トキソプラズマ感染

2014/09/16

トキソプラズマに感染?妊娠中に注意すべきペットとの暮らし方

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

トキソプラズマに感染?妊娠中に注意すべきペットとの暮らし方

妊娠中にご自宅で犬や猫などのペットを飼っている場合、ペットが持っているウイルスに感染してしまうのでは、と心配をされる方もいらっしゃるようです。特に猫にはトキソプラズマという寄生虫がいて、妊婦さんが初感染した場合、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあると言われています。しかし、妊娠がわかる前から飼っていたペットだと手放すわけにもいかず、困ってしまう方もいるでしょう。医療やヘルスケアの専門家が回答するQ&Aサイト「なるカラ」に、猫と一緒に妊娠生活を送ることは可能ですかという相談が寄せられましたが、看護師さんや助産師さんたちはどのように回答しているのでしょうか。

猫を飼っている妊婦さんからの相談:「猫を飼っていますが、トキソプラズマが心配。一緒に暮らして大丈夫?」

もともと猫を3匹飼っているという相談者の方は、最近妊娠が発覚しました。猫にはトキソプラズマという寄生虫がいて、妊娠中に感染するとよくないと友人に言われたのですが、いまさら飼っている猫を手放すこともできず悩んでいます。このまま猫たちと一緒に暮らすことはできるのでしょうか。

最近妊娠が発覚したばかりの妊婦です。実はうちでは猫を3匹飼っていて、日中は外で遊ばせ夜は家の中で過ごすといった飼い方をしています。先日友人から、猫にはトキソプラズマという寄生虫がいて、妊娠中に一緒にいると赤ちゃんにウイルスが移る可能性があるから良くないという話を聞きました。猫と一緒に妊婦生活を送るのは危険なのでしょうか?猫を手放すことはできないので、なんとか一緒に暮らしたいと思っているのですが無理なことでしょうか。(30代・女性)

妊娠中の初感染は要注意。過去に感染しているかどうか、妊婦健診の血液検査で確認を

妊娠する以前に、トキソプラズマに感染していて抗体がある場合心配はいりませんが、妊娠中に初感染すると、生まれてくる赤ちゃんに何らかの影響が出る可能性があると看護師さんたちは説明しています。妊娠がわかると、妊娠初期に血液検査を行う産院がほとんどのようですので、まずはトキソプラズマの抗体があるかどうかを確認してもらいましょう。また飼っている猫についても、動物病院でトキソプラズマの検査をしてもらうと安心です。

おそらく妊娠初期のうちに、血液検査でトキソプラズマの抗体があるかどうか検査すると思います。そこで陰性であれば、今までトキソプラズマの感染経験が無いため妊娠中の感染に注意する必要がありますし、陽性であれば、妊娠前の感染か妊娠後の感染かが重要になります。(助産師)
妊娠前の感染であれば問題ありません。しかし妊娠中に初感染すると、胎児に(100%ではありませんが)先天性トキソプラズマ症が起こる可能性がありますので、その点についてはかかりつけの医師に、検査結果を聞くときに確認された方が良いでしょう。(助産師)
トキソプラズマですが、家ネコであればあまり心配はないそうですが、外に出ているネコですと、どこかで感染している場合があるので注意が必要です。できれば、ネコちゃんがトキソプラズマ感染していないか、動物病院で検査されてみるのもいいかもしれません。(助産師)
猫から人へのトキソプラズマ感染率はかなり低いと言われており、よっぽど猫が汚かったり、猫のフンを直接触ったりしなければ問題ないようです。トキソプラズマは知らないうちに感染し症状もなく、知らないうちに抗体ができているケースもありますので、妊婦健診で抗体検査を受けてから判断してもいいのではないでしょうか。(産科看護師)
妊婦さんは母子手帳を配布された後、妊婦健診で適切な時期に公費で血液検査を受けます。その中にトキソプラズマの抗体検査も含まれているので、その結果を見てから考えても良いのではないでしょうか。抗体が陽性であれば問題ないですし、陰性であった場合は、ご家族と相談して対策を練る必要があるかもしれません。(産科看護師)

猫のトイレ掃除の際は、手袋と手洗いの徹底を!

トキソプラズマの原虫は、猫などの排泄物の中にいます。猫のフンを処理する際はビニール手袋などを着用し、部屋の掃除もマメにする必要があるようです。そして掃除が終わったら、しっかりと手洗いをすることを忘れないようにしましょう。

排泄物の中に原虫がいますので、こまめに掃除はしたほうがいいですね。掃除はゴムやビニールの手袋をして、終わったらしっかり手を洗います。できれば猫のフンの処理などは、家族にしてもらったほうがいいかもしれません。また、猫とキスするなどの濃厚な接触は避けたほうが安心です。(助産師)

まだ現時点では、相談者の方のトキソプラズマの抗体の有無がわかりませんので、妊婦健診の血液検査の結果を見てから判断してもいいのではないかと、看護師さんたちは言っています。もしも抗体が無かった場合、看護師さんや助産師さんからアドバイスがあったように、猫のトイレ掃除はできればご家族にお願いした方が安心かもしれませんね。


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