ペルテス病

2015/09/09

ペルテス病って何の病気?かかったときの対処法について

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ペルテス病って何の病気?かかったときの対処法について

ペルテス病という病気を聞いたことありますか?聞き慣れない病ですが、男の子に多い股関節の病気で。もしも子供の歩き方がおかしかったり、股関節を痛がったりしたら要注意!ペルテス病の可能性があります。放置せずに、早めに診断を受けてください。

ペルテス病って?

ペルテス病とは、2歳〜12歳に多く見られる病で、大腿骨頭の骨化核が虚血性の壊死の状態になる病気です。おおよそ3年程で壊死状態は自然治癒することが殆どですが、股関節に後遺症が残る場合が多い病気なので注意が必要です。

症状は外傷がないにも関わらず、歩き方がおかしかったり、股関節部分や大腿骨近辺に痛みを伴います。2歳〜12歳に多く発症しますが、特に5歳〜8歳に多く見られ、女の子と比較すると男の子の発症率は5〜10倍多いのが特徴です。殆どの場合には片側に発症しますが、両方に発症することもあります。ペルテス病を発症していても、股関節の痛みは自然になくなることが多く、病に気づかずに進行していく可能性があるので見逃さないことが重要です。子供の歩き方等に変化がある場合には、経過観察せずに、病院を受診すると良いでしょう。

ペルテス病の検査・治療とは?

ペルテス病の検査には、X線を用いてMRIや骨のシンチグラフィ検査を行います。血液検査では異常は見られないのが特徴です。単純性股関節炎等の類似の病との切り分けを検査を通じて行います。

治療方針は経過を見ながらの自然治癒を待ちます。一般的には低年齢で発症した方が後遺症が少なく予後が良好とされています。もしも経過の時点で壊死の状態がが芳しくない場合や痛みが強い場合には、入院治療を行う可能性もあるのでお医者さんと相談してください。牽引治療の後に器具を用いた治療が行われます。入院期間は長くはありませんが、1年間程通院しての治療が施されるでしょう。また、まれですが、治りが著しく悪い場合には、外科的な手術療法を用いるケースもあります。

自然治癒した後の後遺症として注意が必要なのは、変形股関節症を誘発するということです。発症年齢が5歳未満であればほとんどの場合予後は良好と考えられています。骨頭の治癒過程で変形がどの程度かによって変形性股関節症となるであれあことがあります。また、発症年齢が遅く骨頭の範囲が広くなってしまうことで変形性股関節症になると考えられています。変形した骨頭はもとに戻ることはありません。そのため、一生涯にわたって後遺症を残す可能性がある病気なのです。

もし子供が股関節の痛みを訴えたら早い段階で病院に行くと良いでしょう。ペルテス病は低年齢での発症がわかれば予後も良好となると考えられるため、早期発見と早期治療が大切です。


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