女性の病気

2015/08/26

家族の乳がん患者有無よりも、結婚しないほうが乳がんリスクへの影響大?

この記事の監修/執筆

Navigene編集部

家族の乳がん患者有無よりも、結婚しないほうが乳がんリスクへの影響大?

血縁関係にある母親や祖母、姉妹など家族に乳がん患者がいると、自身も乳がんにリスクが高まるというのは聞いたことがあるでしょうが、その他のリスクはどうなのでしょうか。

実は結婚ステータスのほうが、家族の既往歴よりも重要!?

乳がんにはリスクファクターとしての相対指数(その要因を持っている人と持っていない人とでどれくらいリスクが変わるか)という指標が存在します。様々な要因と乳がん発症がどれぐらい関わっているかを表す指標です。

これによると、実は家族の乳がん患者の有無よりも、自身が未婚だったほうが乳がんのリスクへの影響が大きいという結果がでています。また未婚の乳がん患者の死亡率は、既婚者のそれに比べ3倍以上も高いという研究結果もあります。

なぜ未婚と乳がんが関係しているのか

女性は月経がある間には、卵巣から出されるエストロゲンに刺激され続けられる状態が続きます。しかし、妊娠した状態になると、月経がなくなり、エストロゲンの排出が抑えられるのです。そして、妊娠し出産した後もすぐに月経が戻るわけではありません。

乳がんができやすいかどうかは月経の期間の長さによって差が現れやすいといわれています。つまり、エストロゲンに影響を受けない期間が長ければ長いほど乳がんの発生リスクを抑えることができます。

これらの理由により、妊娠経験、出産経験のない人はエストロゲンが絶えず排出されていますので、乳がんの発生率があがりやすいと考えられているのです。

ただし、これはあくまでホルモン受容体が関わるタイプの乳がん限定のことで、ほかにも乳がんには種類があり、結婚で必ずリスクが下がるわけではありません。

生活習慣や遺伝的な要因なども関わってくるため、結婚で明確に予防をできるというわけではありませんが、一方で少なからず結婚、出産は乳がんのリスクと関わっていることはわかりましたね。

また、出産後も乳がんのリスク低減に関わるいくつかのイベントがあることから、結婚し子どもを授かることは、自身の健康促進にもプラスになると言えます。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加