B群溶連菌

2015/09/09

出産前の検査必須!B群溶連菌(GBS)のリスクとは

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出産前の検査必須!B群溶連菌(GBS)のリスクとは

妊娠期間中の病気のなかには出産時に赤ちゃんに感染するのを防ぐため、出産前に検査を受けて治しておきたいものもあります。その一つがB群溶連菌(GBS)。B群溶連菌(GBS) に感染して したまま出産するとどのようなリスクがあるのか、その検査や治療方法を解説します。

B群溶連菌とは?

B群溶連菌とはB群溶血性連鎖球菌のことで、成人では約30%の人が腸の中に保菌している細菌です。膣の中にもみられる細菌で、普段は体への影響はほとんどありませんが、抵抗力が落ちたときに細菌性膣炎や膀胱炎の原因になることもあります。

B群溶連菌に感染して出産する場合のリスク

普段は特に症状のないB群溶連菌ですが、妊娠中や出産時の赤ちゃんへの感染は注意しなければいけません。
妊娠中に胎内感染すると、卵膜に炎症を起こし前期破水や早産の原因になります。出産時に産道感染した場合は、約1%の赤ちゃんに命に関わる重症の新生児GBS感染症を引き起こすことがあるので注意が必要です。

新生児GBS感染症は、最悪の場合は短時間で死亡することもある非常に恐ろしい病気です。呼吸困難や細菌性髄膜炎、肺炎、早発型敗血症などの原因となり、場合によっては聴力や視力を失ったり重い障害が残ったりすることもあります。

B群溶連菌の検査・治療方法は?

出産時にB群溶連菌の赤ちゃんへの感染を防ぐためには、35~37週での検査が重要です。アメリカをはじめ多くの国では、新生児GBS感染症を防ぐために、すべての妊婦さんに検査が義務付けられていて、新生児GBS感染症の発症率は大幅に減少しています。B群溶連菌は一時的に保菌している場合も多いので、早く検査しすぎても出産時に保菌しているかどうかわからず、検査を受けるのが遅すぎると出産に間に合いません。必ず妊娠後期で検査しましょう。

検査では膣の入り口付近を綿棒でこすり、おりものをとって培養する方法で調べ、およそ20~30%の人が陽性になるといわれています。もし陽性の場合はペニシリン系の抗生物質を投与して治療したり、出産時に陣痛が始まった時点で抗生物質を点滴して赤ちゃんへの感染を防いだりという措置を取ります。陣痛が始まる前に破水してしまった場合も、感染を予防するための治療を行います。 このような対策をしても、ごくまれに赤ちゃんへ感染してしまうこともあると覚えておきましょう。


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