下肢静脈瘤

2015/09/08

妊婦さんにも起こるトラブル!下肢静脈瘤の種類と予防方法とは

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妊婦さんにも起こるトラブル!下肢静脈瘤の種類と予防方法とは

出産期に多いトラブルの1つ、下肢静脈瘤。その発症率は10人に1人と、だれにでも起こりうる可能性があります。下肢静脈瘤の症状や種類、日常生活で気を付けることなど正しい知識を知り、もしものときに備えておきましょう。

妊娠中は要注意!下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は、足の血管がコブのように膨らんでしまう病気です。急に悪化したり、命に関わるような危険に陥ったりすることはありませんが、むくみや足のだるさなどによって、生活に支障が出ることがあります。40歳以上の女性に多く、年齢とともに増加する傾向にあります。日本では15歳以上の男女43%が静脈瘤であるという調査報告もあり、患者数は1000万人以上にものぼると推定されています。妊婦の約20%が発症し、高齢出産であるほど増加する傾向にあるといわれています。また、長時間の立ち仕事や高血圧、肥満、糖尿病、遺伝も原因の1つです。
下肢静脈瘤は、足のむくみやだるさ、足の皮膚の黒ずみ、かゆみ、湿疹、足の血管が盛り上がるといった症状がみられます。

下肢静脈瘤4つのタイプ

下肢静脈瘤は大きく分けて次の4つのタイプに分類することができます。

・伏在静脈瘤
血管が蛇行したように浮き出ます。伏在静脈が弁不全になることで起こり、膝の内側にできる大伏在静脈瘤と、ふくらはぎにできる小伏在静脈瘤に分類されます。大きい静脈瘤がボコボコとしたり、足にだるさやむくみが起こったりします。重症化すると、手術が必要になることがあります。

・クモの巣状静脈瘤

・網目状静脈瘤
クモの巣状静脈瘤は、毛細血管がクモの巣のように放射線状に浮き出て、網目状静脈瘤は、細い静脈が網目状になって皮膚の上から透けて見えます。どちらも静脈はコブ状にはなっておらず、症状もありません。重症化することもないため、治療の必要がないタイプです。見た目が気になる場合には、レーザー治療や硬化療法で治療を行うことも可能です。

・側枝静脈瘤
伏在静脈に比べ、やや細い血管が太ももやすね、ふくらはぎに浮き出るタイプです。

下肢静脈瘤を予防するには?

妊娠中の下肢静脈瘤を予防するには、足の血行をよくすることがおすすめです。例えば、お風呂上がりなどに屈伸運動をしたり、クッションなどで就寝時や座る時に足を心臓より高く保ったりするのが効果的です。また、なるべく体を動かすようにし、長時間同じ姿勢にならないようにしましょう。市販品の下肢静脈瘤専用弾性ストッキングなどを利用するのもいいかもしれません。

悪化するのを防ぐために

下肢静脈瘤になってしまっても、日常生活のなかで気を付けることで悪化や進行を防ぐことができます。
日々の生活のなかに適度な運動を取り入れ、血流を促進することで足の筋力が高まり、悪化や進行の防止に効果的です。ただし、長距離のジョギングなどの激しい運動は避けてください。食事に気を配ることも効果的です。肥満や脂質異常によって下肢静脈瘤になるのを防ぐため、塩分や油分の多い食事は控えるようにしましょう。締め付けの強い下着やハイヒールも血行が悪くなるため、避けるようにしてください。


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