脂質異常症

2015/08/26

脂質異常症(高脂血症)の子どもが増加中、その原因や予防法について

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脂質異常症(高脂血症)の子どもが増加中、その原因や予防法について

脂質異常症(高脂血症)は、いわゆる生活習慣病です。これまでは中高年期になりやすい生活習慣病だと言われてきましたが、最近の食生活の変化などにより子どもの脂質異常症も増加傾向にあります。動脈硬化の危険性などもはらんでいますから、正しい知識を身につけ、子どもを生活習慣病から守りましょう。

脂質異常症は子どもの将来にとって危険信号です

体にとって大切な栄養素である脂質は、人が生きていく上でのエネルギー源となります。血液中にも血清脂質として含まれています。不足すると発育に大きな影響を与えてしまいます。

血清脂質は「中性脂肪」「遊離脂肪酸」「リン脂質」「コレステロール」の4つに分けられます。これらのバランスが崩れてしまい、脂質が血液中に増え続ける脂質異常症になってしまうと、危険な病気に結びつくこともあります。

脂質異常症の原因は2通りあると考えられています。ひとつは遺伝性によるもの、もうひとつは食事からくる肥満などが原因となっているものです。遺伝性の場合は肘や膝のあたりに脂肪の塊である黄色腫が生じる時もあります。また、放っておくと動脈硬化が進行しやすいため、薬物治療が必要となります。30歳代で心筋梗塞を起こしてしまう可能性もあります。家族内で脂質異常症にかかっている人がいたら注意が必要です。食生活など二次的な理由による発症は、主に食事療法と運動療法による治療を進めていきます。

二次的要因による脂質異常症について

遺伝性はなく子どもが脂質異常症になってしまうのは、日常からチョコレートやハンバーガー、ポテトチップスなど動物性脂肪分が高い食品、糖分がたっぷり含まれている食品を好んで食べ過ぎたり、必要な運動量を満たしていないことが考えられます。症状が顕著に出るわけではないので気づかないこともありますが、近頃では小学校でも肥満検査が実施されるようになり、コレステロール値が高ければ食生活などの指導を受けることになります。放っておくと動脈硬化を引き起こし、心臓や神経細胞、脳の病気に繋がってしまいます。

普段から気を付けたい食事やおやつ

脂質異常症にならないよう、積極的に普段から食事のとり方に気を配りたいものです。特に成長期の子どもにとってバランスの良い食事は不可欠です。おやつの内容や量、飲み物などにも細心の注意が必要です。

コレステロール値を下げるには肉より魚が適しています。また食物繊維も非常に有効です。ビタミンを摂らせたいばかりに果物を多く食べさせてしまうと、糖分が多く含まれ中性脂肪を増加させてしまうので注意しましょう。また、薬物治療がおこなわれている場合、薬の効力を邪魔してしまう食べ物もあるので、服用するときは必ず医師の指示に従ってください。

もちろん適度な運動も不可欠です。お休みの日にお菓子を食べながらゲーム三昧などとならないよう、家族で運動公園へでかけたりするのも良いでしょう。二次的な理由による脂質異常症は家庭内での取り組みと協力が最も影響を与えます。子どもが小さなうちから生活習慣病に悩まされることがないよう、普段の生活で心がけていきましょう。


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