皮膚トラブル

離乳食で肌荒れするって本当?口周りのかぶれや湿疹の予防方法とは?

離乳食が原因で赤ちゃんの肌が荒れてしまうことがあります。原因は、簡単に防げるものから、アレルギーにより注意が必要なものまで、さまざまです。赤ちゃんの肌は大人よりも薄く、バリア機能も弱いため、デリケートです。清潔に保ち、乾燥などからも守ってあげることが必要です。ここでは、離乳食で肌荒れする原因から、その対策方法までを専門家の意見も交えながらご紹介します。

離乳食で肌荒れする原因とは?


・食べ物の汚れ
赤ちゃんが離乳食を自分でうまく食べることできず、口周りなどに食べ物の汚れが残ることはよくあります。これらの食べ物の汚れが、肌荒れの原因になることも。赤ちゃんが離乳食を食べ終わったあとは、口周りや顎、ほっぺたなど、汚れたところを清潔にするようにしましょう。

・刺激物
赤ちゃんにとって刺激が強い食べ物を食べたことで、肌荒れを引き起こすこともあります。かぶれやすい山芋や油分が多いアボカドといった野菜、また刺激が強いしょうがやにんにくなどは避けた方がよいでしょう。また、刺激が強い香料も避けましょう。

・アレルギー
食物アレルギーが原因で肌荒れを引き起こす可能性もあります。新しい食材を開始するときの注意点は、必ずひとさじ程度にし、食べたあとの赤ちゃんの反応をみましょう。また、何か異変があってもすぐに病院に行けるように、平日の午前中に新しい食材を食べさせるとよいでしょう。

・ふき取り方が強すぎる、といったケアの仕方によるもの
赤ちゃんは離乳食を食べるときに、口周りに食べ物をたくさんつけて食べます。また、よだれなどでべとべとになることも。このような口周りの汚れをふき取るときに、ティッシュなどでゴシゴシとこすると、赤ちゃんの肌を傷つけてしまうことがあります。
口周りの汚れをふき取るときは、ガーゼやウェットティッシュなどで、優しくふき取ってあげましょう。また、ガーゼやウェットティッシュの汚れた面を使って口を拭き続けると逆効果ですので、きれいな面で拭くようにしてください。最後はお湯で洗うと効果的です。

離乳食により肌荒れが起きやすい箇所とは?

食べ物の汚れや、ふき取り方が原因で肌荒れが起こる場合は、口周りや顎、ほっぺたなどに肌荒れが起こることが多いでしょう。肌荒れの原因がアレルギーである場合は、皮膚の湿疹、かゆみなどが全身にみられることもあります。

特定の食材で肌荒れするのはアレルギーが原因?

肌荒れの原因はアレルギー?

肌荒れの原因がアレルギーであることも考えられます。食物アレルギーが原因で起こる肌荒れの症状は、皮膚の湿疹が多くみられます。ほかには、皮膚のかゆみ、口や目の腫れ、腹痛、ゼーゼーして息苦しい、といった症状がみられることがあります。
まれに、意識障害や血圧低下といったショック症状(アナフィラキシーショック)を起こすこともあるため、いつもと様子が違う場合は受診しましょう。

食物アレルギーが起きやすい食材

乳児期には鶏の卵、乳製品、小麦がアレルギーの原因となることが多いことがわかっています。加えて、幼児期には、魚卵、ソバ、えびやかになどの甲殻類、ピーナッツ、果物類から新たに発症する例が多くみられます。

リスクが高い食品は一度に大量に食べさせることを避けた方がよいでしょう。また、食物アレルギーがあるか不安な場合は病院を受診し検査をうけると、どの食材が原因か特定することができます。
食物アレルギーがあると診断されて、授乳をしている場合は、母乳を与えているお母さんの食事内容に制限がでることがあります。しかし、原因食材の完全除去が必要になること多くありません。

アトピー性皮膚炎から食物アレルギーに発展するケースも

アトピー性皮膚炎が原因となり、食物アレルギーに発展する可能性があるといわれています。アトピーの症状部分からアレルギー物質が入り込んでしまうことで食物アレルギーを引き起こすため、症状がでている部分を完全に直しきることが大事です。

治療にはステロイドが入ったクリームなどが使われることがありますが、ストロイドと聞くと危険だと感じて、完全に治る前に使用を中止してしまい、悪化させてしまうお母さんが多くいます。肌の炎症が治り、きれいな状態になるまで使うようにしましょう。

また、乳児湿疹なのかアトピーなのかわからないときは受診し、赤ちゃんの肌の状態を確認するようにしましょう。乳児湿疹の場合は、生後2カ月ほどで起きやすいといわれていますが、石鹸の使い方や顔の洗い方などを変えるだけで改善することもあります。

赤ちゃんの肌を守るスキンケア方法とは?

赤ちゃんの肌を守るための洗い方


・赤ちゃんの肌は優しく手洗い
赤ちゃんの肌はデリケートです。タオルなどでゴシゴシこすってしまうと、肌の水分が失われ、肌荒れのリスクが高まります。肌を守るために、手で優しく洗ってあげましょう。

・洗剤はよく泡立てる
洗剤を泡立てず、そのまま赤ちゃんの肌につけてしまうと、肌への刺激が強すぎてトラブルの原因になることがあります。赤ちゃんの身体を洗うときは、洗剤をよく泡立てて洗いましょう。

うまく泡立てることが大変な場合などは、最初からムース状の泡がでてくるベビー用の洗浄剤を購入するとよいでしょう。また、洗剤はすすぎ直しがないように、よく洗い流してあげましょう。シャワーで流したあとのすすぎ残しが気になる場合は、最後に入浴をさせると、毛穴に残った洗剤まで洗い流すことができるので、おすすめです。

赤ちゃんの肌を保湿するコツは?

赤ちゃんの身体を拭いたり洗ったりしたあとは保湿を

赤ちゃんの肌は生後3カ月頃から皮脂の分泌が急速に減り、乾燥しやすい状態です。また、汚れを拭いたり洗ったりしたあとの肌は、皮脂も汗などの汚れと一緒に落ちてしまっているため、バリア機能が低下しています。

このような肌の乾燥やデリケートな状態を防ぐためには、身体を拭いたり洗ったりしたあとの保湿のケアが必要です。保湿剤を塗った直後だけではなく、日中の肌の水分量をキープすることができるため、バリア機能を高めることができます。

拭いたとき、洗ったときは、なるべく早く保湿してあげましょう。また、洋服でこすれたり、蒸発したりすることもあるため、1日2~3回、保湿剤を塗り直してあげると効果的です。カサカサしている箇所や全身にローションやミルクなどの保湿剤をたっぷり塗り、毎日ケアを続けることが大切です。

赤ちゃんの口周りの湿疹に悩むママは多い

離乳食が始まったばかりの赤ちゃんは、手づかみでどんどん口にご飯を放り込むし、一旦口に入れたものをまたベーッ!と吐き出したりするので、口の周りはもうベタベタ・・・。ママは口の汚れを濡れタオルなどで拭いてあげるのですが、それでも湿疹ができたりすることもありますよね。こんな場合どのような対処法があるのか、医療やヘルスケアの専門家が回答するQ&Aサイト「なるカラ」で、看護師さんや薬剤師さんが答えてくださっていますのでそのアドバイスをみてみましょう!

赤ちゃんの口周りの湿疹に悩むママからの相談:

現在5カ月になる赤ちゃんがいます。離乳食が始まりましたが食べ終わるころには口の周りがベトベトです。食べ終わったあとは濡らしたガーゼで拭いてはいますが湿疹ができてしまいます。今はそんなに酷くはないので病院へは行っていませんが、病院へ行くとどのような薬を処方されるのでしょうか?よく湿疹にはステロイド薬が処方されるようですが赤ちゃんにとってはキツイお薬ではないのでしょうか?口の周りなので舐めてしまうことが心配です。(20代・女性)

かぶれや湿疹を予防するためのプロの意見とは?

口を頻繁に拭くのは逆効果!食事が終われば、ぬるま湯できれいに洗い流してあげましょう。

口周りを濡れたガーゼで拭くと、かえって皮膚に刺激となり皮膚トラブルを起こしてしまいます。食後は、ぬるま湯だけで口周りを洗いおさえ拭きする程度にし、ワセリンを塗ってみるとよいかもしれません。ワセリンは赤ちゃんにも安心して使える軟膏で、皮膚の保湿・保護・防水ができ、皮膚科でも使用をすすめています。(小児科看護師)
薬を使わずに湿疹を予防する方法として、ぬるま湯で洗ってあげるのが一番効果的だと思いますが、まだしっかり座れない時期なので洗いにくいし、衣類が濡れたら着替えさせるのも大変!そこでなるべく赤ちゃんの口を汚さず済むような工夫を、下記に挙げてみましたので参考にしてください。

・スプーンを赤ちゃんの口に入る大きさのものに変え、一さじの量をスプーンから溢れない量にする。
・口から溢れたらすぐに拭き取る。
・食べてくれないときは、ごちそうさまをする。
・食べ終わったあとエプロンを外す前に、コップなどに入れたぬるま湯で手を使って洗ってあげる。もしくは濡らしたタオルを電子レンジで温めて口の周りに優しく当て、蒸らしておさえふく。(やけどしないように、一度ママの腕の内側にタオルを当てて温度を確認 (小児科看護師)
アレルギーによるかぶれでなければ、お食事前にうっすらワセリンを塗ります。(最近はソフトワセリンといってやわらかいワセリンが薬局にありますよ)そして食事中の汚れは濡れコットンで抑える。(左右に拭くと皮膚を傷つけますので)食後はママの手を使ってぬるま湯で洗い流す。少し面倒ですが、離乳食を始めたころから食事前と後は手と口周りを洗うという習慣をつけるのはとてもおすすめですよ!(看護師)
食事の前にワセリンを塗る方法はおすすめです。皮膚に油膜ができて直接食物が接触しなくなるので湿疹の予防になります。食事中口の周りが汚れてもこまめにふき取らず、お食事の最後にきれいにしてあげるようにして、皮膚をこする回数を減らすと良いですね。(薬剤師)

口が汚れるたびにふき取ってあげたくなるのですが、あまりこすると肌に刺激になってしまいます。食事中は濡れタオルなどで軽く拭う程度にし、最後にぬるま湯を使って洗い流してあげるとスッキリ!また、きれいになった口周りを保湿することも大切ですので、ワセリンなどを塗って皮膚を保護してあげるといいでしょう。

ステロイド剤は、医師の指導の元で正しく使用すれば問題ありません

ステロイド剤の使用については不安に思うママも多いのですが、医師の指導の元で用法用量を守って使用すれば何の問題もない薬です。また赤ちゃんが薬を舐めてしまうのでは?ということについては、少量なら舐めても害にはならない薬を処方してもらえるはずですので、それほど心配いらないと看護師さんたちは説明しています。

ステロイドですが、医師の指示に従い長期的に使用しなければ問題ありません。症状の程度や病院によって違いますが、プロペト(ワセリン)や弱ステロイドのロコイド等が処方されることが多く、また軟膏は薄く塗るので頻繁に舐めない限り大丈夫です。(看護師)
赤ちゃんに使う軟膏は、ステロイドの中でも一番弱い軟膏をさらにプロペト軟膏(ワセリンのようなもの)と混ぜて濃度を薄めて処方されることが多いです。プロペト軟膏は保湿成分が主成分で、赤ちゃんにとって強い薬にならないように工夫されています。ステロイドは内服薬もありますので、少量舐める分には害にはならないでしょう。(小児科看護師)

食事中、口が汚れていたらどうしても拭いてあげたくなるのですが、しょっちゅう拭くと、まだ肌が弱い赤ちゃんには刺激が強くなってしまうのですね。食事の最後にぬるま湯で洗い流し、その後ワセリンで保湿すれば湿疹を予防することができるとのこと。それでも湿疹がでたり酷くなったりして気になるようでしたら、一度小児科か皮膚科を受診して、お薬を処方してもらうのがよいようです。

離乳食が原因の肌荒れには正しい対策を

子どもの肌は大人よりも敏感で繊細です。離乳食を与え終わってから肌を清潔に保ち、スキンケアをしっかりとしてあげましょう。全身のスキンケアをしっかりすることで、おむつかぶれなどのトラブルも防ぎやすくなります。

また、食物アレルギーを疑う場合は、早めに受診し、対策をするようにしてください。子育て中の不安は、早めになくしましょう。

参考文献:
・ロート製薬『子どものアレルギー発症に、スキンケアが効果あり?!「子どものアレルギー&スキンケア」研究結果
・明治の食育「食物アレルギー
・厚生労働省 「食物アレルギー・アナフィラキシー


2018/11/25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)