胎盤

胎盤が下のほうにある・・・前置胎盤と低置胎盤の違いとは?

妊婦健診で「胎盤が下のほうにありますね。」と医師に言われて心配になったという人も多いのではないでしょうか。胎盤が下に下がる病気には、前置胎盤と低置胎盤があります。それぞれどのような違いがあるのか、特徴やリスクとともに紹介します。

胎盤が下のほうにある!?

妊娠中期頃までは、子宮口に近い部分に胎盤が見えることがよくあります。しかし、ほとんどの場合は、子宮が拡大していくのに伴い、子宮口から胎盤が離れていくため、心配はありません。医師の指示に従い、経過を見守っていくとよいでしょう。ただし、ある程度妊娠週数が進み、子宮が成長しても子宮口に胎盤がかかっていたり、子宮口を塞いだりしている場合があります。こうなると分娩時や妊娠後期に胎盤が剥がれて大量出血する可能性があるため、帝王切開での分娩を行う必要が出てきます。

前置胎盤の特徴とリスク

前置胎盤は、子宮口に胎盤がかかっているもしくは覆っている状態です。前置胎盤のうち5~10%の割合で、子宮と胎盤が離れなくなる前置癒着胎盤になる可能性があります。胎児よりも胎盤が子宮口付近にあるため、母体にとっても赤ちゃんにとってもハイリスクな妊娠といえるでしょう。
子宮内膜の傷や、炎症などによって引き起こされる可能性が高まるとされており、高齢妊娠や多産婦、多胎、流産手術などの経験がある人は、前置胎盤が起こりやすくなるといわれています。特に症状はありませんが、28週以降になると、突然性器出血を起こすことがあります。

低置胎盤の特徴とリスク

低置胎盤は、胎盤が子宮口から2cm以内の距離に付着している状態です。前置胎盤のように、子宮口にかかったり被ったりしていないため、前置胎盤と比べると低リスクです。しかし、子宮口と胎盤の端が近いほど分娩時に出血量が増えるといわれています。あまりに出血量が多いと、胎児が仮死してしまう恐れもあります。
また、胎盤が下のほうにあることで、分娩時に胎児の頭が出てくるのを妨げてしまい、分娩が長時間になったり、帝王切開になったりすることがあります。

前置胎盤や低置胎盤と診断されたら

前置胎盤や低置胎盤と分かったら、基本的には運動や性行為などを控え、安静にして過ごします。出血があった場合には、すぐに産婦人科を受診するようにしましょう。もし入院になってしまったら、安静にし、止血剤と子宮収縮抑制剤を投与し、胎児が体外で生活できる週数まで待ってから分娩を行います。
基本的に帝王切開での出産になりますが、帝王切開の予定日より前に大量出血して止血できない時は、命の危険があるため母体の安全を優先して子宮を摘出する場合もあります。


2015/09/08

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