茎捻転

2015/09/08

妊娠中にも起こりえる茎捻転、その症状と対策とは?

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妊娠中にも起こりえる茎捻転、その症状と対策とは?

20~30代に多く発生する卵巣嚢腫。卵巣嚢腫のほとんどが良性の場合が多いですが、悪性のものもなかにはあります。“沈黙の臓器”といわれる卵巣は症状が出にくく、検診や妊娠がきっかけで見つかるケースが多いようです。そんな卵巣嚢腫を見逃さないポイントについて解説します。

卵巣嚢腫ってどんな病気?

子宮の左右両側にある卵巣。この卵巣に腫れが生じている状態が卵巣腫瘍です。通常は卵巣の片側だけに発生しますが、左右両側に発生する場合もあります。卵巣腫瘍の種類は、ほかの臓器の腫瘍と比べると、非常に多いです。臨床経過からは、良性、悪性、良性と悪性の中間的な境界悪性の3群に分類されます。
卵巣嚢腫とは、液体成分がたまって腫れている嚢胞性腫瘍であり、良性の場合がほとんどになります。ただし、瘤のような固さのある充実性腫瘍の場合は、75~80%程度が悪性または境界悪性腫瘍です。
卵巣嚢腫は20~30代に多く発生するため、検診や妊娠がきっかけで見つかるケースが多いようです。一般的に、腫瘍の大きさが5cm以上で増大傾向を示すものは手術をしますが、5cm程度以下の場合は様子をみることになります。

茎捻転ってどんな症状?

通常の卵巣は、直径2~3cm程の大きさですが、卵巣嚢腫により5cm以上の大きさになった場合や産道をふさぐ位置に嚢腫が乗じたときに、嚢腫の付け根がねじれる場合があり、このような状態を茎捻転と呼びます。茎捻転になりやすい卵巣嚢腫は周囲との癒着がなく、比較的小さい可動性のある嚢腫に多く、一般的に良性腫瘍に多く発生する傾向があります。
激しい運動をしたときや体位を変えた場合などに起こりやすく、妊娠期間中では、中期と分娩時や産褥期に発生しやすいことが知られています。茎捻転は激痛を伴いますので、発生したときや発生しそうなときは、手術を行うこともあります。嚢腫部分を取る手術ですが、状態により卵巣ごと取るケースもあります。手術により、流産や早産になる心配はほとんどなく、術後に特に問題がなければ、通常の経腟分娩が可能です。

卵巣嚢腫を見逃さない方法ってある?

では、卵巣嚢腫を見逃さないためには、ふだんからどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?卵巣は腹腔内の臓器であるため、過多月経や不正性器出血などの特徴的自覚症状が現れないことも早期発見を遅らせる一因となっています。
卵巣嚢腫を発生しやすい年代が、ちょうど妊娠・出産が多くなってくる年代ですので、定期的に検診を受けることが一番です。特に赤ちゃんが欲しいと思っている方は、早期発見が大事なポイントです。
ある程度まで嚢腫が大きくなって初めて、下腹部の違和感やしこりが現れる等の症状が出てくる場合もあります。お腹を触ってこぶのような固さに気づいた場合やお腹周りだけがポッコリしてきた場合は、早めに病院で受診しましょう。


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