っている時期は特に、幼稚園や保育園の集団生活ではこまめに手を洗ったり、タオルを共用しないなどの点に気をつけて感染を防ぎましょう。症状が治まった後も2~4週間にわたりウイルスが排出されるので、おむつ交換などは気をつけて行います。

気をつけていてもかかってしまうのはある程度やむを得ないこと。もし感染してしまったら、脱水症状にならないように工夫してゆっくり休ませてあげましょう。


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