慢性腎臓病

2015/08/26

子どももかかる慢性腎臓病(CKD)ってどんな病気?原因と症状、治療法について

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子どももかかる慢性腎臓病(CKD)ってどんな病気?原因と症状、治療法について

腎臓の働きに障害が起きてしまう慢性腎臓病(CKD)に子どもがかかることは、世界的にも比較的症例が少ないようです。子どもが慢性腎臓病(CKD)になると成長や発達に影響が出てしまう可能性が高く、症状によっては透析治療が必要になります。慢性腎臓病(CKD)はどのような病気なのか、詳しくみてみましょう。

慢性腎臓病(CKD) はどんな病気でしょうか

大人に比べて子どもが慢性腎臓病(CKD)にかかる確率はかなり低く、子ども特有の原因が主です。原因としては先天性腎尿路異常によるものがほとんどですが、他にも遺伝子異常が考えられています。しかしまだ不明な点も多く、症状がみられないために見過ごされてしまった結果、子ども特有の合併症が起きてしまったり、症状が進行して腎不全となってしまったりする危険性もはらんでいます。

慢性腎臓病(CKD)の症状と診断方法について

慢性腎臓病(CKD)の疑いは、3歳児検診や学校での尿検査の結果により明らかになります。さらに医療機関での詳しい尿検査、血液検査の結果と画像、年齢に見合う筋肉量かどうかなどによって診断されます。腎生検といって、腎臓の一部を採取して検査する場合もあります。あるいは体のむくみや血尿、尿路感染症にかかった際などに発見されるケースも存在します。

慢性腎臓病(CKD)の初期の頃はほとんど症状が現れず気づかないほどですが、蛋白尿や血尿が続く、喉が渇きやすい、おしっこの量が増えるなどの様子が見られます。さらに病気が進行すると、低体重や低身長などの成長への障害、発達障害、高血圧、貧血や電解質異常など様々な症状が合併症として起きます。また動悸や息切れ、からだのだるさなどの自覚症状も現れます。心臓や循環器などへの合併症が明らかな場合は、命を脅かす危険性も否めません。

どのような治療をするのでしょうか

慢性腎臓病(CKD)の症状がどの程度進んでいるかによって、あるいは引き起こしている原因によって治療方法は異なります。蛋白尿がたくさん出ている場合には、激しい運動をしないように気を付けながら過ごします。病状が少し進んで、高血圧をはじめ高カリウム血症などの電解質異常や貧血などを併発している場合は、塩分やカリウムを控えた食事指導が加わります。息を切らすほどの激しい運動でなければ適度な運動も推奨されます。さらに病状が進み、腎臓が自分の力では機能できなくなると透析か腎臓移植が必要になります。透析には血液透析、腹膜透析がありますが、子どもには就学時間を考慮して通院時間が少ない腹膜透析が選択されることが多いです。両親からの腎移植を行うことも多く、その場合には透析治療は移植手術までの橋渡しの治療として行われます。

慢性腎臓病は残念ながら現代の医療では完全に治すことはできません。しかし、早めに見つけることで透析になるのを遅らせることができます。慢性腎臓病(CKD)は尿検査(蛋白尿や血尿)で発見されやすいため、異常があれば早めに病院を受診するようにしましょう。慢性腎臓病(CKD)の診断を受けても病院で出された薬をきちんと服用し、食事に気を付け、規則正しい生活を送れるよう子どもをサポートしてあげてください。


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