陣痛促進剤

陣痛促進剤ってどんな時、どのように使われるの?

できるだけ自然に出産したいと希望しても、出産予定日を過ぎたりすると陣痛促進剤を使用することがあります。陣痛促進剤を使うとお産が辛くなるのでは?と不安に思う妊婦さんからの質問に対する産婦人科看護師さんたちの答えとは。

妊婦さんからの質問:「陣痛促進剤はどんな場合に、どのように使用するのか知りたいです」

陣痛促進剤を使うとお産は一気に進むけれど痛みがとても強いので、経験者の方に聞くと皆さんとても辛かったといいます。間もなく臨月を迎えますが、もし予定日を過ぎて、陣痛促進剤を使う場合は、どのような処置が施されるのでしょうか。少しだけ使って様子を見るのか、あるいはある程度の量を使って一気にお産を進めるのでしょうか。具体的なイメージがつかめると、安心して出産に臨めると思うので教えていただきたいです。(30代・女性)

陣痛促進剤が必要な場合とは

出産予定日を過ぎると胎盤の機能が低下し、胎児の命に関わることも。どうしても必要な場合に、陣痛促進剤を使用します。

陣痛促進剤は微弱陣痛による分娩の遷延や予定日の超過が予想されるときに分娩を誘発するために医師の判断で使用します。具体的には陣痛を誘発したり、分娩の進行を早めるため、必要な時に使用するものです。出産予定日を過ぎると胎盤の機能が低下し、胎児の命に関わることもあり、通常は妊娠41週目6日までの分娩を目安に使用されます。(産婦人科看護師)
他には前期破水など、赤ちゃんがお腹にいることがデメリットになる場合、微弱陣痛で分娩時間が長引く時にも使用されます。薬は赤ちゃんには影響ありません。予定日が過ぎても陣痛が始まらないことや、分娩に時間がかかるほうが問題です。(産婦人科看護師)
陣痛促進剤を使用するためには一般的に6つの条件があります。
1. 胎児が母体外でも生存可能である
2. 経膣による分娩可能である
3. 母体が分娩に耐えられる
4. 母体が分娩への準備状態にある
5. 十分な分娩監視が可能である
6. 妊婦および家族の強い希望、もしくは同意が得られている

また陣痛促進剤を使う必要があるのは一般的に5つの場合があります。
1.予定日を過ぎた場合
2.陣痛が起こる前に破水した場合
3.妊娠高血圧症候群
4.微弱陣痛(子宮口が4cm以上開いているのに陣痛がこない)
5.急墜分娩(急に生まれてしまう)が予想される場合
(一般内科看護師)

経口剤と点滴があり、分娩の進行状況で調整

自然分娩よりも痛みが強い場合もあるかもしれませんが、分娩が早く終わってよかったという意見もあるようです。

陣痛促進剤の使い方は、経口剤と点滴の2種類あります。

経口剤:陣痛促進剤を1時間に1錠ずつ、最高6錠まで内服します。陣痛が強くなったら服用を止め、分娩の進行状況を観察します。状況によって点滴に切リ替えることもあります。

点滴:陣痛促進剤を点滴に溶かし輸液ポンプで投与します。まず少量から経過を見ながら少しずつ量を増やします。点滴剤の効果は子宮頚管の熟化の度合いや、分娩の進行具合により個人差があります。分娩を進めるため陣痛を発生させ、その量をキープし分娩の進行を観察します。過強な陣痛となるなら点滴を中止します。(一般内科看護師)
薬によって陣痛を強めますから、自然分娩よりも痛みが強いかもしれません。しかし、思ったより痛くなかったという意見もありますし、分娩が早く終わってよかったという方もいます。(産婦人科看護師)

陣痛促進剤には経口剤と点滴の2種類があり、分娩の進み具合や陣痛の強さを見ながら少しずつ使用されるそうです。痛みや出産の辛さは個人差がありますが、陣痛促進剤の使用について少しでも不安があれば主治医に相談するようにしましょう。


2015/08/01

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