ステロイド

湿疹の度にステロイド剤を塗っているけど、悪影響は?

ステロイド剤を長期にわたって使い続けるのは身体に悪いという話はよく聞きますが、皮膚の症状に悩む人にとっては、手放せない薬でもあります。生まれたときから8年間、たびたびステロイド剤を塗っているという娘さんの健康を心配するお母さんに対し、看護師さんたちのアドバイスとは。

ママからの相談:「ステロイド剤の長期使用について」

8歳の娘は生まれたときから皮膚が弱く、湿疹などで困っていましたが、皮膚科で弱いステロイド剤を処方され、それを塗ってからすっかりよくなりました。それ以来、今でも冬の乾燥や夏の汗で湿疹が出る度に同じ薬を使っています。ただ、ステロイド剤を使い続けるのは体によくないという話を聞き、健康への影響が気になります。これまで使っていたことによる悪影響はないのでしょうか。また、これからも使用して問題はないのでしょうか。 (40代・女性)

副作用は量と頻度による。綿棒で薄く塗るのがベスト

ステロイド剤の副作用は、よほどの量と頻度でない限り心配しすぎることはないようです。必要以上に塗らないためには、症状のある部分に綿棒で薄く塗るのがよいでしょう。

たしかにステロイド剤の常用を長期間続けると身体に悪影響が出ることは報告されています。しかしそのステロイド剤の量と頻度によります。よほどの内科疾患により余儀なくステロイド療法を強い薬で長期間使用しなければ、そう副作用が出ることはありません。むしろ正しい使い方でしっかり使用することで、質問者さんのように症状を改善させてくれるよいお薬です。(看護師)
ステロイドの副作用として気になるものは、色素沈着や、健康な部分の皮膚の増殖が抑制されてしまい皮膚が薄くなって、血管が浮き上がったように見えること、皮膚表面の免疫力まで抑制してしまうことがあります。使用する場合は症状のある部分に薄く塗るようにしてください。軟膏を塗るときは綿棒を使用すると、部分的に塗ることができますし、手に付着するのを防げます。(産科看護師)

専門家を信用して正しく使用を

医師は患者とその症状に合わせて、必要な濃度のステロイドを処方しています。医師の指示通りに使用すれば問題ありません。心配であれば、医師に遠慮なく尋ねてみるとよいでしょう。

症状を抑えるためには、必要な薬ですし、小さいお子さんには、弱い作用のステロイドが使用されます。用量、用法を守り、医師の指示での使用は問題ありません。症状が治まれば一旦、使用を中止して様子を見てください。(産科看護師)
医師がステロイド剤を処方する際は当然、それを使用する人とその症状をしっかり診てからお薬を処方します。子どもに処方されるステロイド剤も、症状が軽ければ濃度の高いステロイド剤を処方することはありません。お子さんがどの程度の症状でどのくらいの期間使用し続けているのかわからないので何ともいえないところがあるのですが、心配でしたらかかりつけの皮膚科で相談されると適切な答えを聞かせてくれるはずです。(看護師)

医師の指示を守り、弱いステロイド剤を時々皮膚に塗るくらいであれば、長期使用の副作用について心配しすぎる必要はないようです。綿棒で薄く塗るようにし、疑問や不安があれば専門家に相談してみましょう。


2015/09/10

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