妊娠腫瘍

2015/08/22

妊娠腫瘍がだんだん大きく…皮膚科で取ってもらうべき?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠腫瘍がだんだん大きく…皮膚科で取ってもらうべき?

妊娠中は肌トラブルが起きやすく「妊娠腫瘍」と呼ばれる出来物ができることもあります。妊娠腫瘍を引っかいて大量出血してしまい、サイズも大きくなってきて病院を受診すべきか悩む相談者の方に、看護師さんたちのアドバイスとは。

妊娠腫瘍についての相談:「妊娠腫瘍から大量出血!このまま出産まで放っておいて大丈夫?」

妊娠28週になり、鎖骨の部分に何か赤い出来物ができていたので引っかくと大量の出血がありました。産婦人科で尋ねると妊娠腫瘍だといわれ、放っておいたらだんだん大きくなってきて、また出血すると怖いので何とか治したいと思っています。皮膚科で取ってもらった方がよいのか、それとも出産してから診てもらった方がよいのでしょうか。 (30代・女性)

感染リスクを避けるため、あまり触らないように

妊娠腫瘍のほとんどは産後自然と治ってしまうようですが、かいたりすると悪化することもあるのであまり触らないようにしましょう。今後もっと大きくなるなどの症状があれば、主治医に相談してください。

妊娠中はホルモンの変化により色素沈着や吹き出物やニキビ、出血しやすい妊娠腫瘍などの皮膚トラブルが起こりやすくなりますが、ほとんどが出産後には解消されます。(産科看護師)
妊娠中の皮膚はデリケートなため、出来物を引っかいたり無理に取ってしまうと感染のリスクが高くなったり、悪化する場合があります。できるだけ自然な状態で様子をみて、大きくなったり数が増えたり症状がひどくなるようなら、産科か皮膚科に相談してください。(産科看護師)
身体を洗う石鹸は低刺激のものを使い、かゆみや痛みがある時は、石鹸は使用せずにお湯で流すだけで構いません。肌着は肌触りがよく吸収性に優れたものを選び、汗をかいたらこまめに拭きとり皮膚を清潔にしてください。(産科看護師)

妊娠腫瘍はほとんどが良性

妊娠腫瘍の正式な病名は「血管拡張性肉芽腫(けっかんかくちょうせいにくがしゅ)」といい、そのほとんどは良性であることが多いようです。治療する場合は手術、もしくは液体窒素を使用した凍結療法があります。

妊娠している人に多く出現しやすいことから「妊娠腫瘍」といわれていますが、実際の病名は「血管拡張性肉芽腫」といって、はっきりとした原因はわかっていませんが、毛細血管を含む細胞が局所的に増殖するために発生する腫瘍です。(看護師)
妊娠腫瘍は大きくても2cm程度でとどまり、ほとんどの場合は良性の血管拡張性肉芽腫ですが、別の病気でないという保証はありません。確実に診断したいのなら、一度病院で検査を受けると、その後も安心して出産に望めるのではないでしょうか。(看護師)
妊娠腫瘍の治療としては麻酔を使う手術療法もありますが、麻酔を必要としない液体窒素を用いた凍結療法というものもあります。もし血管拡張性肉芽腫であれば急いで治療する必要もないので、診断の結果でどうするか考えればよいと思います。(看護師)

大量に出血すると驚いてしまいますが、妊娠腫瘍のほとんどは良性で出産後は自然となくなることが多いようです。かゆみや痛みが出るなど症状が悪化するようなら、一度、病院で相談してみた方がよいかもしれません。


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