遺伝

2015/09/08

私と夫の持病は、赤ちゃんにも遺伝してしまうの?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

私と夫の持病は、赤ちゃんにも遺伝してしまうの?

自分自身や配偶者に遺伝性の疾患があると、生まれてくる赤ちゃんへの影響が気になるもの。両親に橋本病、先天性骨形成不全の疾患がある場合の赤ちゃんへの影響を、専門家の方々にうかがってみました。

ママからの相談:「両親の持病は赤ちゃんに遺伝するか?」

私は橋本病で、定期的に検査を受けています。母と姉も橋本病です。また、主人は軽度の先天性骨形成不全症です。幼少期に発覚したものの、成長とともに落ち着いて今は通院不要ですが、現在も瞳のまわりが薄いブルーで、完治はしていないようです。私は現在、妊娠中ですが、赤ちゃんにも遺伝してしまうのでしょうか。(30代・女性)

橋本病の遺伝と発症

女性の罹患者が多いといわれている橋本病。男の子よりは女の子に遺伝する可能性が高いようですが、親が橋本病だったとしても、必ず発症するものではないようです。

橋本病が子どもに遺伝する確率は、はっきりわかっていませんが、女の子に遺伝することが多く、男の子には遺伝しても発症はしないといわれています。(産科・婦人科看護師)
橋本病そのものが遺伝するのではなく、自己免疫が甲状腺に過敏に反応する体質が遺伝するのです。体質が遺伝してもそれだけでは発症しません。(産科・婦人科看護師)
橋本病の発症には、遺伝的要素に加えて環境因子が影響しています。家族の中で複数の方が発症するのは、同じような体質を遺伝した上に、同じような生活習慣を持っているからと考えられます。(産科・婦人科看護師)
小さい子どものうちに橋本病を発症するのは稀で、15歳未満でも発症率は3%程度です。念のため定期的に検査を受けてもいいでしょうが、症状がなければ、あまり心配する必要はありません。(産科・婦人科看護師)
日本の多くの病院では、かかとからほんの少しの血液を摂って先天性代謝異常の検査を行っています。これには甲状腺の検査が入っています。(産科・婦人科看護師)

先天性骨形成不全の遺伝の可能性

コラーゲンの先天的異常のため、生まれつき骨がもろく骨折しやすいという先天性骨形成不全。遺伝性といわれていますが、遺伝する確率は専門家の間でも確定していないようです。

先天性骨形成不全は、2万人に1人といわれるほど、まれな疾患です。今のところ有力な治療法がなく、骨折を予防するために、カルシウムやホルモン剤での治療になります。(産科・婦人科看護師)
遺伝性といわれていますが、どれくらいの確率で遺伝するかはわかりません。(産科・婦人科看護師)
先天性骨形成不全は遺伝性疾患であるため、両親のどちらかが罹患していると50%の確率で遺伝する可能性があります。また症状も重症から軽症と多岐に渡る疾患です。(産科・婦人科看護師)
赤ちゃんは生まれてすぐに医師による診察が行われますので、体の隅々まで診てくださると思います。また、成長していくごとに検診がありますので、そこでフォローしていくと思われます。(産科・婦人科看護師)
妊娠の経過に問題がなくても、産まれてくる子どもが障がいを持っていることはありえます。染色体異常は羊水検査で調べることができますが、早産などの危険を伴う検査なので、医師によく相談してください。(産科・婦人科看護師)

遺伝性疾患の検査はリスクを伴い、また障害などの有無を完全に判断できるわけでもないようです。遺伝性の疾患があって不安な場合、多くの出産を見守ってきた、かかりつけのお医者様に相談してみてはいかがでしょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加