川崎病

2015/07/29

乳幼児に多い川崎病の原因と症状、治療法は?

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乳幼児に多い川崎病の原因と症状、治療法は?

川崎病は川崎博士が1967年に発見した原因不明の病気で、主に乳幼児に見られます。発症すると全身の血管に炎症が起き、悪化すると死亡することもある病気です。年により流行することがある川崎病の特徴的な症状や治療方法について解説します。

川崎病とはどのような病気なのでしょうか?

川崎病は、主に0~4歳の子供、特に1歳前後の赤ちゃんがかかりやすい、原因不明の高熱と紅い発疹をともなう病気です。発症する子供は年間1万2000人ほどで、男の子にやや多い傾向があります。

この病気は全身の血管が炎症を起こし、冠動脈瘤ができると危険なため専門医による早期治療が必要です。長引く高熱と赤い発疹、首のリンパ節の腫れ、解熱後の指先の皮膚のめくれが特徴的で、正式には「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」と呼ばれます。

川崎病の原因と症状

川崎病は夏と冬に発症しやすくアジア地域に多く見られるなど流行に地域性があるため、細菌やウイルス感染との関連性も考えられていますが、はっきりした原因はまだわかっていません。

川崎病は、初めは発熱や咳、鼻水、のどが赤いなど風邪のような症状だけですが、そのうち川崎病特有の症状が出始めます。主な症状は、5日以上の高熱と、両目や唇・舌が真っ赤になる(イチゴ舌)、首のリンパ節の腫れ、全身に広がる赤い発疹(BCG接種部分も赤くはれる)、手足がむくみ赤くパンパンになるなどです。川崎病の大きな特徴は、急性期を過ぎてから冠動脈に瘤ができることがあることで、全身の炎症が強い場合には他の血管に瘤ができることもあります。

川崎病には下記の診断基準が定められ、6つのうち5つが該当すると川崎病と診断されます。


1.5日以上続く39~40℃の高熱

2.手のひらや足の裏が赤くなり、むくんでかたくなる。回復期には指先から皮膚がむける。

3.全身に不定形の発疹が出る。

4.両目が真っ赤になる。

5.唇が真っ赤になり、イチゴ舌になる。

6.首のリンパ節が腫れる。


中には5つ以上の症状が出揃わない不定形の川崎病もありますので、原因不明の高熱や唇や目が赤いなどの症状があれば、必ず医師に診てもらってください。

川崎病の治療

川崎病と診断されたら、検査と入院が必要です。川崎病の治療は、全身の血管に起きてしまう炎症をできる限り早期に終息させて冠動脈瑠の発症を抑えることがも空的です。治療は、免疫マグロブリン製剤による治療が中心で、ステロイド治療なども行われます。

患者の約1割には冠動脈に障害がおこっています。冠動脈に異常がない場合には、退院後にアスピリンによる治療を2~3カ月続け、心臓の検査を行って問題がなければ治療も終了しますが、その後も定期的に検査を行い経過を観察します。冠動脈に異常がある場合には冠動脈瘤による心筋梗塞を予防するための治療が必須となりますので、心臓専門医による治療を継続して行うことが必要です。

この病気は早期発見・早期治療が非常に重要です。後遺症を残さないためにも、おかしいと思ったらきちんと受診しましょう。


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