EBウイルス感染症

2015/09/09

キスで感染?!EBウイルス感染症の原因と症状、対処法

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キスで感染?!EBウイルス感染症の原因と症状、対処法

唾液を通して感染するEBウイルスは、伝染性単核球症を引き起こす原因となるヘルペス属ウイルスです。EBウイルス感染症は唾液を通して感染するため、中でも伝染性単核球症は「キス病」とも呼ばれています。EBウイルス感染症の原因と症状、対処法について紹介します。

知らない間に感染している?子どものEBウイルス感染症とは

EBウイルス感染症は、EBウイルスと呼ばれるヘルペス属ウイルスに感染して引き起こされる病気です。EBウイルス感染症は、一度かかると体内に抗体ができる特徴があります。したがって、思春期までに感染すると、体内に抗体ができ再び感染することはありません。つまり子どものEBウイルス感染症は、抗体のない乳幼児にとって初感染となるのです。

実は、3歳までの幼児のうち、約80%がEBウイルスに感染するそうです。感染した幼児の大部分は、症状があらわれない不顕性感染となることがわかっています。症状がでても、風邪の初期症状に似ており、軽症で完治するケースがほとんどです。気付かないうちに感染して、気付かないうちに完治している可能性もあるのです。

しかし、油断は禁物です。EBウイルスは、伝染性単核球症や慢性活動性EBウイルス感染症などのEBウイルス感染症を引き起こす原因となります。小児や思春期にEBウィルスに初めて感染した場合、約30%ほどに伝染性単核球症発症する場合があるという報告があります。

高熱が一週間以上続き、風邪薬や解熱剤でも症状が改善しない場合は、EBウイルス感染症を疑ってください。重症化すると肝機能障害や合併症が危惧されます。子どもの様子が普段の風邪と違うと思ったら、すぐに専門の医療機関で診察を受けるようにしましょう。

唾液に潜むEBウイルスが発症のきっかけ?

EBウイルス感染症の代表的な疾患として広く知られているのは、伝染性単核球症といわれる感染症です。EBウィルスはは唾液を介して感染する病気であるため、この伝染性単核球症は別名「キス病」とも呼ばれています。唾液に直接触れたり、飛沫を浴びることで人から人へと感染してしまいます。

伝染性単核球症は、感染してから症状があらわれるまで4~6週間にわたる潜伏期間があります。発症は、突然の発熱から始まり、38℃以上の高熱が1週間以上続きます。さらに喉の腫れや痛み、舌に赤いぶつぶつが表れるのが特徴です。これらの症状は、風邪やインフルエンザの症状とよく似ているので、注意が必要です。風邪にしては様子がおかしい…と思ったら、すぐに小児科などの専門医を受診しましょう。

EBウイルス感染症の治療と家庭での対処法

EBウイルス感染症には、効果的な治療薬やワクチンはありません。したがって、治療には一般的な対症療法が行われます。子どもは予後の経過が良く、自然治癒していく場合がほとんどだそうです。家庭では、症状が治まるまで安静にすることが必要です。さらに熱による脱水症を防ぐための水分補給や、栄養価が高く消化のよい食べ物をあたえると良いでしょう。

EBウイルス感染症は、誰でも感染する可能性が高い感染症です。一度感染すると、抗体ができ再発しない感染症でもあります。発症したからといって慌てないで、子どもの症状をみながら冷静に対処することが大切です。


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