子宮復古不全

2015/09/05

子宮復古不全と診断・・・次回の妊娠への影響は?

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子宮復古不全と診断・・・次回の妊娠への影響は?

出産後に子宮の戻りが悪く、元の大きさになるまでに時間がかかる状態を「子宮復古不全」といいます。子宮内の残存物などが原因で起こるようですが、子宮復古不全が原因で不妊になったりしないかという相談に対する医師や看護師さんたちの回答とは。

ママからの相談:「第1子出産時、子宮復古不全に。不妊などの心配は?」

第1子出産後、通常なら子宮は2週間程度で元のサイズに戻るところがなかなか戻らず、子宮復古不全と診断されました。調べると、子宮に太めの血管があることもわかりました。第2子を希望していますが次回も子宮復古不全になってしまうのか、また自然分娩は可能なのでしょうか。子宮復古不全と診断された際、出産後1カ月半で掻爬(そうは)をすすめられましたが自然に戻るのを待ちました。これにより、不妊体質になっている可能性はありますか?(30代・女性)

胎盤や卵膜の一部などの残存物が主な原因

子宮復古不全は、胎盤や卵膜の一部が子宮内に残っていたり、子宮筋腫や難産などが原因で起こることもあります。手術で子宮内の残存物を掻き出す処置が一般的ですが、場合によっては、そのまま様子を見ることもあるようです。

子宮復古不全は、胎盤や卵膜の一部が残っていることが主な原因ですが、極度の安静・筋腫など子宮の疾患・女性ホルモンのオキシトシンの分泌低下などが原因として考えられます。子宮の中に残存物がある場合は感染予防のため掻爬がすすめられますが、残存物が少ない場合は子宮収縮剤で様子を見ることもあります。(産科看護師)
子宮復古不全は胎盤や卵膜の一部が子宮に残っていることや、子宮筋腫・子宮内感染・分娩に時間がかかった・巨大児分娩による子宮筋の過剰伸展・分娩時の難産などが原因で起こります。子宮収縮薬や抗生剤で子宮内の残存物が排出されない場合は、子宮内容物除去手術を行います。産後1カ月以内は子宮損傷が起こりやすいため1カ月半で手術をすすめられることが多いですが、自然に治ることもあるので手術は最終手段です。(内科医師)

たくさん授乳して、排尿・排便を我慢しない

産後は積極的に授乳を行うことで、子宮の戻りが早くなるようです。また、排尿や排便を我慢すると子宮復古不全の原因になることもあると、医師は説明しています。

自然に戻るのを待たれたようですが、その後に発熱などの感染症状や医師の制限がなければ、少しずつ身体を動かして積極的に授乳をするとよいです。また排尿や排便は我慢せず、排泄後は陰部を清潔にしてください。(産科看護師)
次の出産でも子宮復古不全になるわけではないですし、不妊症になることもないですが、子宮の状態によっては妊娠しにくい場合があります。不安があればきちんと診察を受け、妊娠の時期に関しては医師に相談してください。(産科看護師)
子宮が元に戻れば次も自然分娩が可能ですし、出産時に子宮や卵管を傷つけていなければ不妊になることもありません。子宮復古不全の原因の一つに尿の我慢や便秘があるので、出産後は排尿・排便を我慢しないようにして、早めに歩行を再開するとよいでしょう。また、授乳による吸啜(きゅうてつ)刺激で子宮の収縮が促進されるため、頻回に授乳を行いましょう。(内科医師)

次回も子宮復古不全になるわけではないですし、不妊症の原因になることもありません。しかし心配であれば、一度、子宮の状態を医師に診察してもらうのもよいでしょう。


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