インフルエンザ

2015/09/15

妊娠中のインフルエンザ、タミフルは使えるの?

この記事の監修/執筆

産婦人科専門医/女医+(じょいぷらす)川崎 薫

妊娠中のインフルエンザ、タミフルは使えるの?

妊娠中に病気になった場合、薬が使えるかどうかについて心配されている方も多いと思われます。妊娠中にインフルエンザにかかってしまったら薬は処方されるのか、もし処方されない場合、ほかに方法があるのかと心配しているプレママに、産婦人科専門医の川崎先生が何と答えているか見てみましょう。

プレママからの質問:「妊娠中のインフルエンザの治療について」

今妊娠5カ月です。毎年インフルエンザにかかっている私なので、今回もインフルエンザにならないかすごく心配です。妊娠中にインフルエンザにかかった場合、タミフルなどの薬は処方してもらえるのでしょうか。(20代・女性)

インフルエンザになっても治療は可能

インフルエンザ治療薬に関しても研究が進み、タミフルやリレンザといった薬が胎児に及ぼす影響はそれほど心配されていないようです。薬を使わずに高熱が続くことのほうがリスクが高いですから、万が一感染した場合は、医師とよく相談して治療を受けましょう。

一般的に、妊娠期間中はタミフルにかかわらずどんな薬でも服用には十分注意が必要です。抗生物質や解熱剤の中には、医師の指示のもと使用できるものもあります。タミフルについては、日本産科婦人科学会の報告によると、胎児に有害な副作用が起こることはないとされ、むしろ薬を使用しなかったためにインフルエンザを悪化させることの方が、胎児にもお母さんにも悪影響といわれています。
発熱し、周囲の状況からインフルエンザが疑われる場合は、できるだけ早く抗インフルエンザ薬を服用することが重症化予防のために有効です。抗インフルエンザ薬には、タミフルという内服薬の他に、リレンザという吸入薬もあります。抗インフルエンザ薬の選択にあたっては、医師とよく相談しましょう。
質問者さんはすでに安定期に入っていますから、万が一インフルエンザにかかっても、ほとんどの薬が使用できます。主治医とよく相談して、ご自身にあった薬を処方してもらってください。

抵抗力を高め、ウイルスを排除して予防を

毎年インフルエンザにかかるということは、適度な運動やビタミンなどの栄養の摂取で抵抗力を高める必要があります。また、流行時期は特に、うがいや手洗いなどによる感染予防を心がけましょう。

風邪の予防として、日頃からうがい、手洗いを励行し、ビタミンを中心にバランスのとれた食事を心がけてください。お腹が張っていないときは軽い体操や散歩をして、睡眠をしっかりとって、抵抗力をつけてください。

妊娠中にインフルエンザにかかった場合、医師と相談のうえ、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を使った治療が可能です。治療による胎児への影響は、それほど心配する必要はなさそうです。まずは、日頃の予防と抵抗力向上に努めましょう。


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