子宮頸管

2015/09/08

突然子宮が開く?子宮頸管無力症と子宮頸管縫縮術とは

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突然子宮が開く?子宮頸管無力症と子宮頸管縫縮術とは

子宮頸管無力症とは

子宮と子宮口の間にある筒状の部分を子宮頸管といい、出産の際には広がって赤ちゃんの通り道になります。子宮頸管は通常、妊娠中であれば閉じており、子宮の中の胎児を守っている状態です。しかし、胎児の成長に伴い、内側から子宮頸管が開いていき、いつの間にか子宮口までが開いてしまうことがあり、この状態を子宮頸管無力症といいます。陣痛によって子宮収縮が強く起こっていないのにも関わらず子宮口が開いてしまうと、流産や早産の原因となってしまう恐れがあります。
発症率は全妊娠の0.05~0.5%で、妊娠16~24週頃に子宮内の圧力が高まるため起こりやすいといわれています。子宮頸管の組織が生まれつき弱い人や、お腹の張りを感じるような人、子宮頸管の感染症の人に起こります。
超音波検査で子宮頸管の長さを調べることで、子宮頸管無力症かどうかを判断できるので、気になる方は産婦人科などで検診しましょう。

胎児への影響は?

子宮頸管が開いてしまうことによって、切迫流産や切迫早産を招いてしまうことが考えられます。治療をしないまま放っておくと、胎児娩出に至ることもあるでしょう。

子宮頸管縫縮術とは

子宮頸管縫縮術は、子宮頸管無力症に対する治療もしくは予防の方法で、子宮頸管を縫縮する手術です。シロッカー手術とマクドナルド手術といった二つの方法があります。
シロッカー手術の場合は、子宮口の高さで子宮頸管を縫い縮めます。子宮頸管の膀胱側と直腸側を切り開き、直接筋層に糸をかけます。一方マクドナルド手術の場合は、子宮口よりも少し下の位置で子宮頸管を縫い縮めます。切開はせず、子宮頸管に4つか5つの方向から縫合していきます。どちらの手術も同じレベルの効果が期待できます。
過去の妊娠で、子宮頸管無力症と診断されたことがある場合は、妊娠初期から中期の最初頃に子宮頸管縫縮術をおこなって、切迫流産や切迫早産を防ぎます。出産予定日が近づき、胎児が順調に発育していると抜糸し、抜糸当日から数日以内に出産を迎えます。

子宮頸管縫縮術後の過ごし方

子宮頸管縫縮術の後は、特に医師からの指示がなければ通常の生活を送ることができます。手術後もお腹の張りが強い場合は、入院で安静の指示が出ることもあります。一般的には、妊娠37週前後に抜糸をして出産に備えます。


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