子宮頸がん

2015/08/05

子宮頸がん検診で要精密検査…結果の受け止め方とは?

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子宮頸がん検診で要精密検査…結果の受け止め方とは?

20歳を越えた頃から子宮頸がんの検診を考えている方もいらっしゃるかもしれません。検診を受けた結果「要精密検査」と出て心配をしている相談者さんに、看護師さんたちがアドバイスしています。

20代女性からの相談:「子宮頸がんの再検査が怖いです」

20歳で初めて子宮頸がん検診を受けた結果、要精密検査でしたが、生理前日に受けたということもあって、その後は病院へ行きませんでした。しかしネットをみていると、どんどん進行してしまうので絶対一度検査をしたほうがよいと書いてあります。産婦人科ではなく大きな病院のほうがよいともあり、怖くて躊躇しています。23歳で子宮摘出もありえるのでしょうか。感染源を特定することも可能なのか気になります。 (20代・女性)

子宮頸がんの原因

性体験でうつるウイルスだけではなく、その他の原因も可能性として考えられるため、感染経路の特定は困難といえます。

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものといわれています。皮膚(粘膜)の接触によるもので、性行為のある女性の全てが感染する可能性があります。通常はウイルスに感染しても自己免疫が働くため、感染しても特に何も起こらない場合がほとんどで、ウイルスに感染後に子宮頸がんを発症する可能性は約1000人に1人といわれます。1度でも性交渉をしたことのある人の8割以上が感染したことがあると考えられており、感染源の特定は難しいといわれています。(産科・婦人科看護師)

「要精密検査=がん」とは限らない

子宮頸がんの検査結果が要精密検査でも直ちにがんというわけではありません。ウィルスに感染後も、通常は子宮癌(がん)になる確率が比較的低いものではありますが、早期発見のためにもできるだけ定期的に受診されるのがよいようです。

子宮頸がんは、要精密検査といわれたからといって、必ずしも「がん」があるわけではありません。多くの方が「精密検査」と聞くと、がんがあるのではないかと心配されるのですが、子宮頸がんの検査結果の場合、「要細密検査=がん」とは限りません。子宮頸がんの検査では、なんらかの性感染症などが理由で炎症がある場合にも「異常」と判断されることがあり、実際に要細密検査の中に実際に子宮頸がんの人は1割にも満たないという報告もあります。(内科看護師)
子宮頸がんの検査結果はクラスⅠからⅤに分かれていて、多くの人が混乱するのがクラスⅢの場合です。クラスⅢは「擬陽性」という状況で要精密検査と結果が届くはずです。クラスⅢの場合は、将来的にがんになるかもしれない異常な細胞があって、「気をつけてください」という状態なのです。そのため、クラスⅢだからといって直ちにがん、というわけではなく、この異常な細胞は、がんにならずに消えてしまうこともとても多く、決してどんどん悪くなってしまうわけでありません。がんを早期に発見するために、できるだけ定期的に検査を受けて今の自分の子宮には異常な細胞がどうなっているかを把握しておくことが大切なのです。(整形外科看護師)
一般的に子宮癌(がん)の経過はさほど早くはないため、早期発見によって十分に治療可能な病気だと考えられています。要細密検査と結果が出ても、がんではない場合もありますし、きちんと3カ月に一度、半年に一度と経過をみていけば早期に子宮頸がんを発見できると思います。そのため指示された期間できちんと定期的に検診を受けましょう。早めの受診をおすすめします。万が一に備えて、がんの専門病院で検査を受けてもよいでしょう。個人病院でも、がん専門の医院もあります。ご自身が安心でき、信頼できる病院を選んでください。(産科・婦人科看護師)

感染後に癌(がん)になる確率が高くなく、進行も遅いといわれている子宮頸がんですが、早期に発見するためにも病院での受診は欠かせません。信頼できる病院で定期的に検診を受けてください。


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